いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。 

 大干ばつで苦境のカリフォルニアで新しい取り組みが始まっています。

 世界を水不足から救う?「黒ボール群」の正体 9600万個をロサンゼルスの貯水池に大量投入 

大量の黒いボールを貯水池に浮かべて蒸発を防ごうというものです。

 このお水がいくらくらいかかるのか計算してみました。

 まず使われたボールは9600万個で、一個45円。つまり43.2億円。

 毎年11億リットルの水を守れるということで、このボールが10年使えるとすると、1年あたりの費用は、43.2億÷10 = 4.32億円です。

 この貯水池の容量は33億ガロン、つまり125億リットルです。この貯水池が仮に年間2杯分の水を供給するとすると250億リットルです。

 つまり、いままでは年間250億リットル供給していた貯水池が、年間4.32億円の追加費用で、261億リットル供給できるようになります。4.4%アップです。

 この追加費用を1リットルあたりで考えると、4.32億÷261億=0.016円のコストアップです。

 日本の水道水の浄水費用は1リットルあたり 0.1円とか 0.2円とかみたいなので、0.16円とすると、10%のコストアップで4.4%水が増えるということになります。

 悪くないんじゃないでしょうか。

 さらに、覆うことで水質改善でき300億円くらい設備投資が削減できるといいますから、日本で使うと浄水費用を節約できることになり、コストアップどころかコスト削減になるかもしれません。