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うにゅほとの生活3366
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うにゅほとの生活3366

2021-02-27 02:17

    2021年2月26日(金)

    帰宅後しばらくして、ふとあることを思い出した。
    「そう言えば、家の前の公園にきつねがいたよ」
    「え、ほんと?」
    「本当」
    そんな意味のない嘘、ついていたら虚言癖である。
    「まだいるかな」
    「いないと思うけど……」
    両親の寝室へと向かううにゅほの後を追い、窓から公園を見下ろす。
    「ゆき、すごいね」
    「会社の同僚、家から出られなかったって」
    「え、どうしたの?」
    「どうしようもない。休んでた」
    「そりゃそっか……」
    「もし出られても、道がない。スタックしちゃうよ」
    「すたっく、タイヤうごかなくなるやつだよね」
    「そうそう」
    「なったらどうするの……?」
    「シャベルがあれば雪を掘るし、なければ通り掛かりの人に手伝ってもらうかな」
    「とおりがからなかったら?」
    「そのときはJAFに数万貢ぐしか……」
    「おかねかかる……」
    「車の中で夜を明かすよりましと思えば」
    「そだけど」
    雑談を交わしながら、公園の隅から隅までを目視で確認する。
    だが、きつねの姿はなかった。
    「いないねー……」
    「まあ、いないだろうな。見たの昨日だし」
    「え」
    うにゅほが、目をまるくしてこちらを振り返る。
    「きのうなの……?」
    「昨日だよ」
    「どうして、いまいったの?」
    「ふと思い出して……」
    「もー!」
    うにゅほが、ぷりぷりと頬を膨らませる。
    「でも、いないとも限らないし」
    「そだけど」
    「期待させちゃったな。ごめん」
    「いいけど……」
    許してくれた。
    良い子だ。
    「つぎみたら、すぐいってね」
    「わかった」
    我が家の周辺では、きつねは比較的珍しい。
    たくましく生きてほしいと思った。




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    ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫


    小説家になろうで異世界小説始めました


    異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す~
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