この写真、昨日あった未利用資源の事業化を研究する会、「未利研」で見た素材です。
名前は天然緑色素材01。静岡県のベンチャー株式会社ゼロワンによって開発されたそうです。ご覧の通り緑の色素なのですが、100%天然素材、しかも、もともとは棄てられる部分からできてます。お茶を抽出し終わった後のお茶葉のカス。もともとは鮮やかな緑ですが、そのうち黄褐色に変色してしまうので価値がなく従来棄てられています。それを再び緑色に還元した上で安定させることに成功したのです。
写真のサンプル、本当に鮮やかな緑茶の緑色。しかも両方ほのかな緑茶の香りが残っていて、緑茶から作られたことが伺えます。なので左のとかご覧の通りお抹茶にしか見えません。
しかし、お茶かと思って舐めても両方お茶の味はまったくしません。さすがお茶は抽出されきっているようです。お茶が抽出されきったカスの見事な復活です。これなら、緑色の色素として引く手あまたでしょうし、従来なら焼却処分に必要なCO2も防げて一石二鳥です。今後は茶葉カス棄てるのがモッタイナイどころか、棄てるなんてトンデモナイってことになっていきそうです。
この技術はお茶葉だけに留まらないようです。世の中鮮やかな皮いろいろありますが、大抵すぐ色が悪くなってしまいます。それらの色が安定していくのであれば、棄てるなんてトンデモナイものがどんどん増えていきそうです。
今後注目分野です。
・併せてどうぞ
【切り株からトレイ、飼料米からとろーり甘酒、日本中宝の山じゃなイカ?】