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2020年12月3日(木)
「だ──ッ、しゃあ!」
両腕を頭上に掲げ、大きく伸びをする。
「終わったー!」
「しごと、おわったの?」
「ああ、終わった。今週の土日は潰さずに済んだ!」
「おつかれさま!」
「いえー」
「いえー」
うにゅほとハイタッチを交わす。
「だいぶ急いだから、体中がバキバキだよ……」
「まっさーじしましょう」
「お願いします」
「はーい」
仕事部屋から自室へ戻り、ベッドに倒れ込む。
「──…………」
「かた? せなか? こしにする?」
「……眠くなってきた」
「おつかれだもんね」
「仮眠取ろうかな」
「まっさーじ、しないどく?」
「うーん……」
それはそれで、もったいない気もする。
「じゃあ、勝負しよう」
「しょうぶ……」
「俺が思わずうとうとしちゃうようなマッサージをしたら、××の勝ち」
「いいよ」
うにゅほが自信満々に頷く。
「では、背中と腰をお願いします」
「はーい」
うつ伏せになって姿勢を整えると、うにゅほが俺の太股に腰を下ろした。
柔らかなおしりの感触が心地良い。
「うーしょ、と」
ぐい、ぐい。
体重の乗った両手が、俺の背中を揉みほぐす。
上手くなったものだ。
俺の意識は、あっと言う間に、涅槃へ導かれ──
「──◯◯?」
じゅる、とよだれを啜る。
「寝てた……?」
「ねてた」
「どのくらい寝てた?」
「じゅっぷんくらい」
「××の勝ちか」
「かった……」
「ありがとうな。すこしすっきりしたよ」
「うん」
うにゅほのふわふわマッサージ、相変わらずリラックス効果が半端ない。
不眠にも効果がありそうだ。
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ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫
小説家になろうで異世界小説始めました
異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す~
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