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未来の二日制将棋
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未来の二日制将棋

2017-12-05 09:00

     今日は竜王戦第5局二日目。羽生棋聖の永世竜王がかかった大一番です。何十年か羽生ファンやってる身としては今日決めちゃってくれと願うばかりです。コンピュータ将棋が数年で将棋の世界をガラッと変えてしまったのに、タイトル戦バリバリ戦うとか羽生棋聖の実力は計り知れません。

     さて二日制将棋の未来はどうなるのでしょうか。

     1日目と2日目の間の夜、ソフトなどで研究しないことはもちろんですが、意図しなくても外部から「ネタバレ」がやってくるかもしれません。

     もう対局中に評価値が出る時代です。宿泊ホテルの通路で昼間放送を見ただれかが「羽生500だった」と話しているのが対局者に聞こえちゃうかもしれません。それが聞こえちゃった対局者はその情報に左右されることでしょう。それが正しいならともかく、その人は「もうすぐ羽生はタイトル100期」という意味で「羽生100」と違う情報をつぶやいているかもしれません。

     あるいは最善手なんかも聞こえてきちゃうかもしれません。昔は周りは配慮したでしょうが、なにしろ今はどんな素人でも最善手を知ってるかもしれない時代です。どこから「ネタバレ」がやってくるかコントロールできなくなってもおかしくありません。

     伝統ある二日制将棋、なんとか続いてほしいとファンとしては思うわけですが、チェスでは二日制はなくなったと聞いています。

     1日目の夜は対局者を事実上軟禁状態にしなくてはいけなくなるわけで、それもそれで人間としてどうよとも思いますし、難しいです。


    《ワンポイントミライ》(

    ミライ: 羽生棋聖、最近若手相手に立て続けに2つ失冠しましたので、ちょっと心配されましたけど、今回の竜王戦は「いつもの」相手でめちゃめちゃ強さ発揮してますね。

    フツクロウ: ホッホ。
     
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