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夢の世界 デジタルゲーム事業部 妄想記録【117日目】
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夢の世界 デジタルゲーム事業部 妄想記録【117日目】

2014-11-06 23:30
    こんにちは、すすろです。
    みなさんは夢をよく見ますか。
    僕は、けっこう見るのですが、周りの人の中には、年に何回かしか見ない、という人もいて、人それぞれだなと思います。
    夢は、見ていないと思っても実は見ていて、起きた時に忘れてしまっているだけ、という話も聞いたことはありますが。

    小学2年生の頃に見た夢に、このようなものがあります。

    家の1階で、僕は家族と過ごしています。
    とても楽しい雰囲気です。
    僕は何か用事があって、1人で2階へ行きました。
    すると2回の窓から、凶悪な男たちが侵入してきます。
    そいつらは、僕の家族を全員殺しに来たのです。
    まず、2階にいた僕が最初のターゲットになって、殺されようとしています。
    1階にいる家族はまだ、凶悪犯たちの存在に気づいていません。
    凶悪犯たちは、刃物など恐ろしいものを持っています。
    僕はそこで、これは夢なのだと気づきました。
    しかし夢であっても、その夢はコントロールできず、恐怖なことには変わりがありません。
    だから、僕は、その夢から覚めようと思いました。
    そして、覚めようとする試みは成功して、無事に悪夢から脱出することができました。

    しかし、話はそこで終わりませんでした。
    夢から覚めて、さっきまでの夢を思い出した時に、ひとつの疑問が浮かんできたのです。
    あれから、あの夢の世界は、いったいどうなったのだろうか?

    普通は、その問いにこう答えると思います。
    夢を見ている自分が夢から覚めたので、それと同時にその夢の世界も消えた、と。
    あるいは、そもそも「夢の世界」という考えがおかしいのであって、夢の中には世界など存在していない、と。

    しかし僕は、その時思いました。
    僕がいなくなっても、そのままあの世界は続いているのではないか、と。
    僕1人が逃げてしまって、残りの家族はみんな、あの凶悪な男たちに殺されてしまったのではないかと。
    そう思って、僕は悲しくて仕方がなかったのです。
    その夢が現実になったら怖い、とか、そういうことではありません。
    あくまでも、あの夢の中にいた、現実の家族と見た目は同じだけれども、現実の家族ではない家族が殺されたということが悲しかったのです。
    もちろん、子どもであっても、そのような考えがおかしいことは理解していました。
    だから、そんなことは周りの人には話していません。
    しかし、おかしいと理解しながらも、そのことが悲しく、ずっと気になっていました。

    それには、当時読んでいたはずの「ドラえもん」のマンガが影響していた可能性があります。
    「のび太の魔界大冒険」という作品があります。
    その中で、このような話の流れがあります。

    のび太は、「もしもボックス」で、「もしも魔法の世界になったら」と言います。
    それによって、現実世界が魔法の世界になります。
    その世界には、魔物が存在し、地球がそれに襲われてやばいことになります。
    しかし、もしもボックスで、元の世界に戻せば、もとの平和な世界にのび太たちは帰れます。
    そこでのび太は疑問を持ちます。
    のび太「これで僕たちは元の世界に帰れるけど、この世界はどうなるの?」
    ドラミ「パラレルワールドになるわけよ」
    ドラえもん「つまり、こっちはこっちの世界として、元の世界とは別に、続いていくわけ」
    のび太は、それでは無責任だと言って、魔法世界に留まり、魔物との戦いを続けます。
    (記憶を頼りに書いているので、セリフは原文とは異なりますが、だいたいこういう流れです。)

    夢の話に戻ると、あの悪夢の世界も、僕が消えた後も、パラレルワールドとして続いているのではないか…。
    なんだかそんな気がしたのです。
    それからしばらく、誰にも言えない悲しさと、自分だけ逃げてしまったという罪悪感を、僕は抱えていました。
    そのことについて、何らかの解決法を見つけたわけではなく、年月が過ぎて、その気持ちや記憶が薄れていきました。
    今では、その悪夢を思い出しても、悲しさを感じるわけでもありません。
    ただ、その時の気持ちとその考えを、バカバカしいとも、思えないのです。

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