金星じゅぴたあの突撃!隣の心霊スポット
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金星じゅぴたあの突撃!隣の心霊スポット

2015-12-03 23:56
    生放送で台詞やアイデアを募集してシナリオを書き上げる企画をやっています。

    今回は、悪魔と契約して金・顔・力を手に入れようとした男が、
    売れっ子アイドルにされてしまった話。を軸に。
    売れないアイドルが廃墟に行かされて、売れっ子アイドルを見てしまう。
    という話になりました。
    はい、説明難しいです。

    注意点。
    シナリオです。
    なので読んだ事が無い方には読みづらいかも。
    独自の描き方があります。
    誤字・脱字を含みます。
    もっと短いのにしないと自分の時間が奪われます。
    自業自得です。




    タイトル「金星じゅぴたあの突撃!隣の心霊スポット」



    人物表
    金星じゅぴたあ(18)
    剛力殺芽(23)
    悪元康(57)
    世野道理(30)
    ディレクター
    カメラマン
    照明



    ○デパート屋上
    金星じゅぴたあ(18、以降じゅぴ)がステージの上で歌って踊っている。
    観客席に酔っ払い・馬カップルと、必死に応援する乙駆(33、おつ かけ)。
    歌い終わるじゅぴ。
    じゅぴ「火星人の金星じゅぴたあでーす。今日はびっくりするニュースがあるって聞いたんですけどぉ」
    ステージ横から走って来るマネージャー。じゅぴに畳んだ紙を渡す。
    じゅぴ「あ、これですねぇ。マネさんありがとじゅぴー」
    乙「じゅぴー!」
    紙を開くじゅぴ。
    じゅぴ「・・・マジかよ」
    小さく屁をこくじゅぴ。
    乙「えっ・・・」

    ○廃墟・前(夜)
    カメラマン・照明・ディレクター(D)達がじゅぴの前に並んでいる(撮影中)。
    じゅぴ「突撃!隣の心霊スポットッ」
    まばらな拍手が起こる。
    じゅぴ「火星人の金星じゅぴたあでーす!今日はこちらの廃墟にやってきました!・・・あっ!なんだかダジャレみたいハズカシー」
    カメラ・D・他「えっ?」
    じゅぴ「えっ、いやだから。はい、今日はって・・・ではお便り読みまーす!」
    ポケットから手紙を出し読むじゅぴ。
    じゅぴ「最近、近所の廃墟から夜な夜な悲鳴の様なものが聞こえ、気になって眠れません。なんとかしてくださいどうせ売れないアイドルやってんだから人の為になる事をちょっとはやりやがれお願いします」
    D「・・・ぷっ」
    じゅぴ「あ?」
    巻きのポーズをするD。
    手紙を捨て足で踏むじゅぴ。
    じゅぴ「なんとかしますね!よし、悪霊なんざジュッピジュピにしてやんよォ!どっきどきの生放送スタートぉ!」

    ○同・廊下(夜)
    じゅぴが歩いている。その前にカメラマン・照明・D。
    じゅぴ「暗ーい、凄く怖くてきんぼし出ちゃいそうですー。あっ、もうディレクターさん喋らないでくださいよぉ」
    蒼白で首を振り周りを見回すD。
    じゅぴ「(ぼそぼそと)・・・いや何マジで泣き入ってんだおまえ」
    猫の足音と泣き声。
    じゅぴ「い、今何か物音が…」
    D「いやああああああうわあああああ!!」
    尻餅をつくD、それを撮影するカメラ。
    じゅぴ「・・・おい」
    猫が逃げていく。
    カメラを自分に向けるじゅぴ。
    じゅぴ「なんだもう、ねこにゃんの仕業だったみたいにゃん。おどろきんぼしぃー!あっ、1きんぼし出ちゃったじゅぴー☆」
    D「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
    じゅぴ「ああもう、凄いびっくりしましたねぇ。正体は野生のクリリアンボブテイルでした~」
    カメラ・照明・D「?」
    じゅぴ「いやー、こういうの苦手なんですよねぇ。変な声出しちゃったらごめんなさ…」
    廊下の先に人影(剛力)。それを見るじゅぴ。放屁する。
    じゅぴ「ほっ放屁!?はっはずかきん…」
    D「ぎやあああああ!ああ!ああ!ああ!ああああー!!」
    じゅぴ「はぁ・・・。(ぶつぶつと)さすがにコレヤバイわ・・・。つか何してんだよあの人こんなとこで」
    倒れて暴れいるDを撮影するカメラ。
    じゅぴ「気を取り直して捜索じゅっぴごー!」

    ○同・二階の廊下(夜)
    じゅぴが歩いている。その前にカメラマン・照明・D。
    じゅぴ「二階にやってきましたー。暗いですねー怖いですねー」
    前方に人影(ホームレスの住人)。
    じゅぴ「きゃ…」
    D「ひいいいいぃぃぃぃいやあああああ!」
    のた打ち回るD、とそれを映すカメラ。
    じゅぴ「(小声で)こっちの方が嫌だよ、美味しくねぇよ。・・・はい!びっくりしましたねー。住人の方でしたー」
    歩いていくじゅぴ・カメラ・照明・D。
    猫の鳴き声。
    じゅぴ「き…」
    D「あわあああああ!うわっ!うわっ!うわっごほごほっ・・・ああああ!」
    むせながら踊るように胸を叩くD。それを撮るカメラ。
    じゅぴ「(小声で)よくそれだけ新鮮に驚けるな。・・・はい!びっくりしま、したねー。さっきの猫ちゃんでしたにゃーん」
    水音がする。
    じゅぴ「今度は何が!」
    インスマス(魚顔の人間達)が水浴びしている。
    じゅぴ「・・・」
    泡を吹いて倒れるD。
    じゅぴ「・・・あ。きっ、きゃー!・・・っはい!びっくりしましたねー。クトゥルーのインスマス顔の方々でしたー」

    ○同・地下室
    じゅぴが歩いている。その前にカメラマン・照明・泡を吹いたD。
    じゅぴ「本当に何が起こるか分からない。どっきどきの生放送!最後は地下です!謎の声の正体は判明するのか!?」
    越智田の声「たす・・・けて・・・」
    じゅぴ「いっ、今何か声が!?(小声で)ねぇこれ仕込み?聞いてないんだけど」
    首を振るカメラ・照明・Dの首を振らせるカメラ。
    部屋の隅に穴がある。
    じゅぴ「あっ!あんなところに穴が!・・・マジかよ。の、覗いて・・・見る?」
    首を振るカメラ・照明・Dの首を振らせるカメラ。
    じゅぴ「いや、でもここは行かないとダメでしょ。こっ怖いけど行っちゃうじゅぴー!」
    首を振るカメラ・照明・Dの首を振らせるカメラ。
    穴に近づくじゅぴ。助けを呼ぶ声が徐々に大きくなる。
    徐々に離れて行くカメラ・照明・D。
    カメラの手を引いて部屋の隅に行くじゅぴ。
    カメラが照明の手を引き、照明がDの首根っこを引っ張る。
    越智田の声「たす・・・けて・・・」
    じゅぴ「ごくり・・・」
    穴を覗く、と中に越智田・土九祖(18、おちた どきゅそ)が居る。
    じゅぴ「・・・誰?」
    土九祖「・・・誰?じゃねぇよ!早く助けろよ。肝試ししてたら床が抜けて落ちたんだよ!見りゃ分かんだろ!」
    じゅぴ「・・・はぁ」
    土九祖「お前アイドルだろ!?頭悪いアイドルだろ!こっちはぬか床に浸かってんだよ。早く助けろよバカアイドル!」
    越智田「足ぬけないよー!おいしくつかっちゃうよー!」
    じゅぴ「・・・じゃあ帰りましょうか」
    土九祖・越智田「えっ」
    越智田「は、早く謝って、早く!」
    土九祖「ごっごごめんごめんごー。バカアイドルごめんごー」
    じゅぴ「結局、謎の声の正体は分かりませんでした!突撃!隣の心霊スポットはお仕舞い!まったねー!」
    土九祖「謝ってんだろ聞けよこのクソマン子!体売り女ー!」
    越智田「ああ、これが・・・。母の・・・味。ガクッ」
    歩いていくじゅぴ・カメラ・照明。引きずられるD。
    その横を通り過ぎるインスマスたち。
    じゅぴ「お疲れさまっしたー」
    カメラ・照明「かれおつかれおつー」
    剛力の声「あたしの、ぬか床・・・」
    声に反応するじゅぴ。
    壁に六芒星が描かれているのをチラと見るじゅぴ。
    穴の中を覗き込みよだれをぬぐうインスマスたち。
    土九祖・越智田の声「助けてえええええ」

    ○テレビ局・控え室
    古漬けをかじりながら剛力と話しているじゅぴ。
    液晶に映った廃墟の映像を消すじゅぴ。
    じゅぴ「なぜあの廃墟に居たんですか?」
    剛力「・・・言ってる意味が分からないわ」
    古漬けをかじるじゅぴ。
    じゅぴ「凄く美味しいです、これ。あの廃墟にあったぬか漬けで漬けたんですけど。あなたのですよね?」
    剛力「・・・知らないけど?」
    古漬けをかじるじゅぴ。
    じゅぴ「嘘だッ!」
    剛力「・・・早く帰ってくれない?私忙しいの。あなたと違って…」
    じゅぴ「売れっ子で押しも押されぬ一流アイドルですもんね。でも!どうして幸せそうじゃないんですか!?」
    剛力「そっ、そんなこと・・・」
    じゅぴ「それと関係ありますか?廃墟の件」
    剛力「・・・帰ってください」
    じゅぴ「はい」
    剛力「(ほっ)」
    じゅぴ「じゃあ、また来ますね。本当のことを話してくれるまでは。そしてその秘密の内容によっては私に心を許してくれたり脅迫したりして事務所に口を聞いて貰えるまでは・・・にやり」
    部屋を出るじゅぴ。
    剛力「・・・言える訳ないじゃない」
    戸を開け剛力を見るじゅぴ、閉める。
    苦笑いの剛力。

    ○廃墟・前(夜)
    ハンディを手にしたじゅぴが自分を映しながら話している。
    じゅぴ「火星人の金星じゅぴたあでーす。今日はまたあの廃墟に、突撃で取材したいと思ってまーす!行っちゃえGOGO!」
    廃墟に入るじゅぴ。

    ○同・廊下
    走り抜けるじゅぴ。
    じゅぴ「はい、猫!住人!盛りのついたカップル!インスマス!私は、火星人のきんぼしじゅぴたあ!」

    ○同・二階
    走り抜けるじゅぴ。
    じゅぴ「はい、捨てられたペットの白蛇!自爆霊!ジェイソンさんに深き者・古き者!そして私は、漬物を食べる火星人のきんぼしじゅぴたあちゃん!」
    漬物をかじり決め顔のじゅぴ。

    ○同・地下室
    降りてくるじゅぴ。
    歌声がする。
    じゅぴ「あれれー?何か声がするぞー?」
    剛力が歌っている。
    剛力「ハッ!?」
    ダッシュで降りてくるじゅぴ。ハンディを剛力に向ける。
    じゅぴ「皆さん驚きでーす。国民的アイドルの剛力殺芽さんが、まさか!こんな廃墟でアイドル活動をする。地下アイドルならぬ廃墟アイドルをやっていました!びっくりきんぼし!」
    剛力「もう、いいわ・・・。全部話します」
    じゅぴ「よっしゃ。大物げっつ」
    × × ×
    インスマスたちが隅の穴の周りでごそごそしている。
    瓦礫に腰を下ろし話しているじゅぴと剛力。
    剛力「信じて貰えないとは思うけど・・・。これは契約なの、悪魔との契約」
    じゅぴ「ふーん」
    剛力「驚かないの?悪魔よ悪魔」
    じゅぴ「私、火星人のきんぼしじゅぴたあ!よろしくね!」
    剛力「・・・ま、まぁ全部話すって言ったわよね。えっと・・・」
    壁から姿を現す悪元康(57)。
    悪元「おい、歌はどうした」
    剛力「ああ、この方が私の契約した悪魔でうちの事務所の悪元さん」
    じゅぴ「ちーっす」
    悪元「おう」
    剛力「お知り合いですか?」
    じゅぴ・悪元「いや?」
    剛力「・・・そうですか。私は、元は男なんです。30歳DT無職・・・。所詮この世は金・顔・力です。ならそれを手に入れればいい。冗談半分で悪魔に魂を売った結果がこれです」
    悪元「おめでとう」
    剛力「・・・」
    じゅぴ「おめでとう」
    剛力「・・・あの。無理やり終わらせるみたいな流れやめてくれませんかね」
    悪元「チッ」
    じゅぴ「で、続きは?腹減ったんだけどー」
    インスマスが小皿に乗せた肉の漬物をじゅぴに渡す。
    じゅぴ「お、気が利くね。さんきゅー」
    剛力「あ、それ・・・」
    漬物をかじるじゅぴ。
    じゅぴ「いい味出てるわー。お袋の味?で、続きは」
    剛力「あ、えっと・・・。予想とは違ったんですが、確かに手に入れました。綺麗な顔・事務所の力・それに付随した金・・・」
    悪元「ハッピーエンドだな」
    拍手するじゅぴ。
    剛力「やめてください。もう・・・、私もうダメかもしれない・・・。事務所と社会の板挟みで、もう・・・」
    じゅぴ「まぁ、人気ないよね。事務所のゴリ押しで忙しいみたいだけど無理やり露出増やしてるだけっていうか」
    剛力「そう。キャスティングされるたびに、社会のバッシングがつよくなる・・・」
    悪元「人気が欲しいとは言わなかった」
    じゅぴ「そう、人気が欲しいとは言わなかった。金・顔・力。・・・私が欲しいわ!」
    悪元「クク・・・。アイドルなんざ、金に踊らされた傀儡…っ!クク、ククク…!」
    剛力「もういやー!」
    泣き出す剛力。
    じゅぴ「30歳童貞が泣いてると思うと吐き気がするが。・・・なぁ社長さん、こいつ助けてやってくれない?」
    悪元「やだ」
    じゅぴ「そう言わずにぃ」
    悪元「俺にはこいつの姿が見えるのだ。変えてやったアイドルの姿じゃなく、元のオッサン、世野道理(よの みちふさ)の姿が。そいつが俺との契約で毎晩可愛らしい姿で踊る姿を見てると、笑えるというか泣けるというかもうね。人間って何?ってなるよね?凄いよね?」
    じゅぴ「知らなーい」
    悪元「知らないかー、いえーい」
    じゅぴ「いえーい」
    悪元に腹パンするじゅぴ。
    悪元「ぐはっ・・・」
    じゅぴ「今から特別に私がライブしてやるからそれで許してよぉ、しゃちょー」
    悪元「だっ誰が時代錯誤のバカ丸出し売れないクソマン…」
    じゅぴ「いーまからーそいつをー、これからーそーいーつーをー、なーぐりにーいーこおーかー」
    悪元の側頭部を軽いフックで連打するじゅぴ。
    悪元「いやー、いやーいやーやー、やーやーやー」

    ○風俗店前
    世野が爽やかな顔で出て来る。その手に週刊誌。
    週刊誌の表紙「剛力殺芽、突然の失踪!?」
    テレビの声「まさか生放送で放屁しちゃったアイドルが、ネットで話題になりデビュー曲を引っさげて大手事務所から再デビュー!曲名は、「実がでちゃった♪涙も出ちゃった♪」です。それでは、はりきってどうぞー!」

    END


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