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人と関わりたい、つながりたいと望んでいるのに
「相手が自分を受け入れてくれなかったらどうしよう、傷つくのが怖い…… 」
そんな不安を抱えてしまったら。
それはもしかしたら、回避性パーソナリティ障害かもしれません。
回避性パーソナリティ障害とは
回避性パーソナリティ障害の人とは、人と関わりたくないという非社交的な性格ではありません。
むしろ人と付き合っていくことを望み、話したい、認められたいなどの欲求を人一倍抱いています。
しかしその強い想いから、人に失望されたり批判されたりすることを恐れ、外部の人と接触することができません。
「拒絶される」ことに対して非常に敏感で、人と親しくなることを望んでいるにも関わらず回避するという真逆の行動をしてしまいます。
回避性パーソナリティ障害の恋愛傾向
恋愛において、人とつながりたい、親しくなりたいと強く願うのは当たり前のこと。
ですが回避性パーソナリティ障害の場合、その欲求が人一倍強くなります。
回避性パーソナリティ障害の人の恋愛傾向には、ある特徴が。
好意を持たれているという確信がほしい
回避性パーソナリティ障害の場合、人を好きになるまではいいのですが、その後の行動として、相手が自分に対して好意を持っているという確信がないかぎり、その人に近づくことすらできません。
自分は気になるけど、相手はそうではないかも。
ちょっと気のある素振りを見せられても、そのくらいでは「いや、違う」と自分で否定してしまい、かなり消極的になってしまいます。
せっかく相手が起こしてくれたアクションも見逃してしまうことも。
絶対的な確信がもてないかぎり、気になっていてもその人に近づくことができないのです。
恥をかいたり拒否されたりするのが怖い
回避性パーソナリティ障害の人は、自分が恥をかいたり、相手から拒否されたりするのを過剰に恐れます。
怖さのあまり、気になっている人がいても自分からその人に近づくことができません。
その多くは、幼少期に親から受けた経験が原因となっている場合があります。
幼い頃は親を一番必要とし、もっとも愛されていることを望む時期。
しかし虐待や度の過ぎた非難を浴びると、自分は必要とされていない、愛される価値のない人間なんだと殻に閉じこもってしまいます。
その経験があるため、恥をかく場面でも人一倍緊張してしまい、また同じ経験をしたくないと強く思うのです。
自分が人とつながりたいと望んでいても、拒まれることへの恐怖で近づくことができなくなってしまいがち。
劣等感が強い
回避性パーソナリティ障害の人は、劣等感が強く自分に自信がもてません。
なぜ劣等感を抱いてしまうかというと、これも幼い頃体験したことが関係していて、褒められて育っていないことが多いのだとか。
褒められないということは、自分の行動ひとつひとつに「これでいいのだろうか?」という迷いが生じ、自信を持って自分の意志で動くことができなくなります。
次第に自分に対して否定的になり、「自分にはなんの能力もない」「魅力がない」と思い始め、「人から嫌われている」とまで思ってしまうんだとか。
したがって、何をするにも消極的になり、面倒くさいと思うようになります。
こうなってしまうと、恋愛をしたときに自分に対する劣等感が強いので、「好きになってもらえるはずがない」と思い込み、自分に自信を持つことができません。
人一倍愛されたい
回避性パーソナリティ障害の人は人から認めてもらいたいし、愛されたいと心では強く思っています。
幼少期のときに親から愛されているという実感がない人、ほめてもらわなかった人は、自分に対して否定的になってしまう一方、心の底では本当は受け入れられたいんです。
それは普通では足りず、人一倍愛されたいという欲求がどんどん高まる結果に。