ロボ子の憂鬱(人造美人)
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ロボ子の憂鬱(人造美人)

2014-04-13 23:15

    今回は、有名な人からタイトルだけ貰う。
    という企画でアイデアを募集してみました。

    なのにタイトルを募集してしまったので、二重のタイトルになってます。
    まぁこれはこれでありです。

    ちなみに人造美人は星新一の短編集のタイトル。
    内容は知らないです、読んでないです。
    その方が企画としてはいいでしょうね、今度読む予定。


    内容のあらすじは、
    誰にでも愛される人造美人。しかし彼女は誰も愛したことはなかった・・
    そして「心」を欲した人造美人は人を研究し始めた

    注意点。
    シナリオの正式な書き方ではありません。
    誤字脱字があります。
    最後のマスターの語りがくどいので、回想シーンなどを脳内補完お願いします。
    ロボ子は人造人間の予定でしたが、別にロボット扱いでも問題ないです。
    以上、ご了承ください。


    タイトル「ロボ子の憂鬱」

    人物表
    ロボ子(年齢未決定)
    マスター(〃)
    客1
    客2



    ○バー「バイナリー」・前
    ロボ子の笑顔とお品書きの書かれた看板が置かれている。
    看板の文字「営業時間 店長のきまぐれ11:00~20:00(ラストオーダー19:30気まぐれ)ロボ子のカクテル Aコース3000円 Bコース5000円 Cコース7000円 丸秘コース80000円」

    ○同・店内
    洒落たバーで働く人造美人。
    混ぜ合わせる酒をごくりと飲み干し、上下に揺れ始める人造美人、シャカシャカシャカシャカ。揺れる胸元。
    それをいやらしい目で見つめる客達。
    ロボ子「マスター、私には愛するという感情がわかりません」
    口元から液体を垂らすロボ子。
    マスター「ジンとベルモットを飲んだ後でしゃべるなよ。口からこぼれてるって」
    カウンターの下から完成したドライマティーニを出す。
    ロボ子「おまたせしました」
    客の前にドライマティーニを出すロボ子。
    客1「ええええ!?口から出すんじゃないの!」
    客2「でもそんな君がきれいだ!」
    カクテルを口に含みながら話す客1。
    客1「ロボ子愛してる、愛してるよぉ」
    ロボ子「・・・」
    マスター「ロボ子、返事は?」
    ロボ子「あっ、ありがとうございます・・・」

    ○同・店の前
    閉店後、夜。
    客の居ない店内を掃除しているロボ子とマスター。
    店のテレビが点いている。
    テレビではサザエさん一家が柔軟な素材で出来た家に吸い込まれるように入っていく姿が映っている。
    ロボ子「マスター、愛ってなんですか?」
    テレビに見入っているマスター。
    マスター「ここではわからないかも知れないねー。特殊な客ばかりだから」
    ロボ子「そうですか・・・」
    テレビに向かってチョキをするマスター。
    マスター「くっ負けた…5連敗」
    ロボ「過去のデータから導き出したグーチョキパー各確立にヘイズの法則による関数フィルターから導き出した勝率をはるかに下回っていますよマスター」

    ○同バーの二階・ロボ子の部屋(夜)
    ロボ子が本を読んでいる。その横に積まれている本。
    ロボ子「ゲンジ・・・モノガタリ・・・・?宮中引きこもりの紫式部に愛なんて語れるのかしら」
    本を閉じるロボ子。積まれた本を指で上からなでる。
    ロボ子「セカチュー・・・・・世界的観光名所のエアーズロックで骨まいちゃダメでしょ。・・・いま、会いにゆきます・・・・結局、結婚したけど離婚したよね。あの二人」
    ロボ子の指が止まる。
    ロボ子「やはり書物では限界がある。人間を材料に研究しよう」

    ○同・店内
    カウンターの中で上下に揺れているロボ子。
    その前に座っている客3、の目も上下に揺れている。
    口からグラスに液体を吐き出すロボ子。客3の前に差し出し、おてもとで口元を拭く。
    ロボ子「愛ってなんですか?」
    客3「ぼくに気があるのかな・・?ドキドキ」
    マスター「お客さん。愛を教えてやってください。2階に部屋がありますから・・」
    客3「それって丸秘コースの・・・!?」
    客1・客2・客4が走ってくる。
    客1「マスター!今夜は俺が予約入れといたじゃないか!」
    客2「何言ってんだ!俺だよ!」
    客4「俺も俺も」
    ロボ子「・・・」

    ○同・店の前(夜)
    閉店後。
    マスターが一人で店内の掃除をしている。
    ギシギシと何かがきしむ音。

    ○同・二階のロボ子の部屋
    無表情のロボ子がベッドの上で上下に揺れている。
    その下で仰向けに寝転んでいる客1。
    客1「ロボ子ぉぉ!愛してるぅ!愛してるよぉぉぉ!!」
    ロボ子「・・・」
    × × ×
    ベッドで寝ている客1。
    ロボ子がテレビを見ている。
    ロボ子「この映像資料”ナンパ素人渋谷黒ギャル180分”によれば、この行為が愛に相当するわけですね」
    客1「んー・・・そうそ・・・、んがー」
    ロボ子「しかしこの行為のみでは、込み上げてくるような感情や想いはありません。本当にこれが愛なのでしょうか?」
    客1「zzz・・・」
    ロボ子「もしくは私の肌の色が黒くないから・・・?」

    ○同・店の前
    肌の色が黒いロボ子が上下に揺れている。
    客1が入ってくる。ロボ子を見てロボ子に駆け寄る。
    客1「どうしたのその肌!」
    ロボ子「あ、えっと…」
    客1「いいよぉ!すんごくいいよぉ!」
    つばを飛ばしながらロボ子に向かって話す客1。ロボ子の顔につばがつく。
    客1「マスター!丸秘コース今から!!お願い!!全財産出す!!」
    マスター「え?いや、そういうのは・・・全財産・・・おいくら?」
    ロボ子の顔のつばのついた場所の色が落ちる。
    客1「(股間を押さえ)いいよぉ!すんごくいいよぉ!・・・お?」
    ロボ子「はい、ありがとうございます」
    客1「ロボ子・・・、その肌の色って?」
    ロボ子「塗料ですが・・・?」
    客1「それじゃあ俺の聖水で色が落ちちゃうじゃないかああああああ!ばかあああああ!!」
    目元を押さえ店を走って出る客1。
    ロボ子「・・・、あの、マスター。すいません」
    マスター「え?ああ、いいよいいよ。全財産って言ってもたかが知れてるから」
    ロボ子「はい・・・?」
    客2「俺は全然構わないぜ?」
    ロボ子「・・・」

    ○同・店の前(夜)

    ○同・店内(夜)
    閉店後。
    マスターが一人で店内の掃除をしている。
    ギシギシと何かがきしむ音。
    客2の声「ロボ子おおおおおお、愛してるやああああ。ロボ子おおおおおおお愛していやっほおおおおおおおう!!」

    ○同・二階のロボ子の部屋(夜)
    客2がいびきをかいて寝ている。
    ロボ子がテレビを見ている。
    ロボ子の横にDVDが山と積まれている。
    テレビからバシャバシャと水のはねる音。
    ロボ子「あの愛の泉・・・れいのぷーる と呼ばれる場所に愛の秘密があるはず!」

    ○同・店内
    ロボ子「れいのぷーるって知ってますか?」
    客3「え?・・・ああ、うん。・・・し、知らないよ?」
    ロボ子「そうですか・・・」
    客3「例のプールって知ってるやついるかー?」
    客1「え?あの・・・知らない」
    客4「知らないよ知らない。なぁ」
    客5「お、おう・・・」
    客6「れい・・・・の?綾波・・・・プール・・・スク水・・・・第三新東京!」
    ロボ子「第三新東京?どこですかそこは」
    客5「ああ、こいつの言うことはほっといていいから。それよりカクテルを…」
    客7「例のプール?今、撮影で入ってるんで、予約は受け付けますよ?」
    客1「お前はそこにロボ子を連れ込んで何をする気だー!」
    客7に殴りかかる客1。
    ケンカが始まる。
    ロボ子「あの・・・」
    マスター「ゆがんでるけど、あれはあれで愛なんだよな。分かってやって」
    ロボ子「はい・・・」

    ○同・二階のロボ子の部屋(夜)
    ロボ子が上下に揺れている。
    その横に座っている客3。
    客3「愛っていうのはさ。液体なんだよ」
    無言で揺れているロボ子。
    客3「キスで唾液を、性行為で愛液を交換する。これが愛、一番気持ちいいこと。分かるかなぁ。それによってしか伝わらない、根源的で物質的な愛。それは液体なんだよ!」
    口から謎の白い液体をカクテルグラスに注ぐロボ子。
    客3「そう!これが愛だ!・・・さぁ、飲んで飲んで!僕の愛を!」
    謎の白い液体を飲み干すロボ子。
    客3「ヒャッホーウ!第二ラウンド開始ぃー!」
    どこからかゴングの音。ロボ子に襲い掛かる客3。
    ロボ子「・・・」

    ○同・店内(夜)
    マスターが掃除をしている。
    ギシギシと音がする。
    音のほうを見上げるマスター。
    マスター「・・・」

    ○同・店の前

    ○同・店内
    順次カットバック(場面転換)
    客「愛?かあいいものをお持ち帰りぃしたくなる気持ちだよ?だよ?」
    × × ×
    駅前。
    ターバンを巻いた男「イスラムに改宗しませんか?」
    × × ×
    夜の路地。
    おじさん「おじさんが愛のインストールしちゃおうかげへへ」
    × × ×
    買い物袋を手にしたロボ子が店内に入ってくる。袋の中身は氷や水、つまみ。
    マスター「おかえり」
    カウンターの裏に買い物袋を置くロボ子。しわくちゃになった紙幣をポケットから出して置く。
    ロボ子「愛ってこんな安いものではないはず・・・おかしい」
    マスター「・・・。なんで買い物に行ってお金増えて・・・いや、いいか」
    紳士「愛とは欲とは無縁の無償の心なのだよ」
    マスター「・・・!」
    ロボ子「・・・もっと安い?」
    紳士「(ニコと笑い)特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情を…」
    字幕「『新明解国語辞典』(第7版)より」
    ロボ子「よく分からない」
    紳士「つまり、・・・何も見返りのないアニメへの愛こそが最も純粋な愛なのだよ」
    マスター「な、なんだってー!?」
    ロボ子「・・・?」

    ○同・二階のロボ子の部屋(夜)
    ロボ子が上下に揺れている。
    その下で仰向けになって寝転んでいる客4。
    客4「ロボ子っロボ子っ・・・愛っ愛っ、愛してっ愛っ・・・」
    ロボ子「だれか愛を2進数で表現してくれないかしら?」
    客4「あいいいいいいいいぃぃ!!」
    男の体がビクンと動く、ぐったりする客4。

    ○同・店内(夜)
    マスターが掃除をしている。
    天井を見上げるマスター。
    マスター「・・・」

    ○同・二階のロボ子の部屋(夜)
    客4を見下ろしているロボ子。
    ロボ子「やっぱ人間てダメだわ。愛ってダメな人間だけが持つものだわ。人間は駆逐されるべきだわ」

    ○同・店内(夜)
    天井を見上げているマスター。
    マスター「相手が望むことを行い、それを繰り返すことでそれが自分の喜びとして感じられる。それが愛と呼べるのならば。あの日・・・、記憶をなくし店の前で倒れていたロボ子をかくまってからの自分の行動が正しかったのかは・・・僕には分からない。唯一覚えていたロボ子という名前と、その特殊な機能からこの店で働いて貰ってはいるが、僕一人では満足させられなかったその夜の営みや、その強い好奇心をもう押さえておくことは不可能のようだ」
    ギシギシと音がする。

    ○同・二階のロボ子の部屋(夜)
    謎の白い液体を吐き出すロボ子。
    ロボ子「やっぱり・・・・・愛なんて・・・・NULLぽ」

    ○同・店内(夜)
    ガッとテレビを叩くマスター。その手をじっと見る。
    マスター「いつか君が僕の愛に気づいてくれたなら・・・。その人が望むことをごく自然に与えられること。それが愛なんじゃないかと、君に伝えよう」

    ○同・二階のロボ子の部屋(夜)
    どこからかゴングの音。
    上下に揺れるロボ子。
    ロボ子「愛などいらぬ!」


    END


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