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ゴールデンウィーク終わりました。もう7月まで休みがないのかと思うと憂鬱です。
さてこのシリーズでは、このゴールデンウィークをどのように過ごしたかを紹介しながら、地方都市の魅力に迫って見ようと思います。
ネットではよく田舎の魅力が紹介されます。都会に住んでいる人からみれば、その豊かな自然に囲まれゆったりと時間が流れる生活はとても豊かに映ります。
そんな風に都会と田舎は対照的でもあり、良く話題になりますが、では、地方都市はいったいどんなところでしょう。次のグラフは以前から紹介しているものです。
上のグラフは、
・人口千人以下の市町村に住む総人口
・人口千人以下の市町村に住む総人口
・人口千人から1万人の市町村に住む総人口
・人口1万人から10万人の市町村に住む総人口
・人口10万人から100万人の市町村に住む総人口
・人口100万人以上の市町村に住む総人口
をプロットしたものです。人口千人以下だと町はなく村ですが、そこに住む人は全人口のたった0.01%です。人口千人から1万人は残りの村と町の一部になりますが、それも全人口のたった2%です。このあたりが、いわゆる「田舎」のイメージにあたる範囲です。
一方、100万人以上の都市を都会とすると、都会に住む人は1/4弱23%です。東京は23区の区民の合計約900万人としてここに入れています、後、横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市、神戸市、福岡市、京都市、川崎市、さいたま市、広島市、仙台市がこのカテゴリです。
それ以外、人口1万人から10万人は町の一部と小振りな市にあたり、そこに住む人は1/4強28%、そして、人口10万人から100万人、都会ではないけど大きめの市に住む人は半分弱47%になります。ここがいわゆる「地方都市」になります。
つまり、日本の人口の約1/4が都会に住み、わずか2%が田舎に住み、残り75%が地方都市に住んでいます。
でも普段話題になるのは都会と田舎が大半です。地方都市は中途半端で、魅力としては都市にも田舎にも劣るのでしょうか。ファスト風土化する日本―郊外化とその病理 などでは、地方都市の問題が描かれ、住んでない人から見れば、とても住むべきところではないようにすら感じられます。
しかし、人口の75%が住む世界に魅力がないわけがありません。もし、住み辛いところであれば、田舎や都会になんとかして移住しようとするはずです。もちろん問題がないわけではありませんが、都会や田舎だってそれぞれ問題はあります。
75%も住んでいるのですから、実は「もっとも住みやすい場所」のはずです。実際上記のグラフは、対数正規則という分布に非常に近く、それはほとんどの街が、街が大きくなったり小さくなったりする様々な要素についてバランス良く持っていることを示唆します。都会や田舎は大きな魅力がある一方で極端な弊害があるという感覚に良く当てはまります。
中途半端なと言えば言葉が悪いですが、バランスが取れたといえば良く聞こえる地方都市。その魅力を探っていこうと思います。
・併せてどうぞ
【地方都市の魅力に迫ろう(その2)/1時間以内の大自然】
【ロングテールの、ほとんど知られていない、しかしもっとも重要な性質(その2)~ロングじゃないテールの例~】 ロングテールじゃない例として、市町村人口分布を取り上げています。
地方都市の魅力に迫ろう 目次
以下、関連して、【馬車目線】(?)をお送りします。
少し前、
人口の都市集中が必要だ
という記事が話題になりました。たくさん派生も生まれました。
敢えて都市論。日本は「東京」には一極集中していない!
この記事には派生の一覧が冒頭にあります。
その東京。世界的にとても特殊です。
これは、昔「同時多発変化連絡会議」をしていた頃作ったスライドですが、
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