最高速度時速285kmで走る密室弾丸列車、東海道新幹線の中で起きた焼身自殺事件。衝撃的な事件でしたが、未来の防災の形も垣間見えるかもしれません。
新幹線は出張で頻繁に使っているので、他人事ではありません。しかし、新幹線で焼身自殺とか、恥ずかしい事にまったく想定したことがありませんでした。
さて、万が一、似たような状況に遭遇したらどうしたらいいのか、これを機会に可能な範囲で想像してみることにしました。万が一の事態も一万場面想定すればどれかが役に立ってきます。
偶然にも事件の次の日新幹線に乗りました。事前に新幹線には各車両、両側のデッキに2本あるという情報をゲット。
さて乗ってみると、まず車内どこからも見える消火器マーク。(700系です。N700系でなくてごめんなさい。きっと似てると思います。)
振り向いても同じ位置にあります。やはり各車両、両側にあるようです。
行ってみると確かに両側にあります。
それにしてもマークも本体もこんなに目立つんですね。まったく目に入っていませんでした…………(滝汗
各車両2本あるとかさすが新幹線です。在来線はどうなんでしょうか。これからしばらく電車に乗ったら、位置を確認しようと思います。
消火器が必ずあることはわかりました。では消火はどうしたらいいのでしょうか。
なんか簡単ではなさそうです。こんなまとめを見ました。
誰かが揮発性の液体を播き始めたら,行動を見ていないで即逃げること!【詳細解説版】
室内で焼身自殺やられたら,煙が隠り,大量の煙を吸い込んでしまうため救出どころか消火は不可能だ.ただその場から逃げるしかない.
― Kitty Takuma (@Kumarin99) 2015, 6月 30
熱風や煙を吸い込んでしまうとそれだけでかなり危険とのことで、火がついてしまったら、消火器を持っていても消すのにはかなりの危険を伴うようです。
やはり、逃げるしかないのでしょうか。
でも、火をつける前に消火器をかけてしまうというのはどうなんでしょう? 特にライター。
この消火器は調べてみると、中性強化液消火器というもので、粉のやつではありません。使ったことないですけど動画見てる限り、勢い良くびゃ〜〜〜〜と液体が出るので、ライター持ってればそれをめがけて、まだ出してなければガソリンかぶってるとこめがけてかけるというのはどうでしょうということです。
焼身自殺しようとガソリンを撒き始めたら、その人は高揚とした気分になっていることでしょう。周りの人の顔が引きつり、また慌てて逃げようとしたり、でも足元がおぼつかなくなっているのを見て、さらに興奮し、その恍惚とした気持ちを点火の勇気とすることでしょう。
しかしそんなとき、周りの乗客にすばやく消火器を取り出され、点火していなくても消火液をかけられたらどうでしょう。もしかしたらまだ火はつくのかもしれませんが、つけるのであれば自分は確実に勢い良く燃えて死ななければなりません。ちょろっとだけ火がついて熱い目にあうだけなんて絶対避けなければなりません。
実際はどうなるのか知りませんが、消火液をかけられる方も実際どうなるか知らないでしょう。一瞬でも迷えば、もう点火に踏み切ることはできないことでしょう。まさに水を差される瞬間です。
万が一同じような事件が起きたとして、でも、一度でも焼身自殺が失敗すれば、もうやろうとする人は出てこなくなるのではないでしょうか。
これだけ消火器だらけの新幹線、しかも利用者には頻繁に使う人が多く、今回のことで消火器の位置を確認しているビジネスマンもたくさんいることでしょう。これからは実は焼身自殺の難しいスポットとして有名になるのかもしれません。
みんなで防災という形が現れていくのではないでしょうか。
ところで、新幹線に乗っている消火器が良くある粉末のやつじゃないということで、少し調べました。