「ユメニッキ」6 最終話
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「ユメニッキ」6 最終話

2013-04-09 01:00
    【これは、フリーゲーム『ゆめにっき』を個人的解釈した上で書いた非公式二次創作小説です。原作者様等とは関係ありません。また、この内容の無断転載(偽音ハルに断りなく内容をコピペ・スクショ等してSNS・サイト等にアップすること)は禁止いたします。ツイートはブロマガのツイートボタンからどうぞ。
    また、今回、演出上一部読みづらい部分があることを、お詫びいたします。】


    9月17日
    がっこうにいかなきゃ
    でも、すうじもかんじも、もうみたくない
    がっこういかなくて、わかんないみちをあるいてたら、まいごになりました
    よるになって、こわかった
    おまわりさんに、つれていかれました
    おとうさんがむかえにきて、ぶたれました
    わたしなんてしんじゃえばいい。
    あのことネコがしんじゃったときに、なんでわたしもしななかったんだろう。
    あのこは、ネコをおいかけて、しんごうがあかだったのにとびだして、しにました
    わたしは、それを、みていました
    あのこは、うでがよんほんになりました
    あたまからもなにかでていました
    あのこのおねえちゃんは、わたしのせいであのこがしんだっていいます
    わたしもそうおもいます
    あのこのかわりに、しにたかったなあ。
    きょう、あいつらが、いろんなしにかたをおしえてくれました
    どれがいいのかなあ
    「ほうちょうでさしてあげる」っていわれました
    それもいいかもしれない
    あいつらぜんぶしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなきょうは、ひさしぶりにいえをでようとしました
    へやをでてかいだんをおりていたらキュッキュくんがいました
    しばらくキュッキュくんとおはなしました
    キュッキュくんはいつもかいだんのてすりをみがいています
    キュッキュくんはわたしにがっこうにいけといいません
    キュッキュくんはわたしをけりませんたたきませんだからすき
    ちょうどインターホンがなりました。
    きょうもあいつがいました
    9がつになってからまいあさきて「いっしょにがっこういこう」といいます だめむり いつもはむししてねます でもきょうはあけてしまいました ちょうどでようとしたときだったからです ないたらあいつもなきました でもあいつはうそなきです わたしがおかあさんにおこられました いえをでたらあいつにけられました たたかれました つねられました
    がっこうについたらうわばきからぎゅうにゅうのにおいがしました すながはいっていました かいだんからつきおとされました でもしねませんでした

    ──────────

    殴り書きのようなこの日記の後、日付すら書かれていないページが数ページ続いた。いや、正確には、字と判読できないような何かや、謎の数字や、点が一つだけ書かれていたり、ただひたすらにグシャグシャと黒く塗りつぶされたり、カッターか何かで切られたりしたページもあったのだが、次の日記として認識できる記載は10月1日のものであり、そしてこれが、ノートの最後のページだった。
    このページは、まるでここ数回の日記とは別人が書いたかのように丁寧な、はっきりとした字で書かれていた。

    ──────────

    10月1日
    今日は、ゆめなのに、学校に行かなきゃいけませんでした。
    せっかく、学校行かずにねてたのに。
    いやだったので、ゆめだけど、もう一回ねました。
    そしたら、ゆめなのに、ゆめを見ました。
    ゆめのゆめは、いつものゆめよりもずっとこわかったです。
    ねてないで学校に行けって、引っぱられそうになったけど、にげました。
    にげたら、灰色のたて物で、火がもえていました。
    あの子をもやしてるときを、思い出しました。
    わたしも、しんだらこうやってもやされるのかなあと思いました。
    しんだら、けむりになって、空にのぼるそうです。
    火の向こうがわには、また、口だけおばけがいました。
    ちがうもん。わたしのかみの毛はうんこじゃない。
    ちゃんとあらったからくさくないもん。
    ポニちゃんだって、前はかわいいって言ってくれたのに。
    わたしは、なきながら、先生のところに行きました。
    ゆめのゆめには、学校じゃないのに、先生がいました。
    先生といっしょに、ピアノをひきました。
    リコーダーを吹いたら、うまいってほめてくれました。
    ピアノをひきながら、先生はわたしをうちゅうにつれていってくれました。
    先生がいたから、わたしここまで生きてたよ。
    あいつらに何されても、先生がいたからがんばったよ。
    だけど、ちょっと、つかれちゃった。
    わたしはまじょだから、今日、空を飛んで、おばあちゃんのところに行ってきます。
    先生、大すきだよ。
    先生、最後まで読んでくれて、ありがとう。
    わたしとお話してくれて、ありがとう。
    先生と音楽室でお話してるときは、家のことも、あいつらのことも、わすれられました。
    友だちたくさんいるとか、学校楽しいって言ってたけど、うそでした。
    うそついててごめんなさい。
    友だちは、先生だけでした。
    わたしは、先生のわらった顔が、すきでした。
    先生がひいてくれるピアノも、大すきでした。
    だから、なかないでね。

    さようなら。

    ──────────

    これ以上溢れる雫で濡らしてしまうまいと、僕はノートを閉じて机の上へ戻した。
    いつの間にやら部屋はすっかり暗くなっていて、窓には大粒の雨が叩き付けていた。
    どこかで小さく、ちりん、と鈴の音が聞こえた。

     おわりにしますか?
    >はい
      いいえ


    お粗末様でした

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