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先日の高校男子は父を嫌わなくていいのか〜自律性を育むには〜ではたくさんのコメントありがとうございました。主に子の立ち場としてのご意見が多く、それは10年後に子に言われるであろうことでしょう。今から心の準備をしておきます。
先日は、社会が今後どうなるのかさっぱり分からないので、本人の自律性を育てなければならないという点を考えました。自律性を直接育てるのは難しいかと思い、途中でとめることや、毎日やるというテクニックを教えています。
しかし、本丸の自律性について、もう少し考えました。単に親の考えに囚われずに自律的に考え行動できるようになれば良いというわけではなさそうです。
ちょうど象徴的なお話をFacebookで読みました。知り合いの20代の起業家の方のです。
「社長として、その前に社会人としてこうしなきゃ、ああしなきゃが強くて、結構苦し」いそうです。
そんなとき、お世話になっている方が、いつも「あなたは悪いところもたくさんあるけど、いいところもたくさんあるから、あなたらしくやればいいよ」と言ってくれ、自分は自分らしく、それ以上でもそれ以下でもないから、自分らしくやろうと落ち着けるそうです。
うちの5歳の次男ですら、他人から褒められたり叱られたりするのは、親のそれ以上に心に響くようです。親はなにやっても褒めるし叱るし、客観的に「ほんとか?」と思うのでしょう。幼い頃は親が中心的な存在でしょうが、たとえば長男のように小3くらいからは、学校の先生や友達さらには社会の評価の方が親のそれより重要になってくることでしょう。そこで、ごくたまにでも「お前すごいな」とか「君は将来が楽しみだ」とか「その調子でいいよ」と言われれば、自己肯定もされるし、それが自律的に行動することの基盤になることでしょう。
逆に「あの子はろくでもない大人になる」なんてのを耳にしてしまったら、自律的に行う行動は否定されるかもしれないわけで、自律性は萎縮しそうです。
子が親のいないところで、他人に良く認められるかなんて、おおよそなんの助けもできそうにありません。やっぱり子どもは勝手に育つんだなあと思いますが、間接的に支援できそうなことはなんでしょうか。
・礼儀作法などいわゆるしつけをしっかりする。
・勉強がすごくできれば、それだけで立派ということになるので、それならそれでよい。でも、そうでもない場合どうするか。
・得意なことを伸ばす。幸い二人とも工作が好きで、二人とも工作できるやつと認められているよう。たとえばその方向でイノベーションの力がつけば、青年期まで、なにかできるやつでいられるのではないか。
・一生懸命やっていることを邪魔しない。一生懸命やっていることで、何かが伸びる。それがゴミの分類であっても、洗面所の水遊びであっても、ありんこ観察であっても。
・若い人を認めていることをうまく伝える。これは直接自分の子のためではないけど、まず自分こそ実践すべき。ビジネスプランコンテストのメンターしてると「すげぇ」って人ばっかりだし、パソコン教室のアシスタントしててもどの子もものすごいクリエイティブだし、若い人は本当にすごいのだけど、それをうまく伝えることを意識する。「君たちのいる日本の未来は明るい!」と。ああ、それって自分の子どもにも言っていいのか。
・併せてどうぞ
【高校男子は父を嫌わなくていいのか〜自律性を育むには〜】