のすじいのそーさく日誌120・・一掬の酒・・
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のすじいのそーさく日誌120・・一掬の酒・・

2019-07-22 00:58

    日本には酒の唄がある・・
    酒を醸す人々が歌い継いできた
    この国土と季節の恵みを称える唄がある。

    秋田の民謡の一つである秋田酒屋唄は
    杜氏と呼ばれる日本酒を醸す職人たちが
    その仕事の最中、微妙な作業のリズムを合わせ
    また仕込みに重要な時を計るために歌った
    本来は純粋なワークソング。

    往時、杜氏は唄半給金と言われるほど
    其の仕込みの腕同様に
    声と唄の上手さが重要視されたほどに
    この杜氏唄、酒つくりの唄は蔵人たちに愛され
    今でも日本のあちこちに残っている。

    自分はこの一番ポピュラーな秋田の酒屋唄のほかにも
    越後旧三島郡和島村、和楽互尊と言う美酒を醸す
    地酒蔵の杜氏が歌う、=池浦酒造に伝わる酒屋唄=が好きだ。

    歌詞に京都の松尾さまを歌いこんでいるとこを見ると
    伏見・灘流れの杜氏唄だったのかも知れないが・・
    どこか作業唄の荒々しさが残っていて好きなのだ。

    其れに比すればこの秋田酒屋唄は
    ちょいと芸能化、民謡化してる部分はあるけどなあ。
    人に聴かせるための唄になってるってこと・・

    だが、此れが酒の生まれる息吹であり
    酒の魂の声であることに変わりはない。

    時に耳を此の旋律で満たしながら盃を干せば
    やはり日本人って、日本ってよいなあ・・と、思える気がする。

    五体は壊れ時に一掬の酒も控えるようになっても
    こころの玉箒(たまはばき)では在ってほしい。

    でないと、魂が悲鳴上げる夜もあったりするからさ、
    ・・・老いた孤影の壊れ者には。



    ♪さんさ酒屋の 始まるときは 箆(へら)も杓子も 手につかぬ♪
    ♪酒屋若い衆 大名の暮らし 五尺六尺 立てて呑む♪
    ♪宵に酛(もと)摺る 夜中に蒸かす 朝の夜明けに ありゃ 酒造る♪
    ♪酒は良いもの気の晴れるもの 呑んだ心地は ありゃ 不二の山よ♪



    まあ、お酒は二十歳になってから、だけどなあw
    自分の田舎、昭和の往時は元服とか理屈こいて
    16歳、高校生になると親戚の叔父とかが
    ビール、さりげなく正月や盆、晦日に勧めてきたもんだが。

    あの苦味が旨いと思ったころ、色んな意味で大人になった気もする。

    学生時代に飲んだ酒は水商売のバイトで生きてた故か
    何処か商売道具であって自分が溺れるもんじゃない、と
    其れなりのけじめってえか格好付けてたもんなあ。

    まあ、時々・・其の、此処に懲りもせず描くちびデブと
    ふたりで入り込む安い洋食屋のワインとか
    おでん屋のほんの八酌(0.8合)くらいの燗酒。

    発泡酒もまだ殆ど登場してなくてビール高いから
    学生相手のコンパ呑み屋で出てくる呑みもんだった
    コーラで割った安いアルコール臭いウィスキーと違って
    隣のちびデブに盃一杯舐めさせつつ
    其の不味旨そうな表情肴にしつつ呑んだ安酒は・・
    何故かものすごく暖かい、何処か温(ぬく)い旨さの記憶。



    其れはたぶん、初恋、いや、本気の
    初レンアイな味だったからに違いない。

    か、カルピスよりは幾分苦い代物だったけど・・安い三造酒
    冷やでなんか呑めない、指先に付くとべたつく合成酒は。

    すごい男の歌 赤咲湊(CeVIO)



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