ミライ: ゼロから学ぶロングテール(その2)です! 今回は、最初にして最大の難関、ロングテールグラフの作り方です。

フツクロウ: ホウじゃ。ロングテールグラフを制するものはロングテールを制す! 横軸が「順位」とか変わった軸だったり、目盛りが規模を表すものだったり、変わったことだらけじゃが、それを超えさえすればロングデールは味方につけたも同然。是非慣れ親しんで欲しいものじゃ。

ミライ: なるほど。ということで、ニコニコ動画の実際のデータを使って、グラフができるまでを1ステップずつ丁寧に説明しました。

フツクロウ: これで、少しでも分かりやすくなるとええんじゃがの。

ミライ: そうですね。それでは始まりです。



 ロングテールグラフを制す


 前回、身長の分布のグラフを作りましたが、そのグラフをニコニコ動画の動画再生数の分布で作っても役に立ちませんでした。身長のグラフだと、
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 と見慣れたものになるのに、同じものをニコニコ動画の動画再生数で作ると、
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 となり、まったく役に立ちません。

 そのためにニコニコ動画の動画再生数のようなロングテールを持つもの分布を調べるには、別のグラフを考えます。ロングテールを考えるための最大の工夫でもあり、壁でもあります。

 まず、対象を値の大きいもの順に並べて、順位を付けます。ニコ動動画再生数だとこんな風に始まります。