ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

うにゅほとの生活3420
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

うにゅほとの生活3420

2021-04-22 02:27

    2021年4月21日(水)

    「──◯◯!」
    ドタバタと足音を立てながら、うにゅほが自室に飛び込んでくる。
    「いえ、まっくろになってる!」
    「あー」
    「くろくするのかな……」
    「黒くは塗らないと思うぞ。真夏に熱こもるし」
    「でも、くろいよ。ほんとだよ……」
    「ああ、いや」
    言葉が足りなかった。
    「××が嘘つくなんて思ってないよ。と言うか、真っ黒になってるのは帰ってきたとき見たし」
    「あ、そか……」
    「あれはサビ止め。その上から塗装するんだよ」
    「さびどめ」
    「サビを予防するやつ」
    「わかるよー……」
    うにゅほが苦笑する。
    「あとね、げんかん、すーごいくさかった……」
    「ペンキの缶があるせいか、シンナー臭かったな」
    「シンナーって、あんなにおいなんだ」
    「あんまり嗅いだらダメだぞ。有毒だから」
    「どくなの!」
    目をまるくする。
    「嗅ぎ過ぎるとな。玄関通るくらいなら問題ないと思う」
    「そか……」
    うにゅほが、見るからにそわそわし始める。
    心配性が始まったらしい。
    「心配なら、息を止めて通るとか……」
    「◯◯も、いきとめてね」
    「わかった」
    その程度でうにゅほが安心してくれるのなら、安いものだ。
    「はやくおわんないかなあ……」
    「カーテンも開けられないし」
    「うん……」
    「やっぱ、落ち着かないよな。壁一枚隔てて人がいるのって」
    「それがね、いちばんや……」
    「わかる」
    塗装業者は仕事をしているだけで罪はないのだが、どうしても気が休まらないのだ。
    日曜日には作業が終わると言うから、それまで我慢するしかあるまい。




    バックナンバーはこちらから
    ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫


    小説家になろうで異世界小説始めました


    異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す
    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。