破れかぶれ玉三郎
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破れかぶれ玉三郎

2013-02-20 19:23

    ○女子更衣室
    着物姿で刀を腰に帯びている破れかぶれ玉三郎(中年)が高校の女子更衣室に現れる。
    周りでは女子高生が着替えている。
    玉三郎「ぬぅあああああああ!おなごおおおおお」
    女子更衣室の窓から飛び出す玉三郎。
    女子高生「うわっ、びっくりした・・・。って何あれ」
    女子高生「覗き?・・・でもどこから出て来たの?」

    ○中庭
    窓から出て来た玉三郎と窓の下を歩いている冴内陽一(17)がぶつかる。
    冴内「いてて・・・。おじさんコスプレ? すごい格好だな・・」
    玉三郎「ご堪忍を!ご堪忍をおおおお!」
    走り去る玉三郎。足元に昔のメモ(帳面?)が落ちている。走っていく玉三郎。拾ってメモを開く冴内。

    ○焼却炉前
    走ってきて焼却炉に隠れる玉三郎。

    ○焼却炉の中
    燃えカスが詰まっている。その上に座り込む玉三郎。
    玉三郎「なぜだか思い出せない・・・こ・・・ここは・・・名前も思い出せない・・・こ・・これは・・・なんという香ばしき匂い・・・」

    ○焼却炉前
    冴内がメモを手に歩いて来る。
    冴内「拙者は風、キミの心に流れる桃色の風」
    × × ×
    焼却炉の中の玉三郎。
    玉三郎の声「はて・・・この詩は・・・しかしなんだ・・・この懐かしくも・・・優しい感じは・・・」
    × × ×
    玉三郎が焼却炉の中から出て来る。
    冴内「おじさんこの詩感動したよ!おじさん名前は?」
    玉三郎「・・・」
    冴内「おじさん名前思い出せないの?・・・じゃ僕がつけてあげるよ」
    冴内は周りを見渡した。焼却炉のゴミ置き場の向こうにスナック・破れかぶれの看板が見える。
    メモを見る冴内。メモの隅に玉三郎の文字。
    冴内「メモには玉三郎、前に破れかぶれ・・・決めたよおじさんの名前!破れかぶれ玉三郎!」
    玉三郎「おお!なんだが知らんがどこぞの剣豪を匂わせる響き!気に入った!お主、名前はなんと申す?」
    冴「・・・実は僕・・・自分の名前・・・あまり好きじゃないんだ・・・」
    玉三郎「名前があるだけマシじゃわい」
    冴内「あ、えっと・・・冴内・・・です・・・」
    玉三郎「拙者はどういうワケだか何も思い出せんからの。がーはっはっはっは!」
    玉三郎の腹が鳴る。
    玉三郎「拙者、腹がへったでござる」
    冴「玉三郎おもしろいね!良かったら家に来なよ!」

    ○冴内家・陽一の部屋
    冴内と履物を手にした玉三郎が居る。
    冴内の母「陽ちゃん~おやつよー」
    冴内「とりあえず押入れに隠れてて」
    押入れを開ける冴内。

    ○冴内家・リビング
    冴内の母と冴内がいる。
    テーブルの上にカステラの乗った皿。
    カステラを取って部屋を出ようとするる冴内。
    冴内の母「陽ちゃん、どうしたの?慌てて」
    冴内「今日は部屋で食べるね!」

    ○陽一の部屋
    カステラを食べている玉三郎。
    玉三郎「これはカステイラと申すか!なんと現し世のものとは思えんうまさでござるな!」
    皿の上にカステラが一切れ残っている。
    冴内「食べなよ」
    皿を玉三郎の前にやる冴内。
    玉三郎「かたじけない。・・・カステラよ、あわい甘味の、黄色箱」
    メモを取り出し読む冴内。
    冴内「華に風・・・星には夜を・・・姫には愛を・・・拙者には夢を・・・」
    × × ×
    ぼやけた景色の中に姫らしき格好の女性が見える。
    × × ×
    冴内「まだ思い出さない・・・?」
    頭を押さえる玉三郎。
    玉三郎「拙者・・・今何か・・・」
    冴内「もう一度あの場所に行けば何か思い出すかも。でも勝手に入れないし・・・とりあえずしばらくは家にいなよ!食事なら心配いらないから」
    玉三郎「しかし・・拙者穀潰しにはなりたくないでござる。働きたいでござる!拙者働きたいでござるよ!」
    冴内「でも記憶もないのにどうするの?とりあえずここで何か思い出すまでここに居いなよ!」
    玉三郎「・・・この恩はいつか必ず」
    冴内のナレーション「この出会いから僕らの不思議な学生生活がはじまったんだ・・・」


    ○他に書く予定だったもの
    翌日 仕事探しで偶然校長を助ける
    玉三郎「拙者、このお尻のほくろが特徴でござる」
    陽一「それ僕にもある!」
    まさかの先祖フラグ
    陽一のクラスの女の子が玉三郎の憧れている姫に似ている
    警察「すいませ~ん、ちょっと質問させてもらっていいかな?」刀の職質


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