うにゅほとの生活3165
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うにゅほとの生活3165

2020-08-10 04:20

    2020年8月9日(日)

    うにゅほが、俺の顔を覗き込んで言った。
    「──やきゅうのひ!」
    「野球の日」
    カレンダーに目をやる。
    8月9日。
    「野球の日以外の何物でもないな……」
    「でしょ」
    うにゅほが小さく胸を張る。
    「でも、他にもありそうじゃない?」
    「たしかに」
    「調べてみるか」
    調べてみた。
    「パクチーの日」
    「ぱーと、くーで、ぱくちー」
    「美白の日」
    「はくで、びはく」
    「薬草の日」
    「そう、は、どこからきたの?」
    「わからん」
    「わからんかー」
    「ハグの日」
    「はぐ」
    「広島市の"ハグの会"が2007年に制定、だって」
    ハグの会ってなんだ。
    「はぐって、ぎゅー?」
    「ぎゅーだな」
    「そか」
    うにゅほが両腕を広げてみせる。
    「はぐのひだから」
    「オーライ」
    立ち上がり、そのままうにゅほを抱き締める。
    俺の背中に回された腕に、健気にも、精一杯の力が込められる。
    身長が頭ひとつぶん違うから、鼻先が頭頂部に触れる。
    芳しい。
    シャンプーの香りなのか、うにゅほ自身のものなのか、それはわからないけれど。
    「ふー……」
    五分ほどで満足したのか、うにゅほが身を離す。
    「はぐのひ、いいね」
    満足げである。
    「一年に一回しかハグしないの?」
    「ほかのひもする」
    するんかい。
    結局、べたべたできればなんでもいいらしい。
    とてもわかる。




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    小説家になろうで異世界小説始めました


    異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す~
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