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「自動」自動車は一万通りの万が一に備えられる
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「自動」自動車は一万通りの万が一に備えられる

2015-09-03 23:45

     先日、

     P: グーグルの「自動」自動車、自転車のあの技に翻弄される  

    で、グーグルの「自動」自動車が、交差点で立ったまま止まる自転車に対応できなかった話を紹介しました。立ったまま止まる自転車はたまに動くのでそのたびに「自動」自動車も止まってしまうのです。

     しかし、自転車の人のコメントが面白いのです。
    こんな一悶着があったわけだけど、それでも僕は自動運転車の方が人間の運転する車より安全だと思ったんだから、おかしいよね。
     これに象徴されるように、将来「自動」自動車が人間より安全になるのは、確実です。私たち一人一人は、いわゆる「ボールを追いかけて公園から子供が飛び出してくる場面」というのに遭遇したことのある人はほとんどいません。もし本当にそのような場面に出くわした時、果たしてとっさに正しい反応ができるでしょうか? どんなに飛び出し注意と言われ気をつけていても、ちゃんと対応できるのか、自信のある人はあまりいないでしょう。

     さらにそういうよく知られた危険はしっていますが、もっと特殊な状況だったらどうでしょう? そんなことが起こるなんて思ってもいなかったという状況です。スポーツにおける守りと一緒で、想定していない場面にでくわして、とっさに正しい行動をとるのは難しいです。普段想定している場面への対応はまだできます。

     そして、「自動」自動車は、まさにそういう「万が一」の場面を次々と体験し、それにどう対応するかを学び続けているわけです。

     その対応能力はじきに人間をはるかに凌ぐでしょう。私たちの目の前に子供を飛び出してくることは滅多にありませんが、「自動」自動車が何万台、何百万台と増えれば、「自動」自動車全体にとって、子供の飛び出しは「日常的」に起こっていることになるのです。「自動」自動車は一万通りの万が一に備えられるのです。

     もちろん事故がなくなることはないでしょうが、「自動」自動車たちはそういった危険を日々学んで対応を強化していくことで、事故の件数を最小化していくことでしょう。

     さらに人間のようにミスや無視が少ないでしょう。地方に引っ越してとにかく事故の多さにびっくりしています。とくに交差点の出会い頭の多さといったら。急いでいるのかぼーっとしているのか、車が来ているかもしれないのに止まらず出てしまう。あるいは、深夜など、どうせこないからと赤信号を無視する。それが原因の大事故がたまにニュースで取り上げられています。こういう事故も「自動」自動車なら激減することでしょう。

     「自動」自動車への移行はあるとき急速に進んで行くに違いありません。30年後には人間の運転は法律で禁止されると予想している記事を見かけたことがあります。

     もし、その「自動」自動車が普及を始めたら、社会はどう変わっていくのでしょうか。

     まず、地方の生活はがらっと変わることでしょう。地方で困るのは車がないと生活できないことです。でも、もし「自動」自動車になれば、高齢者や運転の苦手な女性にとって、大きな問題であった運転が無くなります。いわゆる交通弱者の問題がなくなっていくのです。

     そしたら地方はいまよりはるかに快適な場所になります。

     外でお酒も飲めますから外食産業もがらっと雰囲気変わっていくことでしょう。そもそも自分の「自動」自動車で集まる必要もなくなります。少なくとも帰りは乗り合いで帰ったほうが安くすみますから。

     そもそもようは無人タクシーのようなものが増えて、地方でありながら、「自動」自動車を所有しない人も増えることでしょう。いまは地方だと家族全員が一台ずつ車を持ってなんてことも珍しくないですが、一台あれば十分さみたいな流れになるかもしれません。

     さらに「自動」自動車が普及すれば、地方も都会も道路の景色は一変するでしょう。なぜなら、「一人乗り」自動車が普及するからです。 
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