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うにゅほとの生活3521
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うにゅほとの生活3521

2021-08-01 01:35

    2021年7月31日(土)

    「××ちゃんさん、××ちゃんさん」
    「はーい」
    「七月が終わるんですけど……」
    「おわるね」
    「どうして?」
    「すぎたから……」
    「一ヶ月、早すぎない?」
    「それはおもう」
    「あっと言う間だよな」
    「うん……」
    うにゅほが、俺の肩にあごを乗せる。
    「どした」
    「べつに」
    そのままチェアをくるりと回し、俺の膝に腰掛ける。
    「どした」
    「べつに」
    「なんか見る?」
    「みるみる」
    「怪談かな」
    「かいだんいがいで」
    「怖い話とか」
    「おなじ……」
    「じゃあ、何がいい?」
    「むかしのゲームのやつとか」
    「××、意外とそういうの好きだよな」
    「◯◯の、こどものときのでしょ」
    「ああ」
    「しりたい」
    「物好きだなあ……」
    「◯◯の、いちばんすきなゲーム、てんちそうぞうだっけ」
    「よく覚えてたな」
    「にばんめが、くろのとりがー」
    「よく覚えてるな……」
    「てんちそうぞう、きになる」
    「攻略本あるけど」
    うにゅほが小首をかしげる。
    「こうりゃくぼん?」
    ああ、そうか。
    攻略本という文化自体が廃れて久しいもんな。
    「ゲームをクリアするためのガイド本、みたいな」
    「ほー」
    「まあ、雰囲気だけでも感じ取れると思うよ」
    「みたい」
    「たしか、このへんに──」
    うにゅほを膝に乗せたまま、本棚を漁る。
    「ほら」
    「てんちそうぞう、わーるどあとらす」
    「お読み」
    「うん」
    うにゅほが、俺の膝の上で、天地創造の攻略本を読み始める。
    説明書。
    攻略本。
    読むだけでわくわくした子供時代を、すこしだけ思い出すのだった。




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