ヒーラーエルフの受難
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ヒーラーエルフの受難

2018-03-01 22:05
    生放送で台詞やアイデアを募集してシナリオを書き上げる企画をしています。

    今回は、中世異世界の乗合馬車の話、にしようと思ってたんですが。
    OLの一人旅風になって、ぶらり途中下車になって田舎に泊まろうになって。
    えーと、まぁ住み込みで働いてまた旅立つまで、です。

    注意点。
    シナリオです。
    なので読んだ事がない方には読みづらいかも。
    独自の書き方があります。
    誤字・脱字を含みます。
    ほぼノリと流れで書いてます。




    タイトル「ヒーラーエルフの受難」




    人物表
    平井知由(300)人間年齢30才ぐらい
    木地きぼこ(68)
    木地土筆(70)
    その他




    ○大通り
    エルフの平井知由(300)がうつむいて歩いている。
    知由のN「私はエルフのプリースト。戦闘中にメンバーの蘇生で失敗して、パーティーを首になっちゃった・・・」
    知由の横を乗合馬車が通過し、前方で泊まる。
    知由のN「冒険にも疲れたし、すこし旅にでようかな・・」
    馬車の方へ走る知由。

    ○こけし村・入り口
    馬車から降りる知由。
    御者の声「金もないのに乗るんじゃねぇ!」
    知由「すいません・・・」
    馬車が走っていく。
    知由のN「困ったわ、手持ちがこんなに少ないなんて思ってもみなかった。どうしよう、こんなど田舎で一人ぼっち・・・」
    知由の前で木地きぼこ(68)が足を押さえてうずくまる。
    きぼこ「いたたた・・・」
    知由「お婆さん、大丈夫ですか?」
    きぼこ「足が痛くて・・・」
    きぼこの足に手を当てる知由。
    知由「精霊よ、この者の痛みを和らげたまえ・・・うーん、どこいっしょ!」
    きぼこ「きっくーん!」
    知由「どうですか、マシになりました?」
    きぼこ「ああ、驚いた。痛みがフライアウェイしたよ。ありがとうありがとう・・・」
    知由「そうですか・・・」
    きぼこをジッと見る知由。
    きぼこ「じゃあ・・・」
    歩いていくきぼこ、その後を追う知由。
    立ち止まるきぼこ。
    きぼこ「良かったら一晩うちに泊まってくかい」
    知由「えっ、いいんですか!そんな事考えてもいかなったのに、本当ですか?ありがとうございます。嘘みたい、うれしーぃ!」
    きぼこ「やれやれ・・・」

    ○木地家・前(夜)

    ○同・居間
    よだれを垂らし寝ている知由。
    木地の声「あの子は・・・?」

    ○同・台所
    食べ散らかされた鍋を囲んでいるきぼこと木地土筆(70)。
    きぼこ「何だか放っておけなくて・・・、そんなオーラ攻撃を受けてしまいまして」
    木地「大した食い意地だ、わしらの分まで平らげてしまいおって・・・」
    きぼこ「でもいいじゃないですか、ああいう若い子が勘違いして田舎のいい評判を広げてくれるかもしれませんし」
    木地「んー・・・まぁ過疎化は進んでおるしなぁ。うちの工芸品も後継者がおらんからな。・・・しかしそれとこれとは」
    ドアが開いて知由が入ってくる。
    きぼこ「まだ起きてたのかい」
    木地「スマイルスマイル。いい田舎の老人いい田舎の老人」
    知由「大丈夫です、お爺さん。私が後継者になります!安心してください!」
    涙を流す知由。
    知由「こんな通りすがりのエルフをそんな風に思ってもらえるなんて、感動しました!本気のマジで頑張ります!マジ卍!」
    木地「・・・何言っとるんだこの子は」
    きぼこ「さぁ・・・」

    ○こけし工場・前

    ○同・内
    こけしが並んでいる。
    それを半笑いで見ている知由。
    木地が木を削ってこけしの形にしている。
    木地「何がおかしいのか・・・」
    知由「前の彼氏のはー、このぐらいの大きさかな」
    木地から小刀を奪って木の棒をこけしにする知由。
    木地「おお!なんという手馴れた手つき、こいつは天才だ!」
    半笑いでこけしを眺める知由。
    知由「うふ、ジャストフィット・・・」

    ○同・前
    字幕「1年後」
    男の行列が出来ている。
    看板の文字「あなたのこけし作ります」

    ○同・内
    知由が男Aを半笑いで上から下まで眺めている。
    男A「お願いします・・・ハァハァ」
    木の棒を削る知由、たちまちこけしが出来上がる。
    男A「あっ、凄い。何これすっごい・・・」
    知由「はい」
    男Aにこけしを渡す知由。
    男A「ありがとうございます!」
    それを見ている木地ときぼこ。
    木地「やはりわしの目に間違いはなかった」
    きぼこ「・・・何をやってるんですか?あれは」
    木地「職人芸だ!」
    きぼこ「はぁ・・・」
    男B「近くに冒険者のパーティーが来ているらしいぞ」
    男C「おい、そんな事言って割り込みすんじゃねぇ」
    男D「おい、押すなよ」
    きぼこ「冒険者・・・!」

    ○こけし村・入り口
    冒険者A・B・Cが歩いている。
    きぼこがその前に土下座する。
    冒険者A「どうした?婆さん。俺たちは盗賊じゃないぞ。頭を上げるんだ」
    きぼこ「お願いがあります!うちにエフルのヒーラーが居ます。彼女を冒険者の一行に加えて貰えないでしょうか!」
    冒険者B「エルフのヒーラー・・・」
    知由が歩いてくる。
    知由「お婆さん、どうしたんですか?ハッ・・・」
    冒険者A「お前は・・・」
    冒険者B「やはりそうか・・・」
    知由「・・・ジャストフィット」
    きぼこ「どうかこの子を一緒に旅に・・・!」
    知由「お婆さん、何言ってるの!?私ここでの生活に満足しているわ。一杯こけしもあるし、大きいのから小さいのまで・・・。私幸せよ!」
    木地「ばれてないと思っとったのか。お前が毎晩、わしらの枕元で回復魔法の練習をしている事を」
    × × ×
    夜の寝室、木地ときぼこが薄目を開けて寝ている。
    その横にいる知由。
    知由「うーん、どこいっしょ!」
    × × ×
    知由「お爺さん・・・」
    きぼこ「お陰でお爺さんのこけしがとっても元気になってねぇ・・・。孫の顔より先に息子が増えそうなのよ、ポッ」
    木地「これ、婆さん・・・!だからもうわしらは大丈夫だ。いっといで」
    知由「ありがとう、ありがとう・・・」
    泣き出す知由。
    冒険者A「いや、ヒーラーは間に合ってるんで」
    知由「は?」
    木地・きぼこ「はい?」
    冒険者B「お前に蘇生ミスされて文字通り地獄を見たぜ、この恨みは一生忘れん。本当なら今ここでその息の根を」
    冒険者C「まぁまぁ、落ち着いて。じゃあ、そういう事で」
    字幕「新ヒーラー」
    歩いていく冒険者A・B・C。
    知由「・・・」
    木地ときぼこを見る知由。目を伏せる木地・きぼこ。
    知由「うわーーーん!」
    走り出す知由。
    木地「ど、どうした?」
    きぼこ「戻っておいで、この子の叔母になっておくれー!」
    知由「うーん、どこいっしょー!」
    N「数年後、前代未聞のソロヒーラーエルフの大活躍が語り継がれるようになったが、その敬意について知る者は誰も居なかった・・・」

    END


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