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人がカードゲーマーになるとき
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人がカードゲーマーになるとき

2017-02-14 05:36
    今から10年ちょっと前のこと、俺はありふれたちびっことして、毎週放送される、遊☆戯☆王のアニメを見ていた。毎回毎回を追っていたわけではなかったけども、再放送もあり、話の筋は分かっていたはずだ。そのときは遊戯王GXが最新シリーズだった。





    現在も続く人気アニメが提供するおもちゃは、当時の私の遊び道具になった。親にねだって買ってもらったカード達を友達と戦わせた。

    当時の主人公の切り札は、アメコミっぽいキャラクターのE・HEROであり、それはあまり琴線に触れなかった。そもそも、遊戯王は(初代から)主人公の操るキャラクターよりも、敵やライバルが使うカードのほうが魅力的なことが多い(気がする)。



    《サイバー・ドラゴン》が主人公のライバル、カイザーの「切り札」だった。美しいフォルムに、競技でも通用するような性能、惚れないはずがなかった。
    しかし、そう簡単に手に入れられるカードではなかった。近くの駄菓子屋ではシングルカードで1600円の値札がついていた。小学生が入手するには、150円のブースターパックを剥いて、こいつを引き当てるしかない。レアリティは上から2番目のスーパーレア。予算は900円だった。




    もちろん引けるわけはない。確率のかの字が分かってればやらない賭けだ。出たのはスーパーレア1枚、《ユーフォロイド》、押しも押されもせぬクソレアだ。今思うと他のリクルーターから持ってくるなり使いみちはあった気がするけど、そんなことは知るよしもなかった。


    そんなこともありながら、当時の私は友達と「切り札」をぶつけあって楽しんでいた。カードを出すときはカード名を大きな声で叫んだ。アニメのセリフを繰り返して笑いあった。勝つためのゲームではなかった。そもそも重点はカードではなく、アニメにあったのだ。遊戯王のカードは友達と対戦できるライダーベルトだった。

    続く

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