【馬】近未来の世界地図(その1) の続きです。
今日もいつ株価は底打ちするのかみたいな記事が大量に流れてきましたが、今回は単に株価の変化以上のことも起こるのではないでしょうか。
つまり、もし、今回リーマンショック以来の経済危機が再来すると、一部の国は名前が変わってしまうくらいの変化が起こるのではないかということです。
特に今後原油などのエネルギー資源の価格高騰の見通しはたちません。ドイツや日本はエネルギー消費を減らしながらGDPを増やすようになっていること、自然エルネギーがどんどん普及していること、エネルギー資源国はその輸出に財源を頼っていて減産が困難なことなどが理由です。
したがって資源国は今後の立ち回り方を考えなくてはいけませんが、そこで日本の経済モデルや技術が参考にされるかもしれません。
日本が世界のモデル国になるのか
今後日本はどうなるでしょうか。もちろん景気は悪くなることでしょう。輸出も減ります。しかし、実は日本の輸出依存度は15%程度(2014年)で、世界の中ではとても低いほうです。数字だけだと、208カ国中147位ですが、比較的大きな国だけで見ると、日本より低いのはアメリカや、あとブラジルくらいでしょうか。つまり世界の経済が滞って輸出入が減っても、日本は他の国に比べればインパクトが小さいのです。国の内需のおかげで他の国に比べれば苦しいながらも経済活動を回して耐えられるのです。
このような内需モデルが注目されることでしょう。日本の製品がガラパゴスだと言われることが良くありますが、逆に言えば、日本は日本人が必要なものを自分たちで作れているという強みなのです。それを世界中に輸出できる競争力がないことは欠点かもしれませんが、それを輸入することに比べればより強い経済構造です。
ですから、多くの国が、この自分たちに必要なものを自分たちで作るというモデルに憧れ真似ることでしょう。それはハイテクである必要はありません。GravityLight2 という、重力で発電する発電機は、それを必要とする国で生産しようというビジネスモデルを提案しています。世界のその辺の製品を無理に使うのではなく、それぞれの国が自分たちにあったそれぞれのガラパゴス製品を作り出していくのです。
また北朝鮮のところでも書きましたが、緑化技術が重要になります。国土が緑に溢れていればそれだけ国内ビジネスを増やすことができるでしょう。今日本の緑化技術が注目されています。
奇跡の緑化に賞賛の声!日本の伝統技術で砂漠に緑が!
自国の土地を豊かにして、自国の中でビジネスを興す。自国の原油などの資源を単に輸出するのでなく、自国の中の消費につなければより大きな経済効果を期待できます。
世界の資源国が、資源の輸出で自国を支えるモデルに行き詰まりを見せる中、それらの国にとって、日本国内の経済モデルや、日本の技術は大いに役に立つことでしょう。それらの国と日本の間の交流は活発になり、つまり日本は大忙しです。
これから世界地図が目まぐるしく書きかわる時代が来そうですが、その世界で日本は大忙しになるのです。