ヨーロッパ弾丸ドライブ旅行記
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

ヨーロッパ弾丸ドライブ旅行記

2018-12-08 13:33
    ヨーロッパをふらふらと旅した日記の始めの3日分を公開します。いろいろなトラブルや体験、学ぶことがありました。これを読めばあなたも異世界へ行った気になれるかもしれません。全編はboothにありますのでよろしくお願いします。

    日目11/6


    旅に出る。
    重いバッグを肩にかけてリュックを背負って家を出た。イヤホンから流れるつじあやのの「風になる」。
    小学生の頃に毎日歩いた道を歩く。普段は駅に向かう時は家族に送迎して貰うのだが平日の日中に出発するので今回は仕方なかったのだ。久しぶりに歩くこの道はイメージよりも随分狭く感じて成長した事を実感する。
    向かうはヨーロッパだ。ヨーロッパと言うと漠然としているしあまりにも距離があるので非現実的に思うかもしれない。私自身がそうだ。既に家のドアを潜って歩み出しているというのに本当にヨーロッパに行くのか信じられなくなる。
    何故ヨーロッパに行くのかは自分でも上手くまとめられない。旅は昔から好きだし、ヨーロッパには行った事がないし、中世的な風景に憧れがある。うん、これだけかもしれない。もっと深い精神的な物を述べたい気持ちだが特に思い付かない。だからヨーロッパのどこに行きたいというものがない。ヨーロッパのどこでもいいのかと問われるとそれも違う。そんな訳の解らない駄々をこねる程度に私は面倒くさい人間である。
    ただ何も決めずに「よし!行こう!」と言って行けるものではないことは解っている。航空券も予約したし最初に泊まる所も決めてある。不十分かもしれないが最低限の準備はした。その後はなんとかなるだろう、これが私の旅のスタイルだ。
    私事だが私は日本の全ての都道府県を車で走った事がある。これは通過しただけのものも含めているので自慢するには微妙なのかもしれないが、それなりに旅が好きだというアピールだ。テントや寝袋を積んだバイクに乗ってあてもなく走り回るのはとてもワクワクする走った分自分の世界が広がっていくように感じた。本当は世界中をそうして旅したい。しかし世界ってとても複雑で、外の国では自分の国と同じようには振る舞えない。言葉の違いも勿論あるし、法律や文化の違いが大きい。だから自由気ままに行動するのはとても難しい。このヨーロッパ旅は中身は適当であるが私にしては良く考えた方なのだ。そこまでしなければ行けないということがとても悔しい。
    言語が統一であれば多少はマシであっただろうに、バベルの塔を壊した神は何故そんなことをしたのだろう。そんな事を考える程度に私は浮き足立っている。そう、私は今ハイになっているのだ。今日は東京へ向かって羽田空港の近くのホテルに泊まる予定でまだ国内に居るし旅の初日と計算していなかったのだが、そうかこれほどハイになるのであれば旅は既に始まっていたのだな。
    ヨーロッパの気候を予想して選んだ厚手のコートがその能力を目一杯に発揮してくれているお陰で背中に汗を滲ませながら駅まで歩いた。
    高速バスに乗り東京に移動する。最近高速バスの椅子では寝づらくなってきた。歳のせいだろうか。
    蒲田にあるカプセルホテルにチェックインした。明日のフライトは8時過ぎなので早目に行くことを考えると始発くらいで動き出さなければならない。さっさと寝よう。
    明日はこのヨーロッパ旅で一番の難所だと思われるイベントがある。それが往路の中国国際航空でのフライトだ。信頼と実績の中華クオリティとなるのだろうか。ネットで調べるとトラブルが発生しない確率が20%程度だそうでワクワクが止まらない。到着せずに旅が終わるなんてことは本当にやめて欲しいところである。
    何故そのような航空会社を利用するかと言うと圧倒的に安いからである。シーズンを外しているとはいえヨーロッパまで行くのに往復8万円程度なのだ。値段に親指が吸い付けられそのままタップしてしまった。安かろう悪かろうなので高品質でなくてもよいのだが、荷物のロストは本当にやめて欲しい。本当に、本当にだ。荷物のない旅だなんて無駄に難易度が上がるだけである。
    不安と期待で胸を膨らませて明日に備えよう

    二日目11/7
    朝の4時に起きて準備をし始める。京王蒲田駅から始発で羽田空港へ向かう。トラブルを怖れての早めの行動だ。



    羽田空港へ着くととりあえずチェックインカウンターへ向かった。モニター操作で券を取ろうとしたのだが上手くいかない。入力画面に求められる予約番号が家から印刷してきた書類に無いのだ。どういうことだ?近くの係員に聞いてみた。
    「これはエアチャイナの予約ですね、ここはチャイナエアラインです。」
    おっと恥ずかしや。中国国際航空は英語でエアチャイナなのだな。失礼しました。
    案内されたエアチャイナの窓口付近にあるモニターを操作しようとしたのだが日本語がない。ここは日本だぞ。
    前の仕事はアメリカ人やイギリス人と共に作業していたりしたのだが、上司が口癖のように「ここは日本だぞ、日本語喋れや」と言っていた。私は英語が話せるようになりたい人なのでそうは思わなかったのだが、なるほどそういう姿勢も必要なと思った。
    日本語入力がないので面倒だなと思ってそのまま窓口で手続きをした。中国国際航空なので窓口のお姉さんが中国人なのか日本人なのか解らず、日本語が通じるのか少し心配だったが、普通に日本人だった。多少なり下手くそな英語は話せるので困ったら英語にするつもりだったが、ここは日本語で話したかった。何故かと言うと北京でトランジット(乗り継ぎ)の際に預けた荷物を一時的に受け取る必要があるのか確認したかったからだ。これはとても重要だ。慣れない言葉で誤解をすると大変な事になる。目的地まで運んでくれると言われたのだがそれでも一応荷物受け取り口には行っておこうと考えている。それだけ心配なのだ。それだけ信用が無いのだ。
    海外旅行にトラブルは付き物である。これは長い間私と付き合っている方は覚えているかもしれないが、以前初めて海外旅行にアメリカに行った際に中々楽しいトラブルにあった。それはそれはいい塩梅に追い詰められ、選択を間違えば路頭で死んでいた可能性もあった。しかし、そんな楽しい経験をしたお陰で海外旅行というものにとても理解が深まった。それだけでなく言語や文化の違いにもいろいろ学ぶ事があったのだがそれは別の機会に話そう。とにかくだ、私にとっては海外のサービスは信用が出来ない。副案の保持、とまでは言わないが無闇に信じるのは危険であると考えている。
    荷物を預けて両替所へ行く。空港内をふらふらと歩いてみた感じだとみずほ銀行の両替窓口が手数料が安いようだ。日本円で10万円分をユーロに替えた。少ないのではないかと不安になるがあまり多くの金を持ち歩くのも煩わしい。クレジットカードでいいのでないの?と思うそこのあなた、前のアメリカのトラブルがカード系なのだ。なので私は完全キャッシュレス化はとても不安になる。ちなみに今回はその前回の経験からクレジットカードを2枚、プリペイドカードを2枚用意している。これだけあれば流石に大丈夫だろう。フラグにならないよね?
    その後グローバルWi-Fiというモバイルルーターを窓口で受け取った。海外SIMをお使いのスマートフォンに挿した方が楽なのだろうが、私の使っているSoftbankのルールで購入後約三か月SIMフリーに出来ないらしく、仕方なくモバイルルーターを契約。ちなみにグローバルWi-Fiの窓口で「行く所はドイツ、フランス、イタリアでいいですか?」と聞かれて「ヨーロッパ周遊プランにしたはずですが?」と言うと「はい、ですが行く国の設定をしておかないと使えないですので」との返答。ヨーロッパ周遊プランとはなんだったのか。一応、ヨーロッパ内の国は追加しても追加料金がかからないようなのでその辺が周遊プランなのかもしれない。今後契約する方はご注意あそばせ。
    時間がきたので搭乗する。席は後方窓際、動翼が見えるオタクポジション。
                 
    モニターの操作方法が解らないので操作ボタンらしきものをいろいろ触っていたらCAさんがやってきて「May I help you?」と。「?・・No?」と言うと私の操作パネルの所を押して帰っていった。どうやら呼び出しボタンを押してしまっていたようだ。中央左の人型のマークだ。
         


    ちなみにこの操作パネルだが、肘置きの上面にあるのでその後何度も「よっこいしょ呼び出し」しては自分で取り消した。
    何のトラブルも無く定刻通りに飛行機は上がった。あぁ雲の上ですね。あのふかふかの綿みたいな物の上を駆け回りたいね。もしくは戦闘機に乗って縦横無尽にかっ飛ばしたいね。私はF-15に乗りたいな。最新鋭ステルスもカッコいいけど世代的にF-15かな。
    映画「キングスマン」をボケーっと眺めている内に北京上空まで来た。



    中国も初めてなのだが空から見るその風景に驚愕した。マザーボードというか基板というか、田んぼなんかもいっぱいある田舎なのに、区画毎に建物が全て同じなのだ。明らかに人為的に統一されている。右へ習え人種と言われる日本人の私でも引くレベルの光景。私はそれを見てとても気持ち悪いと思った。一周まわってうつく・・いややっぱ気持ち悪い無理。まるで軍隊の行進を見ているようだ。
    何故軍隊が動きを揃えた行進をするのか知っているだろうか?あれは集団が高度な動きを同じタイミングで揃えて行う事によって「我々はこれだけ的確に命令を遂行することが出来る」というアピールなのだ。また、その訓練を行うことで個人の能力アップとチームワークの育成が出来るとも言われているみたいだが、なんとも脳筋的な考え方ではないか。
    話を戻すと、逆に中国人は家のデザインに全く興味がないのかもしれない。自分の好きなようにするという概念がないのかも?実際の所は何故そうなっているのか解らない。気になった方はお近くの中国人までお問い合わせ下さい。
    北京に到着しトランジット(乗り継ぎ)で進む。そのまま搭乗口まで来てしまった。荷物の確認出来なかったな。
    北京空港を歩き回って聞き回った結果全面禁煙だと解った。本当にイメージしていた中国と違う物を見せてくれる。だから旅は面白いだ、行ってみるとイメージしていたものが壊れる瞬間が多々ある、良くも悪くも。存在しない喫煙所探しにあくせくしている間に乗り継ぎ便の時間になった。
    さて次はドイツのフランクフルトだ。ついにヨーロッパに突入する。その為に長いフライトを耐えねばならない。それぞれの現地時間で言うと四時間くらいのフライトだが、体感時間が狂いに狂っているので訳が解らないが私はおそらく過去に向かって飛んでいるようだ。
    上空から見る世界はまた私に新しい物を教えてくれる。地平線まで続く荒野、木も水も見えない。生物は存在するのだろうか。ジャングルの中に山手線くらいの大きさの犬が散歩したのかと思えてくる足跡のような地形、ファンタジーな妄想が捗る。
    高度1万メートル。地上速度9百キロメートル。外気温度マイナス55度C。正直機内もめちゃくちゃ寒い。飲み過ぎて布団かけずに寝夜中に「・・・さむっ」って言って目を覚ますあの時ぐらいの寒さだ。席に置いてあったタオルケットを身体に巻いても少しマシになる程度、よくも誰も文句を言わずにいられるものだ。私はここに書いて発散するものとする。
    ところで飛行機といえば機内食というものが付き物だが、味はお察しの通りだった



    機内食を食べた事が無い人はイメージし辛いかもしれないが、まぁ味がしない食事だ。何故機内食は美味しく作れないのだろうか、原因が気になる。
    ちなみにこの機内食だが、羽田から北京の間に回。搭乗一時間前に吉野家の牛丼を食べていた私に軽くジャブを打ってくる。北京からフランクフルトの間に回。座っているだけなのにそんなに腹減らない。だいたい二時間置きに食事を提供されている気がする。
    私の腹が加圧されつつ飛行機はフランクフルト空港に無事に降りたった。
    入国審査場は行列でしばらく並んでいると私の前に中国人と思われるおじさんが割り込んできた。流石中国である。しかもオンリーチャイニーズで担当の白人イケメンを困らせ、私はしばらく待たされた。やっとおじさんが終わると担当者は私に何も聞かずにパスポートに判子を押した。信頼のジャパニーズクオリティなのか、ただイライラしていただけなのか。私の「サイトシーイングって言うぞ。言ってやるぞ。さぁ聞け。自信満々に答えてやる。」という心構えが無駄に終わった。「thank you(ニコッ)」と言って通り過ぎる。人時間をかけて私の番まで待っていたのに、過去最速タイムを叩き出したのではないかと思う程に早かった。
    入国審査場から荷物受け取り場は少し離れていて、しかも案内がドイツ語なので戸惑ったが無事に荷物も受け取る事が出来た。なんと!なんと中国国際航空、ノートラブルで乗り切りました!(多少の遅延はあったが多少である。)



    その後喫煙所を探し、そう言えば中国でライター没収されたなと喫煙所に居たポリスっぽい若い男女に「please let me fire」と声をかけた。男は「may be ...she」と歌うようなイントネーションで女に目線を送ると女はポケットを探りながら「may be ...me」とまた歌うようにポケットからライターを取り出し、私のタバコに火をつけた。クールだ。この些細なやり取りで存分にクール感を出してきた。なだ、なこんなにカッコよく見えるだ。そう言えば辺りを見回すとイケメンと美人しかいない。私がアジア顔なのだと強く認識させられる。
    その後フランクフルト中心部に予約したホステルへ向かう為電車に乗りたかったのだが、切符の買い方が解らない。JRと京王線のような違いがあるのだがどの券売機がどこに対応しているのか解らない。しばらくいろいろ探ってみたのだが、解らんものは解らんので窓口で買った。電車はとても綺麗で快適であった。日本のようにごった返してもいない。
    フランクフルトのメイン駅で降りるとそこから異世界が始まった。




    欧州を感じる建物が並び何かを揚げたような匂いがする。



    でも何故だろう、心が歓喜しない。珍しい風景なのでパシャパシャと写真を撮るのだが、その心は皆に自慢してやろうという気持ちだけだ。おそらくまだ現実感が湧いていないのであろう。あるいはただ単に今生きている場所がドイツのフランクフルトにあるだけという方が感覚的には近い。そうか、今更になって気付いた。旅を彩るのは経験だ。美しい風景を見るもそうだし、何かのレジャーを楽しむのもいい、人との出会いや何らかのトラブルもそうだ。私は何も計画していない。旅をすれば何かあるだろうと思っているから。それつまり何かあるまでは眈々としたものになるのかもしれない。いいや、普通に考えればここまで来るだけで充分に非日常であるはずなのだが、私の感性はどこをほっつき歩いているのだろう、早く私の元へ帰ってきて欲しい。
    メイン駅から徒歩分でホステルに着いた。人部屋だが、あまりフレンドリーなメンバーではないようだ。まぁ一向に構わない。

    好きにしろ、私も好きにする。
    夕食と朝食はフリーらしいので頼んでおいた。
    スマホをポチポチしている間に夕食の時間となり食べに行く。ヨーロッパ初の食事はグラタン(?)のようだ



    マカロニにトマトソースを絡めたものだった。これが中々旨い。めちゃくちゃ簡単な料理のようだが普通に旨い。もしかしたらヨーロッパの料理は舌に合うのかもしれない。アメリカは無理だった。
    でも少し物足りないしせっかくドイツに来たので夜の街をふらついてみることにする。レーマー広場と呼ばれる所まで歩いてみた。道中の風景は常に石だたみに石作りの建物。アニメや映画で見た風景だ。小雨が降っているのがまた雰囲気を上げている。どこを見てもインスタ映えじゃないか。





    私は普段あまり写真を撮らないので下手くそだが、インスタ女子が来れば1日中写真を撮る事になるだろう。
    レーマー広場ではレストラン等が屋外のテントで食べれるようになっており、せっかくなので少し食べる事にする。



    「ドイツで人気のビールってどれ?」と聞くと「ハイネジャア」と教えて貰った。これ多分ハイネケンの事だな。ハイネケンよく飲むから別のにしたかったが聞いた手前もあるし、現地で飲めば違うものかもしれないと思ってそれにした。ついでにソーセージも頂く。
    ドイツの広場で飲むハイネケンだが、控え目に言って最高でした。過剰に言うと天国でした。日本のハイネケンより風味があるような気がする。雰囲気に流されているかもしれない。
    ソーセージは、ソーセージであってるか?ウインナー?フランクフルト?まぁソーセージと呼ぶことにしよう。これまたはじけるギリギリの茹で具合でフォークを刺すとパリッと音がなりブリブリとした弾力ある感触。味は別段特別ではなかったのだが、茹で加減がパーフェクトで量の割りにサクッと食べる事が出来た。ああ、最高か。これで先程話していた思い出がひとつ出来た。酔って顔を赤らめながらドイツの街を歩いて帰るのがまた気持ち良くて、なんだよここテーマパークか?って現実感が喪失した。
    ホテルの前の喫煙所でタバコを吸っているとおじさんが一本くれよと話しかけてきた。「this is japanese cigarette」と言って渡したら「japanese cigarette ...very strong... 」と言っていた。まぁそうだろう、日本の中でも結構強いやつだからな。
    部屋に帰ると同部屋のおじさんが「その辺散歩に行かないか?」と誘ってきたのだが「既に飲んできたんだ」と断った。気持ち的にはめちゃくちゃ行きたかったけど、もうお腹いっぱいだし歩き疲れただ。残念。こういうことをホステルに求めていたよ私は。また、同部屋に女性のも居てすげえなと関心したりもする。怖くないのだろうか。私は男だけどそれでも少し怖い気持ちがあるのに。修学旅行みたいに部屋で雑談したいところだが既に寝ている人もいるので大人しくしよう。

    三日目11/8
    心なしかアジア人の動き出しが早い気がする。
    顔を洗って外にタバコを吸いに出る。真っ暗な廊下は「あ、これホラーで見たやつだ。絶対グロテスクな幽霊出るやつだ」とかなり怖かった。



    時刻は早朝6時。出勤前のポリスの集団が喫煙所でタバコを吸っているし、近くのカフェでは消防士の集団が朝食を買っている。公務員がコンビニに行って怒られるのどこの国だっけ?
    ホステルの受け付けで「レッドブルくれ」って言ったら「you can wait the twenty minutes.you can eat the breakfast and juice.」と教えてくれた。意外にも親切だ。このホステルではこの場合はカードよりキャッシュのが安いからそっちがオススメだよと教えてくれたりして中々親切である。
    ちなみに気付いたのだが、このホステルのビルは一階にEとあり、二階から一階という表記になっている。他のビルもそうなのか解らないがここは0階からスタートのようだ。



    朝食はバイキング形式のような簡単なトーストである。トースターの使い方がよくわからないが、まぁテキトーでええじゃろ。
    味はサラミがとてもおいしかったのだが多分単体だと脂っこいのでトースターに乗せて食べた。
    手持無沙汰なのでホステルを出た。日が昇るドイツもとても素敵な風景だ。特にフランクフルト駅なんかは余所見しながら歩けばホグワーツへ行きかねない。
    昨日は窓口だったがなんとなく切符の買い方が解ったので券売機で切符を買い、電車に乗る。
    電車から外を眺めていると家庭菜園が豊かな家々が見えた。土の盛り方等は日本と遜色なく、こういうのは世界共通なのかもしれない。
    また、高速道路の上を通った時に思ったのだが、右側通行なのだから左が追い越し車線になるはずなのに左側のが車両が多く流れが悪い。これは飛行機から見下ろしている時にも思ったことだ。教えられていた事と違う状況に運転に対しての不安感が増す。
    空港に着いたが時間があったので車で充電出来る機械を探した。エレクトロニクスショップがあったので今回初めてGoogle翻訳を使用してこれが欲しいんだと説明する。イケメンは車のシガーソケットに刺すUSB充電器とtypecケーブルを出してきた。それそれと言ってhow much?と聞くと34ユーロ。たけぇ!4千円くらいするじゃないか!日本で用意しておけばよかった。
    時間になったのでレンタカーを借りに行く。今回rentalcars.comで予約したのだがここのサービスがとてもよかった。電話でいろいろ聞いたのだがヨーロッパ周遊するつもりなんですがと言うと「あ、じゃあ国境越え出来る車か現地に確認してまたメールしますね」と言った具合に親切。かなり安心出来る。受付で諸々の書類を出して手続きする。「保険はこうなってるけど」と言われ、「ネットのこういう保険に入ってるけど?」と言うと「それじゃダメだ。うちのに入れ」と少し強気に言われた。まぁよく解らん土地で運転するし、保険を保険として使うとするか。
    「解った。じゃあそれでよろしく。ちなみにもし何かアクシデントがあったらどうしたらいい?」
    「何もしなくていい。連絡くれたらうちで全てやる」
    お、お、何て信頼感のある台詞だ。
    そんなこんなを貰い、駐車場へ。駐車場では管理っぽい兄ちゃん二人が居た。
    can i smoke in the car?」
    no. only outside.」
    ok.(兄ちゃん達がそこでタバコを吸っていたので)i want to smoke before i drive .can i smoke here」
    of course.hey brother.where are you going?」
    i will go france, italy, australia, switzerland」
    switzerland?どやこやどやこや(何て言っているか解らなかったけど、窓を開けて走れ、空気おいしいから。みたいな事を言っていた)」
    ok.i'll go.thank you」
    have fun」
    車へ向かうと驚いた。コンパクトカーで予約したのに日本でいうSUVクラスなのだ。



    フォードのエコスポーツってやつかな?あれー?と言わざるを得ない。まぁこれがこの国的にコンパクトなのだろう。may be
    ナビをドイツ語から英語に変えてしばらくいじってなんとか次のホステルを登録した。
    さて出るぞ、左ハンドル6速マニュアル。
    サイズ感が大きいので地下駐車場から出るのにぶつけやしないかとヒヤヒヤした。
    外に出ると早速ラウンドアバウト(日本にはあまりない特殊な交差点)。あれよあれよ目的地とは逆方向の高速へ。幸いドイツは高速が無料なので間違え放題ではあるのだが、ナビに従うのが難しい。次右?右行くよ?え?次の次だった?みたいな感じ。
    なんとか向きを修正してパーキングに入た。いやぁ怖かった。左マニュアルは意外と普通に運転出来る。ただ交通ルールが解らない
    制限速度70キロを80キロで走ってもピタ付けされるし、あ、これはもう後ろの車無視する方向にしよって思った。法定速度なんて実際の交通状況より遅いものだが、他所の国で「皆やってるから」って言い張るのは怖いからね。
    ちなみに誰も制限速度を守っていない名阪国道では警察に「皆守ってないけど何キロで走ればいいの?」と聞いたら「流れに乗ってください」と答えられた。そういうことだ。速度超過してもよいとは言ってないので勘違いしないように。
    さて、ホステルへ向かって高速を走らせる。車内のBGMは艦これ17年夏イベントの西方再打通!欧州救援作戦だ。う~み~におちるって~。
    高速をしばらく走っていると運転が楽しくなってきた。初めて自分の車に乗った時のような楽しさで、延々に走っていられる気がする。下道も練習したいので敢えてナビを無視して高速を降りる。何せ今日は運転の練習をするつもりでそれほど遠くない所にホステルを予約したのだ。ド田舎な道を走る。まるで北海道のような広大な土地を快速で走り抜ける。時折欧州らしい小さな街を通り過ぎてはここがドイツなのだと再認識する。航空券が安いから選んだ11月だったが、紅葉の時期がドンピシャなようで、赤と黄の並木道がとてつもなく美しい。気持ち良くなって窓を開けると寒くて閉めた。



    ちなみにこの車に取り付けられている純正のようなナビは無視するとひたすらその場Uターンを求めてくるようだ。迂回させて戻す日本のナビは充分に有能なのではないだろうか。
    途中、腹が減ったのとトイレに行きたい気持ちでたまたま見付けたパン屋に入った。メニューがドイツ語なので全て読み方すら解らない。これは旨そうと思って指を指してロールケーキとコーヒーを頼んだ。



    ロールケーキはレモンのような酸味が強く、チーズケーキと言った方がしっくりくるものであった。コーヒーは「何がいい?」と聞かれたから「普通ので」と言って出して貰ったものだがこれが中々旨い。完全に普通な味だ。否定する要素が見付からない。
    支払いにカードを出して店員がカードリーダーに通すが3度通しても上手くいかない。
    「これ使えないんじゃない?」
    (マジか・・・)解った。キャッシュで。」
    おい!まだ2日だぞ!?2日でクレジット1枚死んだのか?!思い起こされるアメリカの思い出。カード4枚あるから大丈夫とか行ったやつ誰だ!・・・そう、まだ大丈夫。まだ大丈夫だ。トラウマに精神をまいらせながら自分に言い聞かせた。それにまだカードが死んだと確定した訳ではない。
    寄り道のお陰で夕方にホステル付近まで来た。ちなみにここはライン川のすぐ近くで「ラインの悪魔は居ませんでした。」ってネタをやるつもりでいたのだが、中々イケてない展望具合だった。



    ホステルに着き駐車場に車を停めて中に入る。ん?フロントがないぞ?あれー?
    入り口に書いてあるドイツ語をGoogle翻訳で訳してみる。
    「入ったらドアを閉めてください」
    おまっ・・・うん。それっぽいのが見当たらない。予約したエクスペディアで情報を見てみると注意事項に「24時間前までに直接電話してチェックインして下さい」と書いてあった。エクスペディアからのメールでは予約完了!予約確認の電話は不要です!書いてあった。「予約確認の」はいらないってことね。やられた。そして私の携帯、Wi-Fiで繋いでるから電話出来ないですよね。緊急事態なら電話せざるを得ないんだけど、前回のアメリカの時、緊急事態で使用してて電話代が10万を越えたのだ。最悪不泊でいいから電話は出来ない。どうしよう、とりあえずエクスペディアからメールを送っておくか。ホステルの前でしばらく待っていると、いい具合に尿意が・・・。あ、あ、あ、やべっす。とりあえず車を出して何かしらのお店を探す。数キロ走るとスーパーがあった店内に入るがトイレが見当たらない。店員用のを借りるのもぶしつけだしなぁ。とりあえずパンや飲み物を買った。そこではクレジットカードが使えた。一度通してエラーが出た時は「あ、本当に死んだな。」思ったが、二度目が通った。何故だろう?カードの傷具合なのか?まだ使えるのか死んでいるのか判断しかねない状況だ。
    とにかくトイレはなかった。タイミングよくメールが返ってくる事を祈ってもう一度ホステルへ向かう。返信が来ない。来ない。来ない。誰か店員が通らないかとか他の宿泊客が来ないかとか待ってみたけど誰も来ない。限界!
    ナビでトイレを探す。勿論トイレ検索なんて無い。スーパーはダメだと解ったのでショッピングセンターで検索した。既に意識がアソコにしかいかない程度の尿意。サクサクとショッピングセンターに向かい中を見回したがトイレが無い。マジか、マジなのか。ホステルの方も一向に連絡が来ない。これあれだ、見てない系だ。まぁ最悪テキトーにドライブして車中泊すればいいから泊まれなくても大丈夫なんだけど、キャンセル料がどうなるのかとかが気にはなる。それより今はトイレだ。
    またナビで検索すると5キロ先にマックカフェを見付けた。マックカフェならトイレあるだろ!急いで向かおうとするのだが、なんと渋滞が発生していた。しかも中々進まないレベルの渋滞。モジモジしながらクラッチを踏むのが辛いし、アイドリングストップからの始動の衝撃でマジでアへ顔5秒前だ。もう限界!ちんちん痛いレベルになってる!という時に公園らしきものを発見!公園の前に路駐して公園内にトイレがないかと探す。ほぼ真っ暗なのでよく見えないがトイレらしき建造物は見当たらない。ちくしょう仕方がない、しげみに隠れてやっちまうかと進んでみると暗がりから顔を表したのは平たい石板の列だった。そう、ここは墓地だったのだ。墓地・・・墓地かぁ・・・墓地は流石になぁ・・・ああ、そうか、ラインの悪魔は居たんだな・・・。
    もう誰でもいいどこでもいいからトイレを借りよう。少し歩いた先に何屋なのか解らないショップがあったので店員に声をかけてトイレを借りた。英語が喋れない人だったけど私の気持ちは届いたのかトイレの場所を教えてくれた。ああ、なんとか生き残った。
    海外旅行あるあるトイレで困るを今回はなんとか乗り切る事が出来た。車に戻るとちょうど友人からメッセージがきていた。
    「どう?ボンに到着した?」
    彼はvrchatで知り合った中国人で現在ドイツに住んでおり、今回の旅の計画段階でもいろいろとアドバイスをくれた。
    「ああ、早速トラブルにあったよ。ホステルがどやこやどやこや」
    「解った。僕が電話してみるよ」
    おほーっ!持つべきものは友と言うが困った時に助けてくれる友人が居てアタシは嬉しいよ。友人が代わりに電話してくれたお陰でホステル側と友人を介して連絡ができ、無事部屋に入る事が出来た。
    本当に友人様々である。今回の事でフロントデスクがある所に予約しなければならないと学んだ。
    しかしこれは実は禁忌に触れた行為でもある。好き勝手に旅をするなら責任は自分で取らなければならない、自分で出来ない事はしてはならない。だから独りで完結出来る(ホステル側には迷惑はかかるだろうがキャンセル料をとられるから金は払っている)最悪不泊かなと考えていたのだが、タイミングのいいことに友人がメッセージをくれた事でつい甘えてしまった。今後はないようにしなければならない。
    前回のアメリカで多くの人に迷惑をかけた私が言えたもではないのだけど、そういう心構えは必要だと思います。はい、毎度すみません。
    早速トラブルが起き始めてい。今後の旅が楽しみだ。
    その日の夜はTシャツがカロリー臭くなっている事に気が付いて悲しくなった。カロリー臭いというのは日本以外の食事、主にお菓子に香る独特の匂いだ。そういう街の匂いでもある。なんとも表現しづらい臭いなのでカロリー臭いと言ってみた。Tシャツが・・・借りパクしたTシャツが・・・。この日の晩飯はスーパーで買っておいたパンを食べる。冷えて固まってはいるが見た目通りの味でおいしかった。






    ここまで読んで頂きありがとうございます。ここから先はもっともっと面白くなりますし、もっともっと美しい風景に出会えました。下リンクも是非是非よろしくお願いします

    ヨーロッパ弾丸ドライブ旅行記(上) | kuniyan https://kuniyan.booth.pm/items/1119883

    ヨーロッパ弾丸ドライブ旅行記(中) | kuniyan https://kuniyan.booth.pm/items/1126933
    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。