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迫り来る「右脳革命」に20代が備える方法(10)〜右脳の発想力①〜の続きです。イメージで捉えることで、右脳的並列処理が始まり、言葉で考えても分かりにくいことが分かります。グラフが比例関係かは一目瞭然ですが、表で見てもすぐには分かりません。
さて、この秋に行ったメンタリングでは、発想という点でも似たようなことが何度か起こりました。
中間発表のときにプレゼンのスライドを見た後スライドはしばらく更新されず、メールや口頭などでメンタリングが進んでいました。
さて、最終プレゼンも近くなって、発表資料の原稿が届きました。東京に出張中で、外出先でざっと資料をチェックしました。打ち合わせでの内容がプレゼンになっていて、作業は順調に進んでいるようでした。
その直後のことです。山手線に乗っていた時のことでしょうか。別に熱心に考えていた訳でもないのに、いつの間にかそのスライドのことを思い出していたようです。その中の一つ、最後のスライドは「環境とエネルギーを考える」という言葉と社名だけが入った、こんな感じのとてもシンプルなスライドでした(社名は変えてます)。
兼ねてから、この事業で環境に貢献したいという思いはずっと聞いていましたから、締めのスライドとしては予想通りで、見たときとくに印象に残ったわけではありません。
しかし、山手線の中でこのスライドが頭の中に浮かんだとき、ふと「実際にどれくらいのCO2削減効果が期待できるのだろう」と思い立ちました。そのことをメンティーさんに尋ねると過去に試算したことがあるということで、さっそくプレゼンに加えられ、その結果、より聞き手に分かりやすくなったと好評でした。
この体験は自分にとって印象的で、なぜかというと、環境に貢献したいという話はずっと聞いていたし、議論もしていたのですが、「どれくらいの削減効果が期待できるか」という疑問が湧いたのは、プレゼンの原稿をもらってそれを一通り頭に入れた直後、電車でぼや〜としていた時だったからです。
例えば数ある発想法の本の中でも有名な古典(1975年)に、アイデアのつくり方というのがあります。この中でアイデア発想法は5段階で示され、ものすごく短く言うと
1 情報を集めるとされています。この第3段階は良く知られたことで、1、2でとことん考え詰めるのだけど、そこでは何も出ず、その問題をいったん放棄した後にアイデアが出てくるのです。「アイデアの作り方」ではその瞬間のことを
2 情報を整理する
3 忘れる
4 アイデアの誕生
5 アイデアを具体化する
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