うにゅほとの生活3208
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

うにゅほとの生活3208

2020-09-22 03:07

    2020年9月21日(月)

    「今日、世界平和の日なんだって」
    「そなんだ」
    「俺たちも、今日くらいは、無益な争いをやめて、手に手を取って生活しようじゃないか」
    うにゅほが、くすりと笑う。
    「あらそってないよ」
    「××が気付いていないだけで、争ってるんだよ」
    「そなの?」
    「今だって、目にも留まらぬ速度で戦い続けてるんだ。××の意識が追いついてないだけなのだ」
    「うそだー」
    「ほんとほんと。俺、嘘つかない。実際安心」
    「じゃあ、なんのしょうぶしてるの?」
    「──…………」
    しばし思案し、
    「……じゃんけん?」
    「ぎもんけい……」
    「じゃんけん」
    「めーそらした」
    わかりやすいのかな、俺。
    「どっちかってるの?」
    「引き分け」
    「なんせんしてるの?」
    「百万戦」
    子供か。
    「そんだけしたら、ひきわけなんないきーする……」
    「なるぞ」
    「なるの?」
    「なる。むしろ、対戦すればするほど確率は収束する。無限回やった場合、必ず引き分けだ」
    「へえー」
    うにゅほが、うんうんと頷く。
    「べんきょうになる」
    「極限は高校数学だったはずだから、××は知らなくて当然かな」
    「うん、しらない」
    「ところで、仏典に現れる具体的な数詞として最大のものは?」
    「ふかせつふかせつてん?」
    「よく覚えてたな……」
    このあたりの雑学は俺の影響である。
    いつ教えたかは覚えていないが、どこかで得意げに巨大数の解説でもしたのだろう。
    「ぐらはむすうもおぼえてるよ」
    「偉い偉い」
    「うへー……」
    うちのお姫さまは、吸収が早いようだ。
    余計なことまで覚えなければいいのだけど。




    バックナンバーはこちらから
    ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫


    小説家になろうで異世界小説始めました


    異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す~
    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。