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【ニコニコ生放送】「部屋の統合」「コメントフィルター機能」の詳細・FAQ
2020年7月14日(火)放送の週刊ニコニコインフォでお知らせしましたとおり、7月下旬頃に、「部屋割り」システムを廃止し、「アリーナ」や「立ち見」などの部屋を統合いたします。あわせて、人工知能(AI)を活用した新機能「コメントフィルター」の提供を開始します。
この記事では、それぞれのアップデートについての詳細と、ユーザーのみなさまから寄せられるであろう質問について回答いたします。※ 本アップデートの内容については、こちらのニコニコインフォにも掲載しております。
※ 本記事における「アリーナ(部屋)」とは、各放送で一番はじめに作られる部屋のことを指します。番組によっては、「最前列」と表示される場合もあります。※ 本アップデートにつきまして、ご意見・ご要望がございましたら、こちらのフォームからお寄せください。
▼各アップデートの詳細
◆「部屋」の統合「アリーナ」や「立ち見」など、番組の視聴者数に応じて生成されていた、コメント空間(「部屋」)をひとつに統合いたします。
これまでは、視聴者ごとに「アリーナ」や「立ち見」などの部屋が割り当てられ、部屋ごとに表示されるコメントが異なっていました。今後は、放送者・視聴者全員が同じコメントを見て、一緒にニコニコ生放送を楽しめるようになります。
また、タイムシフトに表示されるコメントも、これまではアリーナ部屋のコメントのみでしたが、部屋を統合することで、より多くの方のコメントがタイムシフトに残るようになります。
■ 対象デバイス
・PC版ニコニコ生放送、スマートフォンブラウザ版ニコニコ生放送
※ニコニコ生放送アプリでは、すでにアリーナ・立ち見などの部屋割りはございません■ 変更点
・アリーナや立ち見などの部屋割りがなくなり、放送者・視聴者全員に同じコメント(※)が表示されるようになります。(※視聴者が各自で設定しているNGを除く)
・コメントが著しく混雑している場合は、通信負荷を軽減しシステムの安定性を保つために、会員種別を問わず一定数のコメントをランダムに選出して、流れるコメントの量を調整します。
・流れるコメントの量が調整されているときは、一般会員のコメントが薄くなり、プレミアム会員やチャンネル会員のコメントが濃く目立つようになります。◆人工知能(AI)を活用した新機能「コメントフィルター」ドワンゴが独自開発した人工知能(AI)を活用して、不適切なコメントを自動で非表示にする機能です。 ユーザー生放送・チャンネル生放送の放送者の方がご利用いただけます。コメントフィルター機能のオン・オフを設定するだけで、手軽に不適切なコメントが目に入る機会を低減することができます。
■対象デバイス
・PC版ニコニコ生放送、ニコニコ生放送アプリ
※コメントフィルター機能は初期設定でオンになっています。オンオフ設定は次回の番組作成時に引き継がれます
※コメントフィルター機能によって非表示とされたコメントは、その番組の視聴者にも表示されなくなります■変更点
コメントフィルター機能の導入にともない、下記機能の提供を終了いたします。
(1) ニコニコ生放送での「NG共有機能」
設定しているNG共有レベルによって表示されるコメントが異なるため、放送者や視聴者同士とのコミュニケーションにすれ違いが発生してしまうことがありました。
現在の利用状況なども勘案して、コメントフィルター機能へ統合する形で、ニコニコ生放送でのNG共有機能は提供を終了いたします。
※ニコニコ動画では、引き続きご利用いただけます(2) 運営指定のNGワード
指定した単語が含まれるコメントを機械的に非表示とする仕組みのため、過度にコメントを非表示としてしまい、コミュニケーションの阻害要因になってしまうことがありました。
コメントフィルター機能では、単語の使われ方を見分けて判断するようになるため、個人情報に関わる一部の単語を除いて、ユーザー生放送・チャンネル生放送での運営によるNGワード指定を終了いたします。
※公式生放送では運営指定のNGワードの提供を継続いたしますが、適宜見直しを図ってまいります■ コメントフィルター導入にともなう変更点まとめ
機能名
これまで
これから
NG機能※1
利用できる
利用できる
NG共有機能(生放送)
利用できる
利用できない※2
運営指定のNGワード
提供する
一部を除き提供終了※3
コメントフィルター機能
設定できない
設定できる※4
※1 視聴者によるNG・放送者によるNGを指します
※2 ニコニコ動画では引き続きご利用いただけます
※3 ユーザー生放送・チャンネル生放送で、一部の個人情報に関わる単語を除き提供を終了します
※4 ユーザー生放送・チャンネル生放送の放送者の方がご利用いただけます。視聴者は利用できません。▼FAQ「部屋の統合」「コメントフィルター機能の導入」について、ユーザーのみなさまから多くお寄せいただくであろう質問をまとめました。ぜひご一読ください。
◆部屋の統合について
■ アリーナ部屋についてQ. 部屋割りの仕組みは残したまま、アリーナに入れる人数を増やすことはできないのでしょうか?A.部屋割りの仕組みは新規の方にはわかりにくく、仮に1つの部屋の人数を増やしたとしても、部屋ごとで表示されるコメントが異なるため、番組全体として多くの方が視聴しているにも関わらず一体感を感じにくいという課題がありました。部屋を統合することでわかりにくい仕組みを改善し、全員が同じコメントを見る世界を実現することで、より多くの方にニコニコ生放送ならではの一体感による楽しさを体験してもらえる環境を作りたいと考えています。Q. アリーナがなくなってしまうと、アリーナに入るために開場時間に張り付いて待機する楽しさや、アリーナと立ち見を行き来したりといった、ニコニコ生放送らしさがなくなってしまうのではないでしょうか?A.ニコニコ生放送ならではの楽しさを感じていただいていた方には申し訳ありません。
人気番組では、仕組みをよくわからないまま立ち見に入ってしまい、コメントが少なくて面白くない・コメントで参加しづらいと感じてしまうなど、特に新規の方にはニコニコ生放送の楽しさを知ってもらう機会が減ってしまっていたことも事実としてあります。このような課題を解決し、より多くの方にニコニコ生放送ならではのコミュニケーションの楽しさを知ってもらえる環境を整えることで、また新しいニコニコ生放送らしさを作っていきたいと考えています。Q. アリーナがなくなることで、熱量の高い仲間と一緒に番組を楽しんでいるという、アリーナ独特の空気感や盛り上がりが失われてしまうのではないでしょうか?A.部屋割りの仕組みでは、たとえば番組へ途中参加する場合、特に人気番組ほどアリーナに入りにくいという課題があり、熱量の高さを共有することができず盛り上がれないといった声をいただいておりました。また、部屋によってはコメントが少ないため、一緒にコメントで参加しづらいといった声もいただいておりました。実際にアリーナと立ち見で比較したとき、コメント数が立ち見だと半分になってしまうというデータもあります。部屋を統合することで、熱量を一点に集中させて一体感や盛り上がりを高めること、また、全員が同じコメントを見る世界にすることで部屋によってはコメントが少ないという課題を解決し、気軽にコメントで参加できる環境にしていきます。Q. アリーナがなくなることや、コメント混雑時は表示するコメント流量が調整されることで、今よりも放送者に自分のコメントが読まれにくくなってしまわないでしょうか?A.部屋割りの仕組みでは、放送者には基本的にアリーナのコメントが表示されているため、立ち見などからのコメントは読まれにくいという課題がありました。部屋を統合することで、放送者と視聴者が全員同じコメントを見る世界になり、これまでよりも多くの人のコメントが放送者に届けられるようになります。アリーナでコメントされている方にとっては、部屋の統合によってコメントが読まれやすいというメリットが薄れることになってしまい、大変申し訳ございません。基本的には最大でも同時500人までのコメントしか放送者に届かないという部屋割りの課題を解決することで、より多くの方のコメントが放送者が読まれやすくなるとともに、放送者だけではなく他視聴者にもコメントが届きやすくなります。部屋の統合は、ニコ生のコメントでのコミュニケーションの楽しさをもっと多くの人に知ってもらい、新しい盛り上がりが生まれる環境を作っていくための取り組みとなります。どうかご了承いただけますと幸いです。Q. アリーナは熱量の高い視聴者が多かったため安心して楽しんでいましたが、アリーナがなくなることで、荒らしコメントが目に入る機会が増えてしまうのではないでしょうか?A.ユーザー生放送・チャンネル生放送では、人工知能(AI)によって不適切なコメントを自動で非表示にする新機能「コメントフィルター」を放送者に提供いたします。放送者がコメントフィルター機能をオンにしている場合は番組に適用されるため、視聴者に対しても不適切なコメントが目に入る機会を減らすことができます。人の目によるコメント監視も、公式生放送においては、これまで同様にリアルタイムでチェックしていきます。ユーザー生放送・チャンネル生放送においては、コメントフィルター機能をオンにしている番組を優先的にチェックする体制へ変更します。過激なコメントや荒らしめいたコメントを望んでいない放送者の番組をよりはやくチェックできるよう、さらに力をいれて取り組んでいきます。そのほか、184コメント(匿名コメント)を非表示にしたいという場合は、PC版生放送視聴ページHTML5版では表示/非表示を切り替えることができます。詳しくはこちらのニコニコヘルプをご参照ください。
■ 立ち見部屋についてQ. アリーナはコメントが多すぎるので立ち見で視聴していました。部屋が統合されるとコメントが多くなりすぎてしまい、快適に視聴できません。視聴者側で表示するコメント量を調整する機能は提供できないのでしょうか。A.恐れ入りますが、現時点では提供予定はございません。みなさまからのフィードバックをいただきながら、検討していきたいと考えています。もし、184コメント(匿名コメント)で非表示にしたい内容のコメントが多いといった場合は、PC版生放送視聴ページHTML5版では表示/非表示を切り替えることができます。詳しくはこちらのニコニコヘルプをご参照ください。Q. 立ち見部屋の数は、放送者にとって視聴者数の指標であり人気指標でもありました。代わりの指標として、同時視聴者数は提供できないのでしょうか?A.ご要望いただいている機能の1つであり検討はしておりますが、現時点での提供予定はございません。
■ 混雑時のコメント流量調整についてQ. どのような場合にコメントの流量調整が発動するのか、流量調整が発動するとどういうことが起きるのか、具体的に教えてください。(2020年7月30日 表現を修正・縦画面配信について追記)A.平均して秒間10コメントになるように調整します。現在の動作は以下の通りです。(※1)・直近1秒以内に30コメント以上が投稿された場合、30コメントになるようにコメント量を調整します。・直近5秒以内に50コメント以上が投稿された場合、50コメントになるようにコメント量を調整します。放送画面をコメントが横断するのに、約5秒かかります(※2)。この仕組みによって放送画面上には最大で50コメントが表示されますので、「平均して秒間10コメント」と表現しています。この「放送画面上に最大50コメント」というのはコメント流量調整以前の最大表示数と同じですので、今回の流量調整によってコメントによる盛り上り感がこれまでと比べて失われることはありません。※1 コメントの流量調整の方法については、今後も利用状況に鑑みて調整を実施する可能性があります。※2 縦画面番組の場合は、コメントが約4秒かけて放送画面を横断します。そのため、画面に表示されるコメントの最大数が50より少なくなることがあります。Q. 秒間10コメントがコメント流量の上限だと、コメントで画面を埋め尽くすことはできなくなるのでしょうか?画面を埋め尽くす弾幕はニコニコ生放送の文化であり特徴ですが、そのような体験はできなくなるのでしょうか?A.ニコニコ生放送に導入するコメントの流量調整は「1秒間に平均10コメント」であり、「画面上に10コメント」ではありません。最大までコメントが流れた場合は、このような画面になります。
部屋を統合することで、このようなニコニコ生放送らしさをより多くの人に体験いただけるようになると考えています。Q. 人気番組のようなコメントが多い番組だけではなく、身内だけで楽しんでいるような番組でもコメント流量の調整が発生することはあるのでしょうか?A.はい。サーバーへの瞬間的な負荷増大によるシステム障害を防止するための仕組みであり、その番組の総コメント数ではなく、1秒以内のコメント数によって流量の調整を行います。このため、総視聴者数・総コメント数が比較的少ない番組でも、瞬間的に大量のコメントが投稿された場合は流量調整が発動します。Q. コメント流量の上限を、秒間10コメントよりもあげることはできないのでしょうか?A.運営としても、できるだけ上限を高くしたいとは思っています。ただ、コメントをリアルタイムで視聴者全員に配信するという仕組み上、流量上限をあげればあげるほどサーバー負荷が高まり、データ転送量も増大してサービスが不安定になってしまいます。快適にご利用いただける環境と、ニコニコ生放送らしさや盛り上がりを感じられるコメント量とのバランス、現状の設備などより検討を重ね、秒間10コメントを現実的な上限として設定しております。原理的には、コメントサーバーをさらに増強するなどのコストをかければ、コメントの流量上限を引き上げることは可能です。ただ、前のQ&Aのとおり、秒間10コメントでも十分に画面を埋め尽くすことができることや、コメントサーバーだけを増強するよりもその他のより必要な部分にコストを振り分けることが、ニコニコ生放送が目指す「みんなで一緒に盛り上がる楽しい体験」に寄与すると判断しました。もちろん、今後ニコニコ生放送の利用数が増加するにしたがって、コメントサーバーをはじめとした各種設備への投資は続けていきます。Q. コメント流量の調整中に、自分のコメントが他の人に届いているかを知ることはできますか?A.コメントの流量調整はサーバーを負荷から守るためのやむを得ない措置であり、できるだけユーザーのみなさまが意識しないですむようにしたいと考えています。そのため、現状では、自分のコメントが他の人に届いているかを確認する方法はご用意しておりません。Q. コメント流量の調整中でも、コメントパネルでは全てのコメントを表示するといった仕組みにはできないのでしょうか?A.視聴者全員にリアルタイムにコメントを送信するというサービス特性上、特にコメント流量が多い人気番組では、コメントサーバーに到達し送出するコメントの通信量も非常に大きくなります。コメントサーバーの負荷による遅延が積み重なれば、たとえば誰かが書き込んだコメントが表示されるまでに数十分を要するというような事態が発生してしまいかねません。このため、コメント混雑時においては、画面上を流れるコメントだけでなく、コメントパネルに表示されるコメントも流量を調整させていただきます。恐れ入りますがご了承ください。Q. コメント流量の調整中でも、確実にコメントを届けることができるような機能は提供されないのでしょうか?A.コメントではありませんが、ギフトを有効にしている番組では「メッセージギフト」として短文を贈ることができます。よろしければご利用ください。Q. 有料会員(プレミアム会員・チャンネル会員など)であれば、コメント流量の調整中でも優先してコメントが表示されたりするのでしょうか?A.いいえ、会員種別はコメントが選出される確率に影響しません。コメント流量調整中は、会員種別によらず、ランダムにコメントを選出します。ニコニコ生放送アプリで導入しているコメント流量の調整では、実験的にプレミアム会員のコメントを優先して選出しておりましたが、PC・スマホブラウザ版での部屋統合に伴い仕様を統一するため、ニコニコ生放送アプリでも、会員種別によらずランダムにコメントを選出するように変更します。コメントの選出条件は「みんなで一緒に盛り上がる楽しい体験」を形成する重要な要素だと考えています。みなさまからのご意見や利用状況をもとに、今後も継続して改善していきます。Q. 有料会員(プレミアム会員・チャンネル会員など)のコメントであれば、必ずコメントが表示されるようにはできないのでしょうか?A.ご期待に添えず申し訳ありません。チャンネル会員やプレミアム会員のコメントを優先して選出することも検討したのですが、そうすると一部の番組では一般会員のコメントがほとんど表示されなくなってしまうことがわかりました。ニコニコ生放送が継続的に発展していくためには、一般会員の方にも一緒に盛り上がって楽しんでいただくことが重要だと考えています。このため、現時点では、コメント混雑時の流量調整は会員種別によらず、ランダムにコメントを選出させていただきます。何卒ご了承ください。※今後変更する可能性もございます。なお、コメント流量調整中のコメント選出はランダムですが、コメント流量調整中は、プレミアム会員やチャンネル会員のコメントが濃く目立つようになるというメリットを、今回新設しております。Q. 荒らしコメントが大量に投稿されている場合、コメント流量の調整中に、問題のないコメントよりも荒らしコメントのほうが選ばれやすくなってしまうのではないでしょうか?A.いいえ、部屋の統合と同時に導入を予定しているコメントフィルター機能を放送者がオンにしている番組では、コメント流量の調整よりも前に、コメントフィルター機能によって不適切なコメントが除外されます。不適切なコメントが除かれた後に流量調整によるランダム選出が行われるため、仮に荒らしコメントが大量に投稿されているような場合でも、そのようなコメントを低減するためにコメントフィルター機能をオンにしている番組では、荒らしコメントは選ばれにくい仕組みになっています。Q. コメント流量の調整で表示されなかったコメントを、流量調整が終了してから表示されるような仕組みは導入されないのでしょうか?A.コメントを投稿いただいた場面と実際にコメントが表示される場面が大きくずれてしまい適切なコミュニケーションが成り立たなくなる可能性が高いため、恐れ入りますが、そういった機能の提供予定はございません。ご利用状況やみなさまからのご意見をもとに、よりよい環境を提供できるよう引き続き検討していきたいと考えています。Q. コメント流量調整時のコメント選出条件を、放送者側で設定できるようになりませんか?A.システムの都合上、選出条件はすべての生放送で共通とさせていただいております。ご了承ください。選出条件ではございませんが、「特定のアカウントからのコメントは表示しない」「特定の言葉は表示しない」といったことは、各種NG機能をご活用いただくことで可能です。詳しくは下記をご参照ください。
Q. 動画にもコメント混雑時の流量調整は導入されるのでしょうか?A.いいえ、動画に導入する予定はありません。生放送と違って、大勢の視聴者がひとつの番組を同時に視聴するわけではありませんから、負荷が自然と分散され、流量調整を導入する必要性がないためです。Q. チャンネル会員にはアリーナ部屋に優先的に入場できる特典がありました。部屋割りがなくなると、この特典はどうなるのでしょうか?A.「アリーナ」「立ち見」といった部屋割りがなくなるため、「アリーナに優先して入場できる」という特典はなくなります。かわりに、コメントの流量調整が発動している時は、チャンネル会員やプレミアム会員のコメントは濃く表示されて目立つというメリットを追加させていただきます。Q. チャンネル会員のアリーナ優先入場という特典がなくなり、コメント流量調整でのコメントの選出確率も会員種別による差がないのであれば、チャンネル会員やプレミアム会員のメリットが少ないのではないでしょうか?A.そのように感じさせてしまい申し訳ありません。どこまでをプレミアム会員・チャンネル会員専用の特典とするかは、一般会員の方の参加意欲との兼ね合いでバランスを取っていかないといけない課題だと考えております。今回、コメントの流量調整が発動している時は、チャンネル会員やプレミアム会員のコメントは濃く表示されて目立つというメリットを追加いたします。皆様からいただいたご意見も踏まえつつ、今後も継続して検討してまいります。また、チャンネル会員であれば「会員限定の動画や生放送が視聴できる」、プレミアム会員であれば「混雑時間帯でも制限なし、広告なしで動画や生放送を視聴できる」といった、それぞれの根本となる特典は変わりなく提供を続けますのでご安心ください。◆コメントフィルター機能の導入について
■ NG共有機能の提供終了についてQ. NG共有機能の提供を終了する必要はあったのでしょうか?何か問題があったのですか?A.長い間NG共有機能を使い続けてきた中で、生放送においては、以下のような様々な問題や限界がはっきりと見えてきました。・問題のないコメントをしているユーザーをNGに追加する荒らしに対して弱い面があること・荒らしコメントによってスコアが低下しても、新規アカウントを取得することで、実質的にスコアをリセットできてしまうこと・スコアが一度下がってしまうと元に戻るのに時間がかかるため、スコアを気にする視聴者はコメントをためらってしまう傾向があること・設定されるNG共有レベルによって、それぞれで表示されるコメントが異なるため、コミュニケーションがかみあわないことがあることいずれも、コメントを中心とした放送者や他視聴者とのコミュニケーションが醍醐味である、ニコニコ生放送においては好ましいことではありません。また、ニコニコ生放送では、半数以上の方がNG共有機能をオフにして利用されていることも踏まえて、今回ニコニコ生放送でのNG共有機能を提供終了し、新しく導入するAIによるコメントフィルター機能へ統合することを決断しました。コメントフィルター機能を放送者の方がオンにすることで、AIが内容を判断して自動的に荒らしコメントや暴言などを非表示にします。問題のないコメントをしているユーザーが荒らしによってNGに追加されることも、新規アカウントを取得することでの荒らし継続も、これまでよりずっと少なくなると期待しています。もちろん、状況を継続的にモニタリングしAIに学習させていくことで、より安心してお楽しみいただけるよう改善も続けていきます。Q. 視聴者や放送者が個別に設定しているNG機能もなくなってしまうのでしょうか?A.いいえ、なくなりません。これまでどおりご利用いただけます。Q. NG共有機能を使うことで、放送中でもリアルタイムで荒らしコメントに対処することができました。NG共有機能がなくなるということは、放送者や視聴者がリアルタイムで自衛する方法がなくなってしまうということでしょうか?A.「放送者や視聴者がリアルタイムで自衛しなければならない」状況自体が健全ではないと考えており、コメントフィルター機能によってそういった状況が発生する確率を減らせると考えています。また、放送者や視聴者のNG機能は、これまでどおり利用できます。放送者の方は、PCであれば配信ページの配信ツール右下にある「荒らし通報」ボタンより通報いただけます。放送者ご自身からの通報は、コメントフィルター機能の設定に関わらず、優先的に状況を確認いたしますので、通報にご協力いただけますと幸いです。ニコニコ生放送のコメント通報機能については、こちらのヘルプもご参照ください。Q. NG共有機能は、NG設定を全ユーザーと共有するため、スコアが減少していれば自動的にコメントが非表示になるのが利点でした。今後は、非表示にしたいコメントを都度NG登録しないといけないのでしょうか?A.はい、大変申し訳ありませんが、そのとおりです。ただ、NG共有機能のスコア減少の仕組みは、新しくアカウントを取得するだけでかいくぐることができてしまうため、あまり効果的とはいえなくなってしまっていました。新しく導入するコメントフィルター機能では、この問題にも対処できるようにしています。このため、コメントフィルター機能がオンになっている番組では、NG登録しないといけないような荒らしコメントを見かける頻度は、これまでより減少すると考えています。なお、NG機能で「ユーザーID」をNG登録すると、番組をまたいで、そのユーザーIDからのコメントを非表示にできます。悪質なコメントが繰り返し投稿される場合などには、コメント通報もあわせてご利用ください。Q. 他サービスにあるモデレーター制度のような、放送者が番組を自治できるような機能は提供できないでしょうか?A.モデレーター制度について、現状導入の予定はございませんが、ご要望として参考にさせていただきます。Q. NG機能で登録できる上限をもっと増やすことはできないのでしょうか?また、動画にあるような古いNG設定を押し出して上書きできる機能を提供することはできないでしょうか?A.2018年11月に、プレミアム会員のNG登録上限を最大200件から最大500件まで増加しております。より多く(あるいは無制限に)NGを設定したいという声があることも把握しておりますが、あまり多く設定すると視聴プレーヤーの負荷が高まってしまうため、現状では最大500件とさせていただいています。古いNG設定を押しだして上書きする機能については、ご要望として参考にさせていただきます。Q. これまではプレミアム会員がNG登録したときにスコアが変動していました。生放送でのNG共有機能の提供終了後、プレミアム会員がNG登録したときにスコアはどうなるのでしょうか?A.NG共有機能の提供終了に伴い、スコアの仕組みも終了となるため、生放送でプレミアム会員がNG登録をしても、スコアは変動しなくなります。Q. 動画のNG共有機能は引き続き利用できますか?A.はい、ご利用いただけます。NG共有機能の提供を終了するのは生放送のみです。生放送の場合、NG共有の仕組みだと、新規アカウント取得による荒らしコメントが発生した際、放送者や視聴者が都度NG登録に追われてしまうことで、限られている放送時間を圧迫してしまうという問題が発生していました。コメントフィルター機能に統合し、AIによって荒らしコメントを自動で非表示にすることで、そのような状況が発生する確率を低減し、放送者・視聴者が楽しく番組に集中できるようにするという効果も期待しています。
■ 運営NGワードの見直しについて
Q. ユーザー生放送・チャンネル生放送での運営NGワードについて、どのような見直しを行うのでしょうか。A.これまでご不便をおかけし申し訳ありませんでした。コメントフィルターの導入に伴い機能を統合することで、主に暴言・中傷として利用されやすい単語が含まれるコメントに対して、単語の使い方に沿って適切に判断されるように見直しを行います。具体的には「◯◯だしね」の「しね」に反応してコメントが非表示になってしまう、といったことがなくなります。※ただし、電話番号などの個人情報に関わる単語は、引き続き非表示対象とさせていただきます。※チャンネル生放送では、番組個別に放送者NGやチャンネル生放送限定の運営NGワードが設定される場合があります。Q. 公式生放送での運営NGワードの見直しは行わないのでしょうか?A.公式生放送においても、適宜見直しを図ってまいります。
■ コメントフィルター機能の詳細についてQ. コメントフィルター機能を、放送者だけではなく視聴者にも提供してほしいです。なぜ放送者にだけ提供するのでしょうか?A.2つの理由があります。1つめは、「同じ番組のはずなのに、放送者と視聴者毎で見ているコメントが異なることで、コミュニケーションがかみあわない」という問題を避けるためです。部屋の統合と同様に、これからのニコニコ生放送は「みんなが同じコメントを見て一緒に盛り上がって楽しい」という体験を中心に据えていきたいと考えています。そのため、人によって見えるコメントが変化する可能性があるコメントフィルター機能は、放送者のみがオン・オフを設定できる仕様とさせていただいております。2つめは、システム上の理由です。コメントフィルター機能は、コメントサーバーに投稿される前にAIによってコメントを判定する仕組みになっており、ドワンゴのサーバー上で稼動しています。そのため、視聴者側で個別にオン・オフを切り替えることができません。恐れ入りますが、視聴者として不快に思われるコメントを見つけた場合は、NG機能やコメント通報をご利用いただけますと幸いです。Q. 放送者はどこでコメントフィルター機能のオン・オフを設定できるのでしょうか?A.番組作成ページでオン・オフを設定できます。初期設定ではオンになっていますが、放送者の方が望む番組の空気感にあわせて、オフにすることもできます。コメントフィルター機能をオフにした場合でも、その他のNG機能は通常通りご利用いただけます。Q. コメントフィルター機能をオンにしている番組で、問題のないコメントが非表示になっていたり、不適切なコメントが表示になっている状況を見つけたときはどうすればよいでしょうか?A.専用の報告フォームを用意させていただく予定ですので、そちらより報告いただけますと幸いです。ご報告いただいた情報を元に、よりよいシステムになるようAIの学習・改善を進めていきます。なお、AIの学習に利用するデータは1つ1つ人の目によってチェックします。イタズラで報告された内容を学習してしまうことはありませんのでご安心ください。Q. 「コメントフィルター機能によるコメントの自動非表示」と「NG機能による非表示」と「コメント混雑時のコメントの流量調整」は、どのような順番で適用されるのでしょうか?A.「①コメントフィルター機能によるコメントの自動非表示」>「②コメント混雑時のコメントの流量調整」>「③NG機能による非表示」の順番で適用され、画面上に表示されるコメントを決定します。Q. 放送者は「コメントフィルター機能」と「放送者NG」をどのように使い分ければよいのでしょうかA.コメントフィルター機能は、一般的な荒らしコメントや暴言を対象としてフィルタリングを行います。一般的には荒らしや暴言とは見なされないが、放送中に目にしたくない・視聴者に見せたくない文言がある場合などは、放送者NGをご活用いただければと思います。Q. コメントフィルター機能をオンにする場合に、放送者側で「この単語は表示させる」といった「OKワード」のような設定を行うことはできますか?A.申し訳ありませんが、そのような機能は用意しておりません。Q. コメントフィルター機能をオンにする場合に、NG共有機能のように表示されるコメントのフィルタリングレベルを変更することはできますか?A.いいえ、そのようなオプションはありません。細かい設定をしなくても適切に動作するような仕組みになっています。Q. コメントフィルター機能は、ユーザー生放送・チャンネル生放送で放送者へ提供するとのことですが、公式生放送では提供されないのでしょうか?A.公式生放送でも今後導入する可能性はございますが、現時点では未定となっており、引き続きリアルタイムでの人の目によるチェックを行っていきます。Q. コメントフィルター機能によってコメントが非表示となった場合、コメント投稿者には非表示となったことがわかりますか?また、非表示となった場合に、なにが問題だったかを教えてもらえますか?A.荒らしコメントや暴言がエスカレートすることを防止するため、コメントフィルター機能によって非表示されたことはコメント投稿者本人にはわからないようになっています。また、荒らしコメントや暴言がコメントフィルター機能をくぐり抜ける手がかりを与えてしまう可能性があるため、なにが問題で非表示となったのかお知らせすることはできません。恐れ入りますが、ご了承ください。Q. これまでのNG共有システムと比較して、コメントフィルター機能の精度は高いのでしょうか?A.設計思想が異なるシステムであるため単純な比較は難しいのですが、事前に社内でテストを重ねた結果、十分に実用に耐えるレベルだと判断しています。これまでのNG共有機能においては、スコアが減少するまでは不適切なコメントが表示されてしまう可能性がありました。そういった状況と比べると、不適切なコメントが表示される割合は少なくなると思われます。また、コメントフィルター機能は、コメントデータの収集・学習を続けることで継続的に精度の向上を図っていきます。Q. コメントフィルター機能によってコメントが非表示となった場合に、コメント投稿者に対してペナルティは課されるのでしょうか?A.コメントフィルターは、AIがフィルタリングして不適切なコメントを非表示とする機能です。本機能によってコメントが不適切と判定されたからといって、即座にペナルティが課されることはありません。ただし、不適切とされたコメントが実際に利用規約やガイドラインに違反していた場合、専門チームによるコメントチェックを経た上で、ペナルティが課されることがあります。Q. 運営批判など、運営にとって不都合なコメントをAIが非表示にするのではないかという不安があります。A.いいえ、そのようなことはしません。Q. コメントフィルター機能は、動画には導入されないのでしょうか?A.動画において、機能としての提供予定はございません。
ただ、すでに動画においても数年前より同等の機能を社内では活用しており、AIと人力の両輪でのコメントチェックを実施しております。
■ 非公式ツール利用についてQ. 部屋の統合後から、非公式ツールのコメントビューア上で自分のコメントが表示されなくなりました。ニコニコ生放送の不具合ではないでしょうか?A.恐れ入りますが、非公式ツールの動作についてドワンゴは保証していないため、公式にはお答えすることができません。ただ、主なコメントビューア制作者のみなさまには、これまでと変わらずすべてのコメントが取得できるように、技術情報をお知らせしていきます。Q. 非公式ツールのコメントビューアを使えば、部屋割りがあっても全部屋のコメントが表示できました。部屋の統合で視聴者全員のコメントを表示するというのは、コメントビューアにおける「全部屋コメント表示」と同じことだと思います。コメントビューアで全部屋表示を実現できているのなら、公式でも同じことが実現できるはずであり、コメント混雑時の流量調整は必要ないのではないでしょうか?A.いいえ、そういうわけではありません。なぜなら、コメントビューアはすべての方が利用しているわけではないからです。全部屋のコメント表示機能は、通常の視聴に比べてコメントサーバーに与える負荷が大きいのですが、非公式ツールであるコメントビューアの利用者数は、ニコニコ生放送の利用者全体の割合からみるとごく小さい割合ですので、これまでは大きな問題にはなっていません。しかし、これを公式の標準機能として提供してしまうと、コメントサーバーの負荷が爆発的に増大しシステムが破綻してしまうことが予想されます。したがって、サーバーを突発的な負荷から守るためのやむを得ない措置として、コメントの流量調整を取り入れさせていただきました。Q. コメントビューアで全部屋のコメント表示機能を使うとサーバーの負荷が高まるなら、今後は使わない方がよいのでしょうか?A.コメントビューアの全部屋コメント表示機能は、通常よりサーバーに負荷をかけることは事実です。ただ、現状では大きな問題になるほど、コメントビューアによって負荷が発生しているわけではありません。非公式ツールゆえ、使用を推奨するようなことは言いづらいですが、濫用しない限り問題はないと思います。ニコニコ生放送を支えるサーバーもネットワークも、みんなで分かち合う有限の資源です。節度と常識を持ってご利用いただけますようお願いいたします。なお、表示されるコメントに対して流量調整が発動するのは、ごく短時間にコメントが集中し混雑状態になったときのみです。超人気番組においては、最初から最後までずっとコメントが混雑しているという状態もありえますが、そのような番組においては、全コメントを読むのは非常に難しいものと思われます。ほとんどの番組においては、運営が公式に提供するコメントパネルや流れるコメントで、十分にお楽しみいただけるものと考えております。Q. ユーザー生放送では、「放送者がコメントビューアを用意して全部屋のコメントを読む」という番組も珍しくありません。そのような番組であれば、コメントビューアで全部屋のコメントが把握できているわけですから、部屋割りを無くす必要もなかったのではないでしょうか?A.ユーザー生放送においても、放送者が全員コメントビューアを使って全部屋のコメントを読むとは限りません。コメントビューアを使用されていない放送者の方も多数いらっしゃいます。また、公式生放送やチャンネル生放送ではコメントビューアはほぼ利用されておらず、放送者はアリーナのコメントを読んでいることがもっぱらです。「ニコニコで生放送をするなら、コメントビューアを準備しないといけない」というような風潮になるのも、新しくニコニコ生放送を始めてくださる方のハードルを高めてしまうため、好ましくないと考えています。新規の方にわかりやすく使いやすいサービスとなることは、ニコニコ生放送が今後も継続して発展していくうえで解決しなければならない課題の1つです。そこにおいて、部屋割りは、ニコニコ生放送独特のわかりにくい仕組みとなってしまっていました。他生放送サービスが多数存在する現状においては、部屋割りをやめて、新規の方にもニコニコ生放送の楽しさを知ってもらうための環境を作ることが重要であると判断いたしました。
■ ニコ生の文化などに関わるものについてQ. ニコニコ生放送はコメントでの荒らしや暴言が多いという印象があります。コメントフィルター機能によって、これまでよりも安心して利用できる環境になるのでしょうか?A.まず、運営は、荒らしや暴言はサービスの寿命を短くしてしまう重大な問題だと考えています。いただいたコメント通報は専門チームがすべて目を通しており、できるだけ迅速に適切な処置が行える体制も整えています。ただ、荒らしや暴言・嫌がらせといった行為への対処は、どうしてもいたちごっこになってしまうのが現実であり、現状で十分な対策をご提供できていないことを申し訳なく思っています。新しく導入するコメントフィルター機能によって、現状を改善できればと考えています。また、コメントフィルター機能をオンにしており、荒らしや暴言・嫌がらせのようなコメントを回避したいと思っている放送者の番組を優先的にチェックするよう、コメント監視体制も変更いたします。運営として荒らしや暴言を許容するつもりはありませんし、今後とも対策を取っていきます。Q. 「一般会員も含めて、みんなで同じ体験をして盛り上がれる世界」を目指すということは、追い出しも廃止されるのでしょうか?A.追い出しによって不愉快な思いをさせてしまった方には申し訳ございません。ニコニコ生放送は、プレミアム会員費と広告費によって、なんとかサービスを継続させている状態です。そのため、大変恐れ入りますが、追い出しを完全になくすことは、負荷的にも経済的にも難しいというのが正直なところです。何卒ご理解いただけますと幸いです。なお、ユーザー生放送ではすでに追い出しを撤廃しております。今後も、サービスの状態によっては制約の緩和なども検討したいと考えております。Q. コメントアートのなかには、非公式ツールを使って同時に複数のコメントを投稿することで、表現力豊かなコメントアートを形成するものもあります。コメント混雑時は流量調整が発動するのならば、今後、そのようなコメントアートは成立しづらくなるのではないでしょうか。A.おっしゃるとおり、非公式ツールを使って同時に複数のコメントを投稿することで1つのコメントアートを完成させる場合、投稿時のコメント流量によっては一部が欠けてしまう可能性があります。大変申し訳ございません。そういったコメントアートへの影響を緩和できないか検討を重ねてまいりましたが、現状では有効な回避策をご提供できる目途が立っておりません。コメントアートは、ニコニコ生放送を華やかに盛り上げる要素でもあり、運営側も一視聴者として楽しみにしています。引き続き検討は続けてまいりますが、部屋割りという複雑でわかりにくい仕組みの解消を優先させていただいていることはご理解いただければと思います。なお、部屋割りの仕組みをやめることで、これまではアリーナにしか届かなかったコメントアートが視聴者全員に届くようになる、といった変化もあります。今回のニコニコ生放送の仕様変更は、サービスが始まって以降有数の、非常に大きな改変です。これまでとは勝手が違うことも多々発生すると思いますが、今後もニコニコ生放送が長く継続していくための挑戦でもあります。どうか温かい目で見守っていただけると幸いです。Q. 「非公式ツールを使って同時に複数のコメントを投稿することで、一つのコメントアートを描く」というのは、ユーザーが生み出し、ユーザーが育てた遊びであり文化です。ニコニコはユーザーが生み出した文化を大事にするとこれまでにも言っているのですから、コメントアートに悪影響を与えるようなことはしないようにはできないのでしょうか。A.コメント混雑時の流量調整によって、コメントアートの表現力に制限がかかってしまうという問題については、社内でも長い時間をかけて様々な角度から議論を行いました。なにか回避策がないか検討を繰り返してまいりましたが、部屋を統合する以上コメント流量を制御する仕組みは必須であり、またコメントアート専用の回避策を用意するとほぼ確実に荒らしに悪用されてしまうなど、システム上、有効な回避策をご用意することはどうしても難しいという結論に至りました。ユーザーが作り上げた文化を大切にしたいという気持ちはもちろんあります。しかし、今回については、残念ながら技術的に困難な状況です。ニコニコ生放送がシステムの安定性を保ち、より多くの放送者や視聴者の方にニコニコ生放送をの楽しさを知ってもらい、新たな盛り上がりを作って発展していくためにも、部屋の統合とコメント混雑時の流量調整はどうしても必要です。大変申し訳ございませんが、どうかご理解いただけますと幸いです。検討は継続してまいりますが、もしなにか良いアイデアがございましたら、こちらのフォームよりお寄せください。 -
ニコニコ動画 新ランキングのQA
このページでは、2019年6月26日に変更された ニコニコ動画のランキング について
それ以前のランキングと何が変わったのかを中心にQ&Aの形式にまとめています。
動画ランキングの使い方は下記のヘルプをご参照ください。
ニコニコ動画ヘルプ ランキングの使い方
ニコニコ動画ヘルプ カスタムランキングとは
ニコニ広告ヘルプ 広告枠/広告グレードとは
※このページに記載した仕様は2019年12月時点のもので、変更される可能性があります。
最新の情報は、ニコニコインフォやニコニコ窓口担当のtwitterでご報告します。
Q. ジャンルをまたいだタグのランキングは作れますか。A. はい、カスタムランキング機能を使っていただければ可能です。
Q. ランキングポイントはリセットされたのですか。
A. はい、新ランキングではランキングポイントの集計式を変更したことにともない、集計方式の異なる過去のポイントはリセットしました。
A. いいえ、再生数やコメント数、マイリスト数はそのままです。
Q. 動画の再生数やコメント数、マイリスト数もリセットされたのですか。
A. はい、これまでの小カテゴリ(カテゴリタグ)は、「人気のタグ」として引き継がれます。
Q. 2019年6月26日以前の小カテゴリ/カテゴリタグは、「人気のタグ」になるのですか。
※2019年内は画像にある人気のタグでランキングを提供します。Q. 2019年6月26日以前の小カテゴリ/カテゴリタグが、「人気のタグ」でなくなってしまうことはあるのですか。
A. 新ランキングへの移行にともない、これまでの小カテゴリ(カテゴリタグ)は、新ランキングがはじまってから半年程度はかならず「人気のタグ」に選出します。その後は、みなさまの動向をもとに「人気のタグ」を決定します。
Q. 2019年6月26日以前に動画につけられたタグやカテゴリタグはどうなりますか。
A. 設定されたままとなります。小カテゴリ(カテゴリタグ)は、通常のタグとして扱われます。
Q. 話題ランキングはどれくらいの頻度で更新されるのですか。A. 時季に応じて不定期に更新します。最速で1日、最長で1週間を超える場合もあります。
Q. 以前投稿した動画に「ジャンル」を設定していないのですが、新しいランキングで集計対象にならないのでしょうか。
A. 2019年3月11日までに投稿いただいていた動画については、投稿者の方が付与したカテゴリタグにもとづいて、ジャンルを設定いたしました。2019年6月26日からは、設定済のジャンルがランキング集計対象になります。(ジャンル一覧とカテゴリ対比表)
自動で設定されたジャンルが意図しないものだった場合、お手数ですが適切なジャンルへ変更をお願いします。投稿された動画のジャンルの変更は[動画情報の変更]から行えます。Q. 2019年6月26日以前の過去最高順位は消えてしまったのでしょうか。
A. はい。集計方法の変更にともない、2019年6月26日以降の過去最高順位が表示されます。
動画再生ページに表示される過去最高順位は、ジャンルと投稿者がロックした「人気のタグ」の組み合わせで集計し、「ジャンル + 人気のタグ」の表示に変更しました。
A. ジャンルランキングURLの末尾に rss=2.0&lang=ja-jp を追加してアクセスしてください。https://www.nicovideo.jp/ranking/genre/{ジャンル名}?tag={タグ名}&term={集計期間}&rss=2.0&lang=ja-jp
Q. ランキングRSSはどこから取得できますか。
その他の技術資料はこちらをご覧ください。
Q. PC以外のデバイスも新ランキングやカスタムランキングに対応していますか。A. カスタムランキングは下記のデバイス・環境でご利用になれます。
・PC版ニコニコ動画
・スマートフォンブラウザ版
・ニコニコ動画iOS版niconicoアプリ
・Android版niconicoアプリ
・Switch※今後のデバイス対応状況についてはニコニコインフォでお知らせします。
その他、ご意見・ご要望はこちらのフィードバックへお寄せください。 -
ニコニコ動画のラウドネスノーマライゼーション(自動音量調整機能)について
いつもniconicoをご利用いただきありがとうございます。2020年1月29日(水)より、より快適な視聴環境を提供することを目的として、ニコニコ動画に「ラウドネスノーマライゼーション(自動音量調整)」機能を導入します。この記事では、ラウドネスノーマライゼーションの導入に至る経緯と、技術的な詳細についてご説明します。※ 「ラウドネスノーマライゼーション(自動音量調整)」のことを、以下「本機能」と記します。※ 本機能についての概要は、こちらのニコニコインフォをご確認ください。▼本機能導入の経緯以前より、多くのユーザーのみなさまから- 「動画ごとに音量がバラバラで、連続して動画を視聴するときにいちいち音量を調整しなくてはならず面倒」
- 「動画本編に対して動画広告の音量が大きすぎ、驚かされる」
といったご意見を頂戴しておりました。それを受けて、より多くの方々に快適に動画をご視聴いただけるよう、「動画」「動画広告」「いきなり!動画紹介」を対象に、大きすぎる音量感を一定の基準値に揃える機能を導入することにいたしました。
※ 会員種別に関わらず、すべてのユーザーに適用されます。※ 「いきなり!動画紹介」は、2019年11月13日より提供を開始しているサービスです。詳細はこちらのニコニコインフォをご覧ください。▼本仕様の詳細2020年1月29日に、以下の仕様をPC版ニコニコ動画に導入します。その後、Androidのスマートフォンブラウザ版ニコニコ動画や、iOS・Android版niconicoアプリにも同様の仕様が導入される予定です。(1)動画の音量感(ラウドネス)を計測し、一定の基準値以上であった場合、動画全体の音量を引き下げて調節します。
動画全体の音量感(Integrated Loudness)が、基準となるラウドネス値を超えていた場合、音量感が基準となるラウドネス値と等しくなるように動画全体のボリュームを調整します。動画全体の音量感が、基準となるラウドネス値以下だった場合、なにも調整を加えません。この機能は、動画プレーヤーの設定より視聴者がOFFにすることもできます(プレミアム会員限定ではありません)。(2)動画本編の音量感を超えないよう、「動画広告」「いきなり!動画紹介」の音量感を調節します。
「動画広告」は動画本編の音量感より少し静かな音になるように、「いきなり!動画紹介」は動画本編と同じくらいに聴こえるように、音量を調節します。これは(1)と違い、基準となるラウドネス値より小さな音量感になることもあります。
※ 2021年6月30日追記: ラウドネスノーマライゼーション導入時は「動画広告」「いきなり!動画紹介」ともに動画本編の音量感より少し静かになるように調節していましたが、「いきなり!動画紹介」においては音量感を動画本編と揃えるほうが連続再生時に聴き疲れしにくいと考えられることから、2021年6月30日に上記仕様へ変更いたしました。(3)PC版動画プレーヤーの音量バーのデフォルト値を、50%から100%に変更します。
(1)の導入に伴って、これまでより音が小さく聞こえることが想定されるため、動画プレーヤーの音量バーのデフォルト値を100%に変更します。
すでに音量バーをご自身で調整している場合は影響しません。▼技術的な情報ニコニコ動画では、以下を基準にラウドネスノーマライゼーションを実施します。・基準となるラウドネス値: -15LKFS/LUFS (Integrated Loudness)・ラウドネス計測方法: EBU R 128 / ITU-R BS.1770-3・本機能は、大きすぎる音量感を一定の基準値に揃えるものです。動画全体の音量感が基準値以下の場合、なにもしません。・本機能は、動画全体の音量感(Integrated Loudness)を参考に、音量調整のみを実施します。・基準となるラウドネス値は、状況に応じて変更される可能性があります。なお、ニコニコ動画では以下の音声フォーマットでの投稿を推奨しています。・AAC-LC 48kHz 2ch 192kbps
▼FAQQ. ラウドネスとはなんですか?A. ラウドネスとは、聴覚上の特性を考慮した「人間が感じる、聞こえる音の大きさ」のことです。計測方法が国際規格で定められており、LKFSまたはLUFSという単位で表現されます。1LKFS/LUFSが1デシベルに相当します。Q. ラウドネスノーマライゼーションによって音質が下がるのではありませんか?A. ニコニコにおけるラウドネスノーマライゼーションは、動画全体の音量を調整する処理のみを行います。いわば、「視聴者の代わりにボリュームを自動調節している」だけです。みなさんが投稿した音声波形に手を加えるわけではありません。Q. 私の動画の音声は、意図的に静かな部分と激しい部分を含んでいます。勝手に変えて欲しくないのですが。A. ニコニコにおけるラウドネスノーマライゼーションは、動画全体の音量を調整する処理のみを行います。いわば、「再生前に一度だけ、視聴者の代わりにボリュームを自動調節する」だけです。したがって、動画音声中の静かな部分と激しい部分の差は、投稿者の意図したとおりに表現されます。Q. 私の動画の音声は、意図的にダイナミックレンジを狭めています。勝手に変えて欲しくないのですが。A. ニコニコにおけるラウドネスノーマライゼーションは、動画全体の音量を調整する処理のみを行います。したがって、EDMのようにあえてダイナミックレンジを狭く(クレストファクターを低く)している場合も、そのまま表現されます。Q. 私の動画の音声は、意図的にクリッピング(音割れ)させています。勝手に整えて欲しくないのですが。A. クリッピング(音割れ)の表現ができなくなる、ということもありません。ご安心ください。Q. 今後は、基準となるラウドネス値以上・以下の音声を含む動画は投稿できなくなるのですか。いいえ、これまで通りに変わらず投稿していただけます。Q. 視聴者は、これまでより小さな音でしか視聴できなくなるのですか?いいえ。動画プレーヤーの音量バーや再生機器のボリューム等を使って、これまで通りに好きな音量に調整することができます。また、前述の通り、視聴者はこの機能を無効にすることもできます。Q. 本機能は、「動画プレーヤーの音量バーの値が自動的に変更される」ということですか?いいえ。本機能は、動画プレーヤーの音量バーとは別に、動画全体の音量を調整します。また、前述の通り、視聴者はこの機能を無効にすることもできます。
Q. 音量が小さすぎると感じる動画が投稿されています。ラウドネスノーマライゼーションによって、そういった動画の音量を自動的に引き上げて欲しいのですが、なぜそうしないのですか?動画全体のラウドネス値が基準値より小さい場合、動画全体の音量を基準値まで引き上げることも検討しました。しかし、以下の理由から、ニコニコ動画では当面、大きすぎる音量感を抑制する方向でのみ、ラウドネスノーマライゼーションを実施することにいたしました。- 一部の端末では、技術的に動画音量を100%以上にできない場合があること。
- 「穏やかなシーンでの会話劇」のように、計測上のラウドネス値が低くてもそれが投稿者の意図であると考えられる場合もあること(※)
※ この判断を下すにあたり、民放連のT302運用ガイドラインも参考にさせていただきました。▼謝辞
本記事を執筆するにあたって、以下の文献を参考にさせていただきました。感謝申し上げます。
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