うにゅほとの生活912
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うにゅほとの生活912

2014-05-26 23:37

    2014年5月26日(月)

    母親の誕生日である。
    家族で折半して、靴を贈ることになった。
    「ただいま」
    「ただいまー」
    母親とうにゅほが意気揚々と帰宅し、購入したばかりのミュールを自慢げに見せてくれた。
    「へえー、いいじゃん」
    他に言えることもないけど。
    「わたしえらんだよ」
    うにゅほが得意げに言った。
    「うん、派手すぎないから、合わせやすそうでいいな」
    具体的な褒め言葉が自然に湧いて出た。
    我ながら不思議である。
    「××も、◯◯も、ありがとうね」
    母親が笑顔で礼を言う。
    「あー、はいはい」
    改めて感謝されると対応に困る。
    「あ、そだ」
    うにゅほがポシェットから財布を取り出した。
    「せんごひゃくえん」
    「うん?」
    「たてかえたから、せんごひゃくえん」
    「あー……」
    忘れてた。
    というか、まだ金も払っていない状態でちょっと照れていたのか。
    そっちのほうが恥ずかしい。
    財布から千円札を二枚抜き取り、うにゅほに渡す。
    「あ、おつりない」
    「べつにいいよ、それくらいなら」
    「だめだよ」
    うにゅほがきっぱりと言う。
    「こんげつ、しゅっぴおおいんだから」
    「……あ、うん」
    まったくそのとおりです。
    「◯◯、もう尻に敷かれてんのかい」
    母親が苦笑する。
    どうしてこうなった。



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