うにゅほとの生活3324
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うにゅほとの生活3324

2021-01-16 02:48

    2021年1月15日(金)

    「いっしゅうかん、おつかれさま!」
    「お、ありがとな」
    うにゅほの頭を、ぽんと撫でる。
    「がんばった◯◯に、いいものがあります」
    「?」
    「じゃーん」
    うにゅほが差し出したのは、桃の缶チューハイだった。
    「おおー!」
    「さっき、おかあさんとかいものいったとき、かってきたの」
    「気が利きますね」
    「きんようびだから、のみたいとおもって」
    「よくわかってらっしゃる」
    「うへー……」
    「一本だけ?」
    「れいぞうこに、もいっぽんあるよ」
    「二本か……」
    少々物足りない気もしたが、思い直す。
    「そのくらいが、ちょうどいいのかもしれないな」
    「うん、そうおもって」
    「ありがとう。風呂から上がったらいただくよ」
    「うん」
    再び頭を撫でると、うにゅほがくすぐったそうに微笑んだ。
    夕食ののち、風呂に入って一週間の疲れを取り、自室へ戻る。
    「さて、チューハイ飲もうかな」
    「ひえてるよ」
    うにゅほが手渡してくれた缶チューハイを、カシュッと開栓する。
    ひとくち啜ると、桃の風味と微炭酸とが口の中を洗い流した。
    「ふー……」
    「おいしい?」
    「美味しい」
    「◯◯、ももすきだよね」
    「桃の香りって、××っぽいんだよな。なんとなく」
    「そかな」
    うにゅほが、すんすんと、自分の手の甲を匂う。
    「自分じゃわからないだろ」
    「うん」
    「ほら」
    両腕を開く。
    ぽす。
    うにゅほが、何の疑問も躊躇もなく、身を預けてくれる。
    首筋に鼻を押し当て、一呼吸。
    「──うん、やっぱり桃っぽい」
    「そなんだ……」
    要は、桃が好きというより、うにゅほが好きなのである。
    照れくさいので、そうそう口にはしないけれど。




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    小説家になろうで異世界小説始めました


    異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す~
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