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うにゅほとの生活3365
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うにゅほとの生活3365

2021-02-26 04:40
  • 2

2021年2月25日(木)

久し振りに青空文庫を開いた。
青空文庫とは、著作権が消滅した作品のテキストを公開しているインターネット上の電子図書館である。
宮沢賢治の作品など、あらかた揃っていて楽しい。
「なにみてるの?」
うにゅほが、ひょいとディスプレイを覗き込む。
「……むずかしいやつだ」
「難しくないよ」
「むずかしそう」
「難しくないって。高校の国語の教科書に載ってたやつだよ」
「そなの?」
「夏目漱石の、夢十夜」
「ゆめじゅうや」
「夏目漱石が見た夢を、十篇の掌編小説にしたものだ」
「へえー」
うにゅほが、うんうんと頷く。
「◯◯、ゆめのはなし、すきだもんね」
「好き。つげ義春とか大好き」
ねじ式とか、ヨシボーの犯罪とか、たまらない。
「夢十夜の中でも、この第一夜が大好きでさ」
「へんなの?」
「いや、変じゃない。美しいんだ。俺は、この第一夜が、日本文学の中でいちばん美しい文章だと思う」
「そんなに」
「そんなに」
「きになる……」
「読んでみるか?」
「うん」
うにゅほを膝に乗せる。
「短いから、すぐに読めるよ」
「ほんとだ」
うにゅほが、口をつぐむ。
読み始めたのだ。
十分ほどして、
「……はー」
と、うにゅほが溜め息をついた。
「どうだった?」
「なんか、すごい。すごくきれい……」
「だろ」
「ほわほわする」
「わかる」
高校のとき、授業そっちのけで夢中で読んだものだ。
「だいにやは?」
「普通」
「ふつうなんだ……」
「悪くないけど、第一夜に比べるとな」
俺が、第一夜のことを好き過ぎるだけかもしれないけれど。
個人的には銀河鉄道の夜に匹敵する名作なので、読者諸兄も是非読み返してみてほしい。




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夢十夜、いいですよね。私も好きです。教科書で見た後、全文読みたくなって図書館で読んだ覚えがあります。今も本棚に一冊並んでて時々思い出しては読み返していますね。
1ヶ月前
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>>1
ほんと美しいんですよね、夢十夜
作詞とかのモチーフにもよくさせてもらってます
1ヶ月前
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