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2021年2月27日(土)
どこへも行けないコロナ禍の午後、優雅に昼寝をぶっこいていたときのことだ。
──ビキッ!
「ウッ!」
鋭い痛みが右肋骨下に走り、俺は思わず目を覚ました。
「◯◯……?」
漏れ出た声が聞こえたのか、うにゅほが書斎側からこちらを覗き込む。
「いッ、つ……」
「え、どしたの!」
「わかんない、なんか、あばらの下の筋が痛い……」
「つった?」
「そんな痛み……」
「きゅうきゅうしゃ!」
「早い早い」
うにゅほの頭を撫でて、身を起こす。
「つ──」
だが、それすら容易にはできない。
痛みが走る。
「筋を痛めたっぽいけど、なんて寝ててなるんだ……」
「だいじょぶ?」
「動かなければ大丈夫そう」
「そか……」
「せっかく、夢で××といちゃいちゃしてたのに」
「……うへー」
うにゅほが、照れたように笑う。
「痛みが走った瞬間、××に拳銃で撃たれたことになったけど」
「えー!」
「××、ひどい」
「しらないよ……」
「そりゃそうだ」
「もー」
「とりあえず、ロキソニンテープでも貼って様子を見ようか」
「うん」
現状、痛みは好転も悪化もしていない。
このまま痛みが和らがないようなら、月曜日にでも病院へ行くことにしよう。
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ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫
小説家になろうで異世界小説始めました

異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す~
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