うにゅほとの生活908
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うにゅほとの生活908

2014-05-22 23:39

    2014年5月22日(木)

    「──…………」
    「──…………」
    距離が近い。
    近いどころか触れ合っている。
    そこまでは普段どおりとしても、寄り掛かってくるのは珍しい。
    「××、暑くない?」
    「ちょっとあつい」
    「窓、開けよう」
    「あける」
    うにゅほが立ち上がり、ベランダに通じる窓を開く。
    そして、
    ──ぴと、
    再び俺に密着し、漫画を開いた。
    「♪~」
    明日、俺は、一泊二日の旅行に出かける。
    寂しいのかなと思いきや、機嫌は悪くなさそうだ。
    「──…………」
    尿意を催し、立ち上がった。
    「あっ」
    「トイレ行ってくる」
    「うん……」
    小用を済ませ、トイレから出ると、
    「でた?」
    扉の前でうにゅほが待っていた。
    「そりゃ出ましたけど……」
    幼稚園を卒園してから初めて聞かれたぞそんなこと。
    部屋に戻ると、うにゅほがついてきた。
    ソファに座ると、寄り添ってくる。
    そんなうにゅほの様子を、なんとなく、懐かしいと思った。
    「──…………」
    ああ、そうか。
    うにゅほと初めて出会い、俺にだけ懐くようになって、そのくらいの時期の行動を思い出させるんだ。
    離れると不安になるのか、カルガモの雛みたいに俺の後をついてまわってたっけ。
    なんだ、結局寂しいんじゃないか。
    「──××」
    「!」
    うにゅほの肩を引き倒し、俺の膝に導いた。
    「膝枕をしてあげよう」
    「うん」
    トイレは行ったばかりだから、しばらく大丈夫。
    そのままふたりで読書に耽っていた。



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