うにゅほとの生活1007
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

うにゅほとの生活1007

2014-08-30 23:38

    2014年8月30日(土)

    「あちいねー……」
    「暑いなあ」
    八月の終わりの酷暑。
    それは、夏の最後の足掻きであるように思われた。
    「んえー……」
    扇風機の前に陣取り、うにゅほが犬のように舌を出している。
    なにをしたいのか、よくわからない。
    しばらくして、
    「あー」
    口を開いたまま、俺の傍へとやってきた。
    「ひははーいは」
    「──…………」
    言ってることはわからないが、言いたいことはわかる。
    「舌を乾かしてたのか」
    こくりと頷く。
    「なんで?」
    「?」
    小首をかしげる。
    意味なんて、特にないのだろう。
    「えー」
    うにゅほが自分の舌を指さす。
    触れと言いたいらしい。
    人差し指をティッシュで拭い、うにゅほの舌に触れた。
    たしかに乾いていた。
    そして、やわらかめのグミのように、ぷにぷにと形を変えた。
    うにゅほの舌をつまみ、
    「えれー……」
    離す。
    「え」
    舌をつまみ、
    「えれー……」
    離す。
    「え」
    面白い。
    しばらく遊んでいると、口を閉じられてしまった。
    「おわりー」
    すこし残念である。
    「つぎ、◯◯ね」
    「……俺もやるの?」
    「うん」
    仕方がない。
    扇風機に顔を近づけ、思いきり舌を出した。
    「──…………」
    自分は、なにをしているのだろう。
    ひどく暑い日のことだった。



    バックナンバーはこちらから
    ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫


    動画版はこちら

    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。