連日日本だけでなく欧米でもニュースの絶えないビットコイン、しかし、日本での人気はとりわけ高いようです。日経新聞の1面記事にもなったとか。
ビットコイン、取引シェア日本4割 個人の投機大半:日本経済新聞
日本のシェア4割ということですがでは具体的にどれくらい取引量があるでしょうか。
ググって見つけた、CryptoCompare というサイトによると、現在の24時間取引量は 16万ビットコインくらいです。1ビットコインを190万円とすると、約3000億円となります。一応他のサイトとかも見てもこの数字が見当違いではなさそうです。その4割というと、1200億円。
一方日本の株式等の取引額は、「主要商品の一日平均売買代金・取引高等の推移」によると1日平均3.2兆円。すでに4%近い規模になっています。
ビットコイン以外も含めた仮想通貨全体の取引については、
Cryptocurrency Market Capitalizations にデータがあって、ビットコインの取引量は全体の1/3くらいのようです。日本だとビットコインの人気がより大きいかなあというのも含め、日本の仮想通貨取引は、株式取引の10%くらいの規模になっていると考えられます。
しかもその大半は個人による取引と言われています。
一方株式の方の個人売買の割合は、「投資部門別売買状況」を見ると22%ほど。個人売買で考えると、少なく見ても株式売買の1/3くらいの規模になっているのです。
すご。
というか、逆になんでこんなに株って人気ないんでしょう。配当とか株主優待とか結構実利もあるわけで、ビットコインに突っ込むくらいなら、株式にももっと突っ込むのが普通ではないかと思うのですが、昔のバブル崩壊という歴史のせいで、みんなやる気にならないからでしょうか。あるいは長い間たいして株価は伸びませんでしたから、値上がりが期待できないから買わないということなのでしょうか。
もしかすると仮想通貨は宝くじに通じるものがあるのかもしれません。自分の体力に応じて夢を買うみたいな感覚なのかもしれません。いや、宝くじは年間売り上げが8000億円として1日平均20億円強とすると、ビットコイン取引額1200億円はそれをはるかにしのぐ規模です。
結局一時のブームに終わるのかもしれませんが、たとえいっときであれ、こんなに日本人が投資に盛り上がるとはびっくりです。日本人はあまり投資しないと考えられていましたが、全然そんなことないのかもしれません。単に今までの投資商品は日本人の心を掴んでなかっただけなのかもしれません。
いったい、ビットコインや仮想通貨の何が日本人の心を刺激するのか、興味深いです。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: モナコインとか他の仮想通貨も結構盛り上がってますよね。
フツクロウ: みんな楽しそうに取引しておるの。