リオ・オリンピックが終わり、これから東京オリンピックに向けて、スポーツは盛んになります。
一方でスポーツで生活ができる人はほんのわずか。それ以外の人は別の仕事をしながらなんとか続けます。スポーツで生活していた人ですら、引退後のセカンドキャリアが問題になっています。
しかし、一方で子供の運動不足は深刻化しています。ですから、元スポーツ選手はそれを支援するような人材として活躍できるのではないでしょうか。
子供は勝手に育つと言われています。大人は忙しいですから、昔の子供なんてほったらかしでした。私が小学校の頃は、基本的になんかいじってるか、外で遊んでいるかしてました。人間の成長に必要な粗大運動(全身運動)・微細運動(細かい動作)は、自分で勝手に賄っていた時代だったのです。
しかし、時代は変わり、小さい子は外にほったらかしておけなくなってしまいました。かといって、大人がいつも面倒みるわけにはいきません。ゲームや動画に子守をしてもらうことがどうしても増えてしまいます。
その結果、ひもが結べない子供が出てきてしまいます。
【子育てが危ない】ひも結べない、箸使えない… 園児の「生きる力」生活技能が低下 文科省が「幼稚園教育要領」を改善へ - 産経ニュース
全身運動も自分で勝手に賄えられる環境にない子供は増えていることでしょう。遊ぶといっても公園で集まってゲーム機使ってが多いというような場合です。
人間の成長に粗大運動や微細運動がどれくらいいるのかというのは、細かくはわかっていないのかもしれませんが、すでにその影響が明らかになる程度には全体的に不足しています。
有名な例はこれ。
第15回 米国イリノイ州ネーパーヴィルの奇蹟 - 勇者出処
朝15分のフィットネスを取り入れた学区が、世界規模の学力調査で理科が世界1位、数学が世界6位になったという話です。
私個人もこれは実感していて、うちの子供たちが通っている学校は丘の上にあって全学年毎朝その丘重いランドセルしょって登っていくわけです。
でもって、全国学力テストで平均点より高いんです。
いやそれだけが理由ではないんでしょうけど、そういうのってあるかもなあと思ってしまいます。
というわけで、この慢性的に運動不足な世の中では、子供達に適切な運動させるだけで、学力向上も図れそうです。
ということで、家庭では十分な運動の機会を得られない子供には、学校の体育の授業や朝の運動が必要という話になります。そこで、元スポーツ選手たちが指導役として必要になるのです。
まだ詳しく知らないのですが、体育の授業もどんどん進化しているそうです。子供達が楽しくフィットネスやスポーツを楽しみながら、十分な運動の時間を持つためには、専門的な訓練を受けた人が必要ですし、なにより運動が好きでとことんやった人たちが適任です。
さらには、学校の先生が忙しすぎるなか、クラブ活動の負担が問題になっていますが、そういうのも元スポーツ選手がカバーしたいところです。予算の問題が指摘されていますが、それは先生たちがサビ残しているという問題であり、解決しなければ持続的ではありません。
こんなふうに元スポーツ選手の需要はあります。東京オリンピックにむけて、さっそく特区などで仕組み化するところが出てくるのではないでしょうか。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 丘の上にある学校って結構あると思うんですけど、学力テストとの相関データないんでしょうか。
フツクロウ: ホウじゃのう。データの扱いを慎重にせんとあかんからのお。