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ラテアート残しを全力で前向きに捉える
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ラテアート残しを全力で前向きに捉える

2017-10-17 23:45

     この考察の末出た結果はこちらです。

     《《号外!》》ラテアートを残しても振られない魔法の言葉


     ラテアートを残す女性を非難する記事を見かけました。

     インスタ映えの為に飲食物を粗末にする彼女に彼氏がとった行動がスカっと! 

     でもラテアートは文字通り「アート」です。しかもすぐに消えてしまう刹那なアートです。その一瞬をインスタに留めて思い出にする。

     彼女はそのアートに価値を見出しているわけですから、こんな風に考えることができます。
     今日本には「アート」にお金を払う人が爆発的に増えている
    と。

     日本の家は狭いですから、消えない「アート」を買うのには勇気が入ります。断捨離でも言われてましたが、家の中に保存しておくコストはものすごいです。

     そんな日本の事情を反映してか、こういった「消える」アートから流行ったのは、ある意味必然かもしれません。

     これをきっかけに様々な刹那なアートが広がるだけでなく、消えないアートも売れるようになっていくかもしれません。

     そうはいっても、食べ物を粗末にしてはいけないという素朴な感情とどう折り合いをつければいいのでしょうか。

     とりあえず「アートだから」と許してしまうのはいかがでしょう。飴細工ってそうですよね。あの飴、きちんと食べられているのでしょうか? 実は食べられてるのかもしれないけど、そんなこと知らないし、知られてないし、でも批判も聞いたことありません。アートだから許されているのです。

     「お店の人は飲んでもらうために一生懸命作ってるのに」というのもありますから、店は堂々と「アート」といい抜くべきです。ラテアートは食べ物でしか作れないアートです。全然粗末にしてないし、飲んでくれてもいいし、別に残しても構わない、そのサインとして、「アート」といい抜くのです。

     食べ物を粗末にしてはいけないというのは素朴で大切な感情ですが、私たちの現実は少しでも食べ過ぎようものなら即座に体重に跳ね返り、放置すれば成人病が待ち構えています。食べ物は脅威なのです。クマかわいいけど、人間殺すから、退治するとかどこかに妥協点を見出さなくてはいけないのと同じです。無邪気に「食べ物を粗末にしてはいけない」という原理だけで物事を判断してはいけません。他の事情とのバランスが必要です。

     例えば歳上と飲み会に行くと、勝手にどんどん頼まれて、「若いやつ食え!」って言われることがあります。いや、もうすぐ50ですよ? しかたなく食べれば次の日にはきっちり体重は増え、それから数日節制しないといけないわけです。招いた方にしてももてなしとしてこれくらいは頼まなきゃというのもあるでしょう。だから、そんなときは残すべきなんです。私たちの健康を犠牲にしてまで食べる必要はありません。もてなしで食べ物がたぶつくのも仕方ないし、それを残すのも仕方ないのです。

     私より歳上になってくれば、特に女性は、コース料理全部平らげるのが困難になりがちです。事前にある程度店に伝えておくことはできるかもしれませんが、店としても同じ額もらう以上、あからさまに減らすことは難しいし、招く人にしても、招かれる人が減らしてっていっても、なかなか心理的に難しいです。でも食べきるのは無理です。残すしかありません。

     冒頭の例はいわゆるコーヒーを残してますが、ビジネスの世界でコーヒーなんていったいどれだけ捨てられてるでしょう。カフェで打ち合わせは普通だし、それが連チャンともなれば、申し訳程度に口をつけるだけなんて日常です。でも場所代としてコーヒーくらい注文するのはむしろ常識ですよね? 店が「座るだけ ¥300」とかいうメニューを出すべきですか? その無粋さと粗末にするな原理とどっちを優先するかというバランス問題なのです。

     たとえば、どこかの会社で打ち合わせとなれば、自動的にお茶やコーヒーが出たりもします。聞かれることもありますが、たとえそれでも残すことは日常的にあります。着くやいなや、飲み物が出るかわからないうちから「飲み物はいりませんので」とか断る無粋さと粗末にするな原理とどっちを優先するかというバランス問題です。

     誰だって食べ物は粗末にしたくないし、でもその気持ちと妥協を図らなければいけない場面はいっくらでもあるのです。ただ、個人個人、犬が好きな人もいれば嫌いな人がいるように、対アートで食べ物を残すのは嫌な人はいるでしょう。冒頭の例のように、そういう人がそれをしちゃう人と付き合えないのは仕方のないことです。でもアートであるラテアートを残すというのは、それはそれで全否定するような話でもありません。

     犬嫌いな人は犬好きな人とそっと距離を置けばいいように、そういう人から距離を置いてください。
     
     とはいえ、例のように
     「お金払ったからいいねん」
    なんていいかたをすると角が立ちますから、残す人も上手な受け答えをするといいでしょう。

     それがこちらです。

     《《号外!》》ラテアートを残しても振られない魔法の言葉

    併せてご覧ください。


    《ワンポイントミライ》(

    ミライ: なお、その他もろもろの論点を引き受けようと思います!

    フツクロウ: ホウ!

    ミライ: 「食べ物を粗末にするとは、貧しい人のことを考えろ!」

    フツクロウ: 考えろ!
     
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