閉じる
閉じる
×
久々に訪れた故郷の状況を憂い、
思ってたより、深刻だった。次のような質問を投げかけ大変な反響がありました。
1. 向上心があまりなく、身体が丈夫でなく、コミュニケーションが取りにくい人間に、できる仕事はあるか。2. そういった仕事を、人口100万以上の都市まで車で4時間かかるような、田舎に作ることはできるか。3. そういった仕事に限らず、都会から田舎に仕事を流すことはできるか。
さて、その中の人、佐野和哉さんが参加するトークセッションが3月2日にあると聞きました。
3月2日 「田舎の未来」を考える・オープントーク(東京都)
海士町の人も出るのかーと思って調べ始めたら、佐野さんはあのブログの後も精力的に調査や活動をされて、なんと海士町にも訪れたとのこと。●日時:2013年3月2日(土) 18:00〜20:00●会費:一般1500円 学生500円●場所: PoRAL Shibuya(東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル3階)●登壇者:佐野和哉さん(大学生/「無職の父と、田舎の未来について。」ブログ筆者)茂木崇史さん(一般社団法人まちの誇り代表理事)北村奈七海さん(島根県隠岐郡海士町役所勤務) *Skype参加児玉光史さん(株式会社地元カンパニー代表取締役)
海士町というのは、島根県の沖合にある離島で他の田舎と同じく過疎に苦しんでいますが、今やどんどん若者が増えている注目の島です。日本の中でも最も元気のいい田舎5本の指に間違いなく入ると思います。
優秀な若者が“島根の孤島”に集まっている理由 - NAVER まとめ
私も以前、海士町の中学生が東大生に出前講義するというイベントのお手伝いをささやかにさせてもらったことがありまして、関わっているだけでこちらも元気になれる素晴らしい人々です。食べ物もおいしいです。いろいろありますけど、私はなんといっても、CAS冷凍の岩牡蠣推しです。絶品です。
佐野さんはブログをきっかけにその海士町と交流を始め、1月には訪問されたそうです。その詳細なレポートがこちら。
最後尾から最先端へ。島根の離島、海士町で見たもの。 - headworkin’ player
まとめが大変印象的でした。
「都会でしか面白そうな仕事ができなさそう」そう考えたので、僕は都会に行くことにしましたが、「田舎のほうが面白い仕事ができる」という時代が訪れつつあることを、海士町で感じました。全国どこでも面白い仕事ができる時代は、すぐそこまで来ているのでしょう。「田舎で幸せに暮らす」ことのハードルは、もっともっと下がらなくてはならない。し、もっともっと下がるに違いない。と確信しています。
田舎の未来を真剣に憂う人が、また一人この結論にたどり着いたのは、とても力強く感じます。
こんな風に考える人は今どんどん増えるでしょうし、そう考える人が増えるだけでそれは実現してしまうかもしれません。
ただしレポートの中で、このような革新的な活動は「危機に瀕し、本気になった人たち」でないとできないのではないかと繰り返されています。今は確かにその通りで、他の田舎で同じように取り組んでいてもうまく進んでいないところもたくさんあります。
しかし、それは今だけです。今は苦しいですが、苦しい中でもそういう事例が増えていけば、どの田舎も「うちでもできるかも」と思うようになるし、もっと多くの人が「私も田舎でできるかも」と思うようになるでしょう。ノウハウも増えていきます。
そうすれば、普通の田舎で普通の人でも海士町のような活動が普通に起こるようになって「全国どこでも面白い仕事ができる時代」になるのです。普通が良ければそれまで待ってもいいし、今なら、より大変ではあるけれど、先駆的な取り組みの一つとなってより大きな達成感もあることでしょう!
みなさんも気になったら、ぜひ元気のいい田舎に訪れてみてください。きっと「人生の好奇心」をびしびし刺激されると思います。調べればいろいろ出てきます。私自身が行ったとこだと、愛媛県弓削島、和歌山県北山村(とその隣奈良県十津川村)とかお薦めです!
・併せてどうぞ
【お洒落で勝負だ。地方 vs 都会】 お洒落なだけでなく、味も都会の一等級以外は地方の方が勝ってる気がします……。
【「無職の父と、田舎の未来について。」について】
ミライ: ここからは田舎の未来について六葉未来点(?)です。とても大きなテーマですね、フツクロウさん。
フツクロウ: そうじゃな。しかし、これは田舎だけの問題じゃないぞ。もし田舎だけの問題なら国全体の景気はもっとよかったはず。田舎の問題は実は日本中の問題で、田舎でより顕在化しているのではないかの。その田舎が奮闘して「田舎でも面白い仕事」ができるようになれば、それが街や都会にも広がっていって国全体の景気を押し上げることにもなるやもしれんの!
ミライ: それはわくわくしますね。
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。