• このエントリーをはてなブックマークに追加
【のりこえねっと通信0046号】本日9月15日の放送はお休みです。次回は来週22日となります。乞うご期待!
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【のりこえねっと通信0046号】本日9月15日の放送はお休みです。次回は来週22日となります。乞うご期待!

2014-09-15 18:34
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ■■■■■-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
    ■■■■
    ■■    のりこえねっと通信 0046号 2014年9月15日発行
    ■■
    ■                        ◆転送歓迎◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――

     賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

     先週は7日に東京・銀座でヘイトデモが行われましたが、13日に東京新宿
    で、14日に京都で、15日に大阪梅田でヘイトデモ・ヘイト街宣が行われてい
    ます。14日のヘイト街宣には、多くのカウンターが立ち上がり、10人ほどの
    レイシストを圧倒することができたという報告が入っています。レイシスト
    に対抗することで、より民主主義が発展します。法規制も大事ですが、それ
    は差別に抗議する一人一人の動きがあってこそだと考えます。京都のカウン
    ターに参加された皆さんお疲れ様でした。

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    〈今号の目次〉
    1.9月15日 のりこえねっとTVはお休みです   
    2.9月8日のりこえねっとTV報告
       「慰安婦問題を考える② 梁澄子×北原みのり」
    3.今後の反レイシズム情報
    4.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up
    5.新聞・雑誌記事・Webより
    6.のりこえねっと動画アーカイブ公開
    7.行動日誌(8月25日~9月7日)
    8.編集後記


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●1.9月15日のりこえねっとTVはお休みです

    今月は月曜日が5週まであるため、月4回を定例とするのりこえねっとTVは
    お休みさせていただきます。
    22日は、通常ののりこえねっとTVを午後9時から放送します。聞き手に
    ジャーナリストの安田浩一さん、先月ゲストに迎えた吉方べきさんが、ソウ
    ルからスカイプ中継で参加します。どんな話をするかはお楽しみです。


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●2.9月8日のりこえねっとTV報告
      「慰安婦問題を考える② 梁澄子×北原みのり」

     シリーズ「慰安婦問題を考える」の2回目です。今日9月8日に行われた
    「吉見裁判」の第5回口頭弁論をもとに、傍聴してきた梁澄子さんと北原み
    のりさんが語ります。

    吉見裁判とは何か?捏造発言をした桜内衆議院議員を吉見教授が告訴

     まず裁判の概要を梁さんに説明していただきます。昨年5月に大阪の橋下
    市長が「慰安婦制度は必要」などと発言し、外国特派員協会で「釈明」記者
    会見を開きました。司会者が吉見さんの著書に触れた際に同席していた日本
    維新の会の桜内文城衆議院議員が、「これ」は捏造であることがすでに明ら
    かとなっている旨の発言をしました。20年以上にわたって、学者として日本
    軍「慰安婦」の実態を資料に基づいて研究してきた吉見さんがその発言と撤
    回と謝罪を求めたが拒まれ、名誉毀損裁判に至ったものです。ちなみに被告
    桜内氏側は「慰安婦=性奴隷捏造裁判」と呼んでいるようです。今日は100
    人の法廷に倍の傍聴人が押しかけ、被告側の動員も多かったようで、朝日新
    聞の誤報記事の影響の大きさを感じたそうです。
     1~4回の法廷で被告側は一貫して、慰安婦を性奴隷とするのは捏造による
    と発言したのであって、吉見さんの著書を捏造と言ったのではなく本も読ん
    でないと主張してきました。しかし普通の読み方で発言を読むと本を指して
    捏造としているとしか判断できません。国語の勉強に来たんじゃないのヤジ
    も飛び出たといいます。

    争点の明確化を求める原告側
     
     原告吉見さんの訴えの核心は著書が捏造とされて研究者の名誉を毀損され
    たという点にあり、今回の法廷では、その意味ではいまだ核心に届かないも
    のの、被告側が核心とする部分、つまり慰安婦は性奴隷ではないということ
    の根拠を陳述する予定だったそうです。
     しかし梁さんと北原さんによると、出そろった両者の主張を裁判官が論点
    整理して次に進むのが通常なのに、主張がかみ合わないから被告の話を直接
    聞こうと裁判官が突然言い出したので、原告側はあくまでも争点の明確化を
    求めたそうです。裁判官は傍聴席のたくさんの不規則発言も放置したまま
    で、原告側弁護士が叱りつけるありさまで珍しい法廷だったと口を揃えま
    す。この件はとりあえず休憩後に次回日程を12月とし、通常の手続きで進行
    することになったそうです。

    自由を奪われていた「軍用性奴隷」だった従軍慰安婦

     被告側は、日本軍「慰安婦」を外出・居住・廃業・拒否する四つの自由を
    奪われていた軍用性奴隷と規定した吉見さんの主張に対し、性奴隷でなかっ
    たことを知りながら吉見さんが政治的主張をもぐり込ませて展開していると
    の主張を前提に置き、居住を除く自由について具体的に反論したそうです。
    しかし梁さんは、発言主体が誰なのか不分明な資料を恣意的な読み方をして
    出しており、それは暴力に他ならないと批判します。そして梁さんは調査や
    聞き取りなどに基づいて、上記の四つの自由がなかったことを具体的に反論
    しました。詳しくは字数の関係があるので後日公開予定の動画アーカイブを
    ご覧下さい。
     梁さんは、国会集会のときに外で右派が、宋神道さんは日本軍人が素晴ら
    しかったので結婚して来日したと演説していたが、事実がまったく変えられ
    ていると批判します。長期間の慰安所生活により軍人の目を通してしか世間
    と接触できず、敗戦でその軍人が消えて途方に暮れているときに顔見知りの
    軍人に結婚して日本に行こうと誘われたが、博多に着いた途端に「進駐軍の
    パン助にでもなれ」と言われて捨てられた。民間人夫婦の姿なら早く日本に
    戻れると考え、軍を脱走して宋神道さんを騙して利用したのだと指摘します。
     
    エスカレートしていく慰安婦否定 作られていく物語

     北原さんは、裁判所で会った右派の支援女性がこんなことが起きていたは
    ずがない、日本を貶すなという一種の正義感に燃えて来ていたが、事実でな
    い情報を信じている支援者も多いだろうと憤ります。梁さんは、朝日の記事
    がどんどんエスカレートしてさまざまな物語に飛躍拡大しているとして、そ
    の事例を紹介します。
     単純な例として、核心である吉田証言を取り消したことで強制連行とする
    根拠が完全に崩れた、そうであれば性奴隷制であったという論拠も消えた、
    というもの。上記の性奴隷制の四つの自由は連行時のことは無関係で慰安所
    での生活の話。彼らの論理は、連行時に強制連行がなかったとなればすべて
    が崩れるというもの。だから朝日が訂正しなかったので日韓関係が崩れたと
    いうわけだが、政治家が崩したのにもかかわらず朝日のせいにする破廉恥さ
    だ。国際世論の悪化も同様で朝日のせいで日本の名誉が傷ついたという。す
    べての根源は吉田証言を報道した朝日にあるというのが今の論調の基本と
    なっていると指摘します。
     さらに細かい部分を見ると、それに便乗して種々の物語が作られている。
    例えば水曜デモは宮沢首相の訪韓に合わせてその2週間前の92年1月8日に始
    まった。その数日後の1月11日の朝日新聞に、吉見さんが発掘した軍の関与
    を示す新資料が載ったが、この記事のせいでデモが始まって今に至るまで続
    いていると、無責任な引用発言の形で新潮が記事にしている。朝日の検証が
    なかったことを非難しながら批判します。北原さんは、法廷で日本人の人権
    をどうしてくれると笑いながら野次る男、なかったことにしたいという被告
    側弁護人などを見ていて、すべてを朝日と左翼のせいにしたがる卑怯さが国
    際社会で日本をどれだけ貶めているか気づかない、自らが自らを貶めている
    のではないかと思ったと語ります。

    梁さん「権力にだまされずに個人のことを大事にしてほしい」

     そして過去の話をなぜ今しなければならないのかとのコメントに北原さん
    は、この時代に橋下大阪市長が言ったように今でも続いている女性への暴力
    であり、現在の戦争で起きている話でもあるから向きあわねばならないと答
    えます。また70年も前の昔話とか現在の常識で過去を裁くなというが、70年
    かかってもまだ癒えずにいるし、誰にとっての常識だったのか、当時声を出
    せなかった人々がようやく上げられるようになった声に耳を澄ませと言いた
    いと批判します。
     若い視聴者に一言をと北原さんからいきなり振られて梁さんがとまどいつ
    つも、権力にだまされずに個人のことを大事にしてほしいと語ります。日本
    軍「慰安婦」問題は、国家の力が強大化してしまい主権者たる国民が気がつ
    いたら何も言えない状況になってしまった、そして戦争になってしまった、
    そうした状況の中で生まれた問題だ。いま国益や国家の威信などに絡め取ら
    れる個人が増えていけば、国家はやりたい放題になる。国家は監視対象であ
    り、健全な国家を作っていく義務が私たちにはある。そのためにも言いなり
    になるのではなく監視する健全な国民になってほしいと訴えます。
     最後に北原さんが戦時中の話が多い朝のドラマを見ながら感じたことを語
    ります。女性が選挙権もない状況下で男女同権を目指せば、立派に戦争に送
    り出そうとしたり国家のために尽くそうとすることが男性と同等になること
    だと考えなかったとは言い切れない。反省すべき歴史を見ていると同じこと
    をしてはならず、騙されてはならないと思う。この裁判は負けられないし、
    性奴隷だったと法的に認めさせなければならないと述べて終わりました。


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●3.今後の反レイシズム情報
    --------------------------------------------------------------------
    ★公式サイト 学習会カレンダーにも順次掲載致します!
    http://www.norikoenet.org/workshop.html#callendar
    ★集会・デモ・カウンター・セミナーなどのお知らせを掲載します。
    日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字以
    内で、お送り下さい。件名に「のりこえねっと通信掲載希望」と明記して下
    さい。

    1)「STOP!日本のレイシズム 国連勧告の即時実施を!」

    日時:9月17日(水)18:30~20:00
    場所:松本治一郎記念会館5階会議室(東京都中央区入船1-7-1) 
    (JR京葉線、東京メトロ日比谷線 八丁堀駅A2出口から徒歩4分)
    地図:http://imadr.net/about/access/
    内容:ジュネーブ審査・参加者による報告
     ヘイト・スピーチ、朝鮮学校、アイヌ民族、琉球・沖縄、部落、移住女
    性・移住労働者、差別禁止法、国内人権機関 他 (順不同、変更あり)
    参加資料代:500円
    主催:人種差別撤廃NGO ネットワーク(ERD ネット)
    参加申込・問合先: 反差別国際運動(IMADR)
     TEL03-6280-3101 FAX 03-6280-3102 event@imadr.org

    2)第2回差別反対自民党前アピール
    ヘイトスピーチ規制PTにいながら国連勧告を蔑ろにし、ヘイトスピーチ対策
    を阻害する山田賢司議員に抗議の意思表示と圧力を!

    日時:9月17日(水)19:00~20:00
    場所:自民党本部前(有楽町線・半蔵門線・南北線永田町駅)
    主催:差別反対東京アクション

    3)文化センターアリラン連続講座⑤「在日朝鮮人の歴史-戦前編」

    日時:9月20日(土)14:00~16:30
    場所:文化センターアリラン(新宿区新大久保1-12-1第二韓国広場ビル
    8F)   (東新宿駅徒歩5分)
    講師:大槻和也(同志社大学博士課程)
    参加費:1000円 ※事前申し込み不要


    4)絵と音楽が出会って時代を解く-3.11海からの黙示~反原発・反戦争・
    非暴力~
       
    日時:9月20日(土)14:00~16:00 ※終了後に交流会あり。
    会場:在日本韓国 YMCA(JR水道橋駅徒歩7分、tel:03-3233-0611)
    絵:富山妙子  音楽:高橋悠治
    トーク:鎌田慧、レベッカ・ジェニスン、富山妙子、高橋悠治
    司会:小林宏道
    参加費:1200円
    主催:火種工房、女の空間NPO
    共催:反原発1000万人署名「市民の会」、VOYAGER

    5)国連からの人権勧告とヘイト・スピーチ・ヘイト・クライム

    日時:2014年9月20日(土)18:30~20:30
    会場:渋谷アイリス(渋谷区桜丘町23-21渋谷区文化センター大和田8階)
    渋谷駅徒歩5分
    講師:明戸隆浩さん
    参加費:500円
    主催:「国連・人権勧告の実現を!」実行委員会
    連絡先:jinkenkankokujitsugen@gmail.com

    6)9.21差別・排外主義にNO!第3回討論集会
     <在特会>は、なぜこうした人々を憎悪するのか?

    日時:9月21日(日)13:30~
    場所:文京区民センター2A会議室(都営三田線/大江戸線春日駅徒歩2分)
    内容:
    第一部 報告 <在特会>が憎悪の対象とする人々 
    講師 安田浩一さん(ジャーナリスト)
    第二部 討論 差別・排外主義をどう捉え、対決するか?
    それぞれが、いかに結びつき、反撃するか?
    パネルディスカッション 部落解放、反天皇制、反原発、生活保護バッシン
    グ、差別・排外主義に反対する連絡会など、各運動から
    資料代:500円 ※集会終了後、同会場にて交流会を行います。
    主催:差別・排外主義に反対する連絡会
    http://noracismnodiscrimination.blogspot.jp/


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●4.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up

    カウンター行動(抗議行動)される際は、十分お気をつけ下さい。
    経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。

    1)朝日新聞不買デモIN鶯谷
    ●日時:9月20日(土)16:00~
    ●場所:鶯谷公園(JR鶯谷駅南口下車)
    ●主催:東京青少年の会 代表 冨成一秋
    ※「慰安婦の正体は韓国人売春婦だー」という元慰安婦のハルモニたちを貶
    めるコールをするデモです。

    ★なお在特会は9月23日に「全国一斉 日韓断交アクション 2014」と称して、
    ヘイトスピーチ満開で行動することを予告しています。
    http://www.zaitokukai.info/modules/news/article.php?storyid=632
    カウンター行動も全国で行われる予定です。


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●5.新聞・雑誌記事・Webより

    1)金子市議の除名処分決定=「アイヌいない」発言で-自民札幌市連

    時事ドットコム 9月9日

    自民党札幌市支部連合会は9日、「アイヌ民族なんて、もういない」などと
    ツイッターに書き込んで問題となった金子快之札幌市議を、除名処分とする
    ことを決めた。自民党は2008年6月に衆参両院が決定したアイヌを先住
    民族と認める国会決議に賛同しており、金子市議の発言は党議違反に該当す
    るとしている。
    処分の通知は、10日に金子市議に届く予定。通知の翌日から10日以内に
    異議申し立てがなければ除籍される。
    金子市議は9日も同連合会の幹部らに対し、アイヌをめぐる国会決議は認め
    るものの、自らの発言は撤回できないとの考えを示したという。

    http://www.jiji.com/jc/zc?k=201409/2014090900823&g=pol

    ---------------------------------------

    2)「在特会」とまとめサイト「保守速報」を提訴したジャーナリストの
    李信恵さんが特派員協会で会見

    日仏共同テレビ局 9月9日

    「在日特権を許さない市民の会」(在特会)とまとめサイト「保守速報」を名
    誉毀損で提訴した在日2.5世でジャーナリストの李信恵さんが2014年9月5
    日に日本外国特派員協会にて記者会見を行った。

    ネットに匿名はない、調査して特定できると分かれば、 再発防止につなが
    ると思い提訴

    李さんは冒頭で「ネットでヘイトスピーチをまき散らし、在日朝鮮人や在日
    外国人、女性、LGBTなどマイノリティに嫌がらせをする人たちがそうである
    ように、まとめサイトの多くの管理人が匿名です。自分自身は安全な場所に
    いて、差別を煽り、それを商売にする。そのことも許せないと思っていまし
    た。ネットに匿名はない、調査すれば特定できる、差別や誹謗中傷が訴えら
    れるということが分かれば、再発防止につながるのではないか……と思って提
    訴した」
    と提訴にいたった動機を説明した。

    差別扇動する『行動する保守団体』代表の責任を追及
    また、在特会を提訴した理由について

    「もう一つはネット上にとどまらないヘイトスピーチ、路上に飛び出した在
    特会を代表とする『行動する保守』団体の責任も問いたいと思った。彼らと
    行動を共にした28歳の青年は昨年わたしをTwitter上で『殺す』と脅迫し
    た容疑で書類送検されました。ある中学生の女の子は昨年二月、大阪の鶴橋
    駅前で、『朝鮮人を虐殺する』と叫びました。ベビーカーを連れた女性を囲
    んで恫喝し、『朝鮮学校の無償化、除外反対』を訴えるパレードに突っ込ん
    でいった18歳の少年はその後に別の容疑で逮捕され、少年院に送られまし
    た。彼/彼女らを扇動したのは誰だったのか。在特会に代表される『行動す
    る保守』団体の代表は、まとめサイトの管理人と同様、自らは安全な場所に
    いて、若者らの憎悪を煽り、将来を困らせた。京都朝鮮学校を襲撃し、多く
    の保護者ら子ども、教員の心も傷つけました。しかし、代表者の個人として
    は、何らかの責任も問われていません。その後も在特会らは反省もないまま
    に、『道路使用許可』や『表現の自由』という名の下に毎週のように差別の
    扇動を続けています。」
    と説明した。

    http://www.france10.tv/social/3520/

    -----------------------------------------
    3)ヘイトスピーチ>マイノリティーの尊厳守れ!…人種差別撤廃委日本審査
    「最終見解」

    民団新聞 9月10日

     「最終見解」について論評を加える各NGO代表

     マイノリティーコミュニティの運動体と人権NGOを中心に構成されてい
    る「人種差別撤廃NGOネットワーク」は2日、参議院議員会館で会見し、
    ヘイトスピーチを含む国連人種差別撤廃委員会からの勧告を速やかに実施す
    るよう訴えた。会見に臨んだネットワーク関係者と国会議員、合わせて7人
    は、いずれもジュネーブで日本政府報告書の審査を傍聴した。

    NGOネットが評価

     有田芳生参議院議員によれば、ジュネーブでの審査に先だって差別扇動・
    排外主義的な団体が日本全国で行った街頭示威行動の模様が一部、紹介され
    た。映像を見た各委員からは、「差別主義者を警察が守っているように見え
    る」と驚きの声があがった。また、「暴力の扇動は表現の自由とは相容れな
    い」と指摘する委員もいたという。
    「最終見解」は日本国内の人権状況の中でも特にヘイトスピーチについて、
    責任ある個人や団体を捜査して必要ならば起訴することや、公人、公的機関
    がヘイトスピーチを批判するよう求めている。
     これについて「外国人人権法連絡会」の師岡康子さんは、「人種主義的な
    ヘイトスピーチ、ヘイトクライムからマイノリティーの尊厳を守ることが重
    要」としたのが今回の勧告の本質だと指摘。同時に、規制が乱用されること
    があってはならないと言及していることも大事な点だと述べた。
     一方、日本政府の報告書は「現行法で対処できている」と勧告内容を否定
    している。これについて師岡さんは、「ヘイトスピーチを批判するカウン
    ター側を厳しく取り締まるだけ。現行法の不適切な運用だけが目立つ」と批
    判。日本政府がヘイトスピーチを含む人種差別を禁止する法制度を整えるよ
    う求めた。
     席上、有田参議院議員からは、超党派で「人種差別撤廃基本法」の制定を
    めざし、今秋の臨時国会にも法案を提出する方向で準備を進めているとの報
    告があった。
     日本政府への勧告はこれが3回目。同ネットワークによれば、今回の日本
    政府報告書は、10年に受けた勧告をどのように実施したのかについて具体的
    に記述していなかった。このため、「次回は実施したかどうか、実施してい
    なければその理由をきちんと報告するように」と促される場面も見られたと
    いう。
    http://www.mindan.org/front/newsDetail.php?category=2&newsid=19403

    -------------------------------------

    4)「どこの奴隷だ」 黒人女性のFB写真に書き込み相次ぐ

    朝日DIGITAL 9月10日

    ブラジル南東部のミナスジェライス州に住む黒人女性が、恋人の白人男性と
    一緒に撮影した写真をフェイスブックに掲載したところ、「その女奴隷をど
    こで買った?」などの人種差別的な書き込みが相次いだ。女性の告訴を受
    け、地元警察が侮辱罪で捜査を始める異例の事態となっている。
     地元テレビ局グロボなどが報じた。女性はマリア・ダス・ドレス・マルチ
    ンスさん(20)で、8月17日、恋人のレアンドロさん(18)と2人で
    撮った写真を掲載。これまで約1千件の書き込みがあり、「奴隷の主人はど
    こだ?」「俺にも売ってくれ」といった内容が含まれていた。
     マリアさんは地元メディアに「とても悲しい。書き込んだ人は処罰される
    べきだと思い、勇気を持って告訴した」と話した。
     差別的コメントの多くは、偽名を使ってサンパウロから書き込まれていた
    が、警察はすでに50人以上を特定。「侮辱罪は1~3年の懲役か罰金刑に
    あたる」としている。
     ブラジルの調査では、全人口の約5割は白人、混血が4割強を占め、黒人
    は約8%。同国では、米国よりも遅い1888年に奴隷制度が廃止された。
    現在も一部で黒人に対する差別が残り、黒人と白人の交際をタブー視する人
    もいる。(サンパウロ=田村剛)

    http://www.asahi.com/articles/ASG9B1699G99UHBI02Q.html

    ----------------------------------------

    5)猪木氏「日本の嫌韓デモ、本当にばかげている」

    朝鮮日報日本語版 9月11日

    1970年代、日本の巨漢プロレスラー、アントニオ猪木氏(71)が、在日韓国
    人の大木金太郎氏(本名:金一〈キム・イル〉)=1929-2006=に頭突きを
    見舞われ、頭を抱えてふらつく姿に韓国人たちは熱狂した。血みどろの戦い
    を繰り広げた2人は、韓半島(朝鮮半島)出身で日本プロレス界の英雄と
    なった力道山(1924-63)の弟子だった。猪木氏と大木氏は実の兄弟以上に
    親密な関係にあった。猪木氏は日本の国民的なスターとして人気を博した
    後、89年に「スポーツ平和党」を結成し参議院議員に当選した(95年に落
    選)。そして昨年には「日本維新の会」の比例代表候補として再び参議院議
    員に当選し(現在は「次世代の党」所属)、北朝鮮とのスポーツ交流に尽力
    している。

    今月5日、東京都内の国会議員会館で記者と会った猪木氏は「スポーツ・文
    化交流が政治を変えることができると信じている。軍事境界線や金剛山でも
    プロレスイベントをやりたい」と語った。猪木氏は力道山の弟子だったこと
    から、その故郷である北朝鮮を30回も訪問しており、先月末には平壌でプロ
    レスイベントを開催した。以下は一問一答。

    ―平壌でプロレスイベントを行ったが。

    「昨年末(張成沢〈チャン・ソンテク〉氏の処刑後)、北朝鮮当局がプロレ
    スイベントの開催を持ち掛けてきた。スポーツ交流が平和を実現する上でプ
    ラスになると信じているため、イベント開催を推進した」(昨年末に処刑さ
    れた張成沢氏の最後の対外的な活動は、昨年11月に訪朝した猪木氏との面会
    だった。張氏は当時、国家体育指導委員会の委員長を務めていた。この席で
    スポーツ交流についても話し合われた)

    ―北朝鮮を初めて訪問したのはいつか。

    「1994年、力道山について書かれた本を読んだ。このとき初めて、力道山が
    北朝鮮(咸鏡道)出身で、家族が北朝鮮にいるということを知った。力道山
    は(日本の植民地支配からの解放後)韓国を訪れたことがあるが、日本と北
    朝鮮の外交関係がないため、北朝鮮を訪れたことはなかった。師匠のことを
    思いながら訪朝し、師匠の家族にも会った。これが縁となって、1995年に平
    壌でプロレスイベントを開催した。その後、ほとんど毎年、北朝鮮から招待
    状が送られてくる」

    ―訪朝が多いため「親北派」と批判する声もあるが。

    「北朝鮮と日本にとって最大の課題は拉致問題だ。日本では北朝鮮による拉
    致問題が解決しない限り、北朝鮮との対話はあり得ないというのが公式な見
    解だ。しかし対話をしなければ、拉致問題をどうやって解決するのか。私は
    日本と北朝鮮の対話を促進し、互いの立場を伝える役割を担っている。当初
    は所属政党からも批判されたが、今では私の活動を理解してくれている」

    ―拉致問題をめぐり、北朝鮮と日本の関係改善が図られているが。

    「世界の地政学的環境が変わってきている。韓国は北朝鮮と親しかった中国
    との関係を改善している一方、ロシアが北朝鮮を支援している。このような
    変化が結局、日朝間の変化も促していると見るべきだ。かつて(北朝鮮の
    核・ミサイル開発や拉致問題を理由に)北朝鮮に対する制裁を主導していた
    安倍晋三首相が、日朝関係の改善のカギを握っている」

    ―スポーツ交流を通じた平和を主張しているが、現実的に可能だと思うか。

    「日本では韓流ブームによって韓国への偏見がかなりなくなった。文化やス
    ポーツを通じた交流が、究極的に政治も変えることができると信じている」

    ―プロレスと政治、どちらがより大変だと思うか。

    「私は自分が政治家だと考えたことはない。師匠である力道山は『プロレス
    ラーは観客を感動させ、心をつかみ、勇気を与える職業だ』と言っていた。
    政治も国民に感動を与えるイベントだと思う。訪朝もそういった次元で行っ
    ている」

    ―日本で「韓国人を殺せ」といった人種差別的なデモが行われているが。

    「本当にばかげたことだ。私はブラジルで過ごした経験があるため、誰より
    も差別が嫌いだ」(幼いころ家族と共にブラジルに移住した猪木氏を、力道
    山がスカウトした)

    ―韓日関係がよくないが。

    「(両国の)政治が矮小(わいしょう)化している。両国の関係が悪化して
    いるため、在日韓国人たちはとても大変な思いをしている。彼らのことも考
    える必要がある。対話をしなければ、関係改善は容易ではない」

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140911-00001344-chosun-kr

    --------------------------------------------

    6)新駐日韓国大使 舛添都知事に嫌韓デモ対策を要請

    聯合ニュース 9月10日

     韓国の柳興洙(ユ・フンス)新駐日大使が9日、都庁に舛添要一東京都知
    事を表敬訪問し、嫌韓デモ対策などについて意見を交換した。在日韓国大使
    館関係者が10日明らかにした。 
     柳大使は舛添知事に対し、日本の嫌韓デモに対する対策を積極的に行うよ
    う求めたという。
     舛添知事は7月末に韓国を訪問した際、朴槿恵(パク・クネ)大統領と会
    談し、嫌韓デモは民主主義の土台を揺さぶるものであり、正面から対処する
    との考えを示した。
     また日本メディアの報道によると、舛添知事は2020年に開催される東
    京五輪・パラリンピックに関して韓国の協力を要請した。さらに、19日か
    ら3日間の日程で韓国・仁川を訪問し、アジア大会の開会式に参加するほか
    競技施設などを視察する計画で、東京五輪の成功のため仁川アジア大会の経
    験を学びたいと述べた。

    http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2014/09/10/0400000000AJP20140910001500882.HTML

    -------------------------------------------

    7)ギリシャ、ヘイトスピーチ罰則強化 極右政党が反発

    朝日DIGITAL 9月11日

     ギリシャ国会は11日までに、人種差別禁止法の改正案を賛成多数で可決
    した。人種差別的なヘイトスピーチ(憎悪表現)への罰則を強化し、ナチス
    によるホロコーストなど残虐行為の史実を否定することを犯罪行為と定めた。
     ロイター通信などによると、人種や性別による差別を扇動した場合、禁錮
    2年以下から3年以下に延長された。個人や団体への罰金も増額された。従
    来の人種差別禁止法は1979年に定められたものだった。
     経済危機が続くギリシャでは「不法移民が働き口を奪い、治安を悪くす
    る」と排斥を訴える極右政党「黄金の夜明け」が支持を伸ばし、移民への襲
    撃事件が多発。同党の党首は犯罪組織創設の罪で起訴された。
     欧州連合(EU)はギリシャに人種差別への対策強化を求め、中道左派の
    野党などが昨年5月に改正案を提出した。これに対し、中道右派の与党は
    「今の法律を厳しく適用すればいい」と罰則強化に慎重で、審議に長い時間
    がかかった。「黄金の夜明け」は「何が人種差別にあたるのか示されていな
    い」などと主張し、罰則強化に反対しているという。(ローマ=石田博士)

    http://www.asahi.com/articles/ASG9C2GDVG9CUHBI00C.html

    ----------------------------------------

    8)欧州なら即刻辞任 高市総務相らが「ネオナチ」とツーショット写真

    東京新聞TOKYO Web 9月12日

     高市早苗総務相や自民党の稲田朋美政調会長が、ナチス・ドイツを信奉す
    る極右団体男性とツーショット写真を撮影していた。海外の主要メディアは
    「安倍政権のネオナチ関与疑惑」などと盛んに報じている。議員側は「人物
    像は知らなかった」と釈明するものの、もともと右翼的な言動で知られる政
    治家だ。日本の政界やメディアの反応は鈍いが、ナチスによるホロコースト
    (ユダヤ人大虐殺)の惨禍を味わった欧州の基準では、即刻辞任モノの一大
    スキャンダルである。 (鈴木伸幸、上田千秋)

    http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014091202000174.html

    --------------------------------------

    9)在日弁護士協会 日本政府に排外主義の撤廃求め声明

    聯合ニュース  9月12日

     国連人種差別撤廃委員会が日本政府に日本国内のヘイトスピーチ(増悪表
    現)問題などについて法律で規制するよう勧告したことを受け、在日コリア
    ン弁護士協会(LAZAK)はこのほど、日本政府に対し人種差別と排外主
    義の撤廃に向け効果的な対策を実施するよう求める声明を出した。
     民族的・人種的マイノリティー(少数派)の権利擁護活動を行っている
    LAZAKは、同委員会が先月29日に出した対日審査の最終見解でヘイト
    スピーチに対し日本政府が毅然と対処すよう求めたことに歓迎の意を示した。
     また同見解で在日コリアン高齢者・障害者の国民年金制度からの排除や朝
    鮮学校の高校無償化制度からの除外に関しての勧告があったことについても
    評価した。
     その上で、LAZAKは日本政府に対し「委員会の勧告を真摯(しんし)
    に受け止め、日本社会にまん延する人種差別と排外主義の撤廃に向けた効果
    的な対策を実施することを強く求める」との声明を出した。

    http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2014/09/12/0200000000AJP20140912003100882.HTML


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●6.のりこえねっと動画アーカイブ公開のお知らせ

     のりこえねっとTVも放送を開始してから10か月が経過し、放送回数も50
    に届こうとしています。内容についても、多くのゲストの方の協力を得て、
    ヘイトスピーチ・レイシズムに対抗する番組として、中身のあるものができ
    たのではないかと考えております。しかし、のりこえねっとTVは、ニコニコ
    動画の生放送を利用しているため、アカウントを作成しログインしなければ
    視聴できず、放送後1週間で視聴できなくなるということもあり、多くの方
    に見て頂けませんでした。
     そこで、のりこえねっとでは公式サイトに動画集として「のりこえねっと
    動画アーカイブ」ページを公開し、これまで放送してきた番組をアーカイブ
    として見られるようにしました。まだすべての放送をみることはできません
    が、近日中にはご覧いただけるようにします。また放送を見逃された方に
    も、ニコニコ動画で生放送後1週間をめどにご覧いただけるようになります
    ので、どうぞご覧下さい。
     このアーカイブのほとんどの番組には、放送の詳細レポートもあわせて掲
    載してありますので、これを読むだけでも概要がわかります。
     以下のURLをクリックするとご覧いただけます。のりこえねっとの公式サ
    イトトップページからも「動画集」のリンクがあります。

    http://www.norikoenet.org/movies.html


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●7.行動日誌(9月8日~9月14日)

    9月8日 のりこえねっとTV「慰安婦問題を考える② 梁澄子×北原みのり」」
    9月11日 男組・言論部プレゼンツ 「教育しばき」(ネイキッドロフト)
    9月13日 関東大震災時 朝鮮人・中国人虐殺 追悼弾圧90周年記念集会
    (早稲田スコットホール)
       

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
    ●8.編集後記

     11日に男組・言論部が開催した「教育しばき」に参加してきました。マル
    コムXの生涯を考えながらKKKの悪逆さをよく理解することができました。
     昔スパイクリー監督が「マルコムX」た映画を見たときのことを思い出し
    ます。とても良い映画でしたので、ぜひともDVDをレンタルしてご覧ください。
    http://urx.nu/bZy3
    (か)

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ■のりこえねっと通信 0046号 2014年9月15日発行
    info@norikoenet.org
    発行:のりこえねっと事務局
    運営団体:のりこえねっと

    〒169-0072
    東京都新宿区大久保2-7-1大久保フジビル 311 ペンの事務所気付
    Tel.03-5155-0385/Fax.03-5155-0383

    公式サイトURL http://www.norikoenet.org/
    Twitter https://twitter.com/norikoenet

    (C) のりこえねっと All rights reserved.
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。