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うにゅほとの生活3444
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うにゅほとの生活3444

2021-05-16 01:53
  • 2

2021年5月15日(土)

久方振りに、筒井康隆の短編集を手に取る。
「懐かしいなあ……」
「あ、それ」
うにゅほが眉をしかめる。
「筒井康隆、知ってるのか?」
「しってるよー……」
まあ、本棚にあるものだものな。
手に取ったことくらいはあるのだろう。
「でも、読んだことはないだろ」
「あるよ?」
「えっ」
素直に驚いた。
エログロナンセンスの大家、かのクソゲー四八(仮)にとろろと痰壺のシナリオを寄稿した、あの筒井康隆だぞ。
「……その、どれを?」
「わかんない。なんか、きもちわるくて、すぐよむのやめちゃった……」
「──…………」
ほっと胸を撫で下ろす。
うにゅほには刺激が強すぎる。
「ちがくて、それ」
うにゅほが、文庫本の背表紙を指差す。
「しおりのひも、ちぎれてる」
「本当だ」
栞紐が半ばから千切れており、役目を十全に果たせなくなっていた。
「古本だからなあ……」
俺は、読書家であって、愛書家ではない。
読むことさえできれば、本の状態にはさして興味がない。
「──…………」
ふと、うにゅほが難しい顔をした。
「どした?」
「しおりのひも、なんか、なまえあったきーする……」
「あー」
あった気がする。
栞紐ではなく、独特な専門用語が。
「……ドリル?」
「ちがうきーする」
「違うよなあ」
さすがに。
「でも、ちかいきーする……」
「そうなんだよ。なんか、ドリルっぽい名前なんだよ」
「なんだっけ」
「調べてみようか」
「うん」
調べてみた。
「──そうだ、スピンだ!」
「!」
うにゅほが、晴れやかな顔でうんうんと頷く。
「ドリル、当たらずとも遠からずって感じだったな」
「まわるイメージだったんだね」
「だな」
名前がわかったところで修繕できるわけでもないが、別に構うまい。
あればあったで便利だが、なければないで問題ないのだし。
久し振りに読んだ筒井康隆は、相変わらずの内容だった。
また虚構船団でも読もうかな。




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ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫


小説家になろうで異世界小説始めました


異世界は選択の連続である ~自称村人A、選択肢の力でヒーローを目指す
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割と健全な青春小説もけっこう書いているので、青少年へお勧めするならそっちかなw
1ヶ月前
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>>1
時をかける少女なら、まあ……
1ヶ月前
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