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うにゅほとの生活3522
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うにゅほとの生活3522

2021-08-02 00:41

    2021年8月1日(日)

    「ふへー……」
    トイレから帰ってきたうにゅほが、冷蔵庫を開く。
    冷えた麦茶をグラスに注ぎながら、呟くように言った。
    「きょうも、あちーねえ……」
    「最高気温は?」
    「うと、たしか、さんじゅうさんど」
    「やべえな」
    「やべー」
    「エアコンが快適過ぎて、外出られないよ……」
    「ほんとだね」
    うにゅほが、俺の座るパソコンチェアをぐるりと半回転させ、膝の上に腰掛けた。
    「はい」
    「はい」
    チェアを元の向きに戻し、再びマウスを手に取る。
    「最近、YouTubeばっか見てるなあ」
    「どうが、たくさんあるもんね」
    「すべての動画を視聴しようと思ったら、人生の一回や二回費やしても到底足りないらしいからな」
    「え、すごい」
    「しかも、毎秒増えていくから、永遠に追いつかない」
    「やべー」
    「宇宙の膨張速度を彷彿とさせるなあ」
    「?」
    うにゅほが小首をかしげる。
    「宇宙は、光速を超える速度で膨張してるって話」
    「そなの?」
    「物体は、光速を超えて運動することはできない。これは知ってるだろ」
    「うん」
    「今から頑張って宇宙の果てを目指そうにも、果ては光速以上の速度で離れていくから、決して辿り着くことはできない」
    「あ、ゆーちゅーぶとおなじだ」
    「似てるよな」
    「なるほどー」
    「辿り着けないほど遠くに、別の宇宙があるって考え方もあるぞ。多元宇宙論っていうんだけど」
    「へいこうせかい?」
    「とは、ちょっと違う。宇宙のインフレーションが今も続いていると仮定して──」
    さして興味もないであろう宇宙の話を、うにゅほは真面目に聞いてくれる。
    それが、とてもありがたかった。




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    ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫


    小説家になろう、カクヨムで異世界小説始めました


    異世界は選択の連続である ~自称村人A、押し付けられた選択肢に抗いヒーローを目指す~
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