「ダンボルギーニ」ついに本物「ランボルギーニ」と共演へ 復興に華添える
「ダンボルギーニ」と「ランボルギーニ」の2台は、東日本大震災の壊滅的被害から復活し、今月23日にようやくオープンを迎える宮城県女川町の駅前商店街に展示され、復興に華を添える。なんていい話。
ここにしびれます。
今野社長は「ダンボルギーニ」を製作した理由について、東日本大震災や過疎化で若者の流出が続く地元・宮城県石巻市桃生町で「こんな面白いことをやっている大人がいると伝えたかった。クリエイティブでかっこいい仕事は、都会だけでなく、地元でもできることを示したかった」と語る。
話飛ぶようですが、ジョブズの超有名な言葉 ”Stay hungry, stay foolish”、 なんとなくもっともらしい言葉ですけど、あんまりいい言葉ではないんじゃないかと思っています。
まず、今 "hungry" と言う状況でないとしたら、"hungry" な状況に自分から飛び込めるものではありません。
私が学生の時に良くお邪魔してた近所の居酒屋。そこでおっちゃんたちにしょっちゅう「おまえは苦労してないからいかん」と説教されました。そんなこと言われてもどうすればいいのか。自分からわざわざ今の恵まれた環境を壊さないといけないのかと悩んだものでした。
その結論は今ははっきりしていて、「心配しなくても今に苦労する」です(苦笑
別に自分から苦労に飛び込まなくても、向こうからやってきてくれます。絶望的な "hungry"。もう来なくていいってくらい。
ですから、若い人たち、もしおっさんたちに「おまえは苦労してないからいかん」と言われたら、すんませんって顔してニコニコ笑ってればオッケーです。
さらに、仮に今 "hungry" だとして、 ”Stay hungry" なんてできることでしょうか。もしご飯が出れば食べます。それをわざわざ食べないなんて、それこそ余裕のある左証です。すでに "hungry" と言えるでしょうか。
真に "hungry" な状況に留まっていることとは、望んでなることではないのです。
たとえば、自分の住む地元がなにか問題を抱えていて、なんとかしないといけないという "hungry" な状況。もちろん好き好んで抱えている状況ではありません。解決するなら今すぐ解決して二度とそんな "hungry" な状況に戻りたくなんてありません。
今野社長の地元もそうでしょう。でも、若者流出という "hungry" な状況を強制される中、彼らはそれでも "foolish" であり続けて、あの「ダンボルギーニ」という最高に「クリエイティブでかっこいい仕事」を生み出したのです。
彼らは、
どんなに "hungry" でも、"foolish" であり続けた
のであり、それが
最高に「クリエイティブでかっこいい仕事」を生み出した
です。
「ダンボルギーニ」という作品は、間違いなく "foolish" でなければできない仕事ですが、それゆえに瞬く間に話題となり、しかも、このように本物の「ランボルギーニ」と競演が決まるなど、さらに大きな成果へと発展しています。きっと、このまま終わるわけもなく、次にいったいどんなことをしでかすのか、今からわくわくします。