うにゅほとの生活1241
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

うにゅほとの生活1241

2015-04-21 23:40

    2015年4月21日(火)

    「──…………」
    スタンドミラーを覗き込みながら眉毛を整えていたところ、抜き過ぎてしまった。
    「××、眉毛短くなっちゃった……」
    「ほんとだ」
    「さすがに変だよなあ……」
    「そかな」
    抜くことは容易だが、生やすことは難しい。
    生え揃うまで麿でいるしかないのだろうか。
    「あ、そうだ」
    いいことを思いついた。
    「××、化粧ポーチ貸して?」
    「けしょう……」
    うにゅほが小首をかしげる。
    「ほら、母さんに買ってもらったのがあるだろ」
    「あー」
    いくら化粧をしないからって、無頓着にも程があるような。
    うにゅ箱から取り出した化粧ポーチを受け取り、中身をあらためる。
    「なにするの?」
    「アイブロウ」
    「……あいぶろ?」
    「どうしようもないから、眉毛を描き足すんだよ……」
    こんなギャル男みたいな真似はしたくないのだが、背に腹は代えられない。
    麿でいるよりかは幾分かマシである。
    「まゆげかくの?」
    「ああ。あんまり好きじゃないんだけど……」
    「じゃ、わたしかいてもいい?」
    そういう意味じゃない。
    「……ま、今回は練習みたいなもんだから、好きにやってくれい」
    「うん」
    うにゅほが、ぽんぽんとふとももを叩いた。
    「……膝枕?」
    「うん」
    え、横から?
    まあ、いいか。
    五分後、修正に修正を重ねて星飛雄馬のような眉毛になった俺がいた。
    ふたりで大笑いしたあと顔を洗ったら、タオルに黒い筋が引かれてしまった。
    ちょっと虚しくなった。



    バックナンバーはこちらから
    ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫


    動画版はこちら

    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。