のすじいのそーさく日誌136・・鳳仙花・・
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のすじいのそーさく日誌136・・鳳仙花・・

2019-09-14 19:11

    初期のみゆき節でも好きな曲のひとつ・・
    今回、男声を女声化してカバーしてみました.。

    ほうせんか 銀咲撫子(CeVIO)


    この曲は北海道出身の中島みゆきが
    デビュー前から駆け出しのころ世話になった
    STVラジオディレクターを歌った曲だそうな。
    彼が早逝したとき、追悼の意をこめて・・・

    一年草で関東以北は夏の終わりから初秋
    ちょうど今頃開花する赤い赤い花。

    沖縄で=てぃんさぐ=と呼ばれている事は
    意外と知られていなかったりして・・

    ほうせんか・・鳳仙花はのすじいの
    大本家のある田舎では
    爪紅(つまくれない)と呼んでた。



    其れは、遠い昔・・少女たちが
    この花の色素をもって爪を紅く
    マニキュアのように染めた習いからだが

    其の地域では独り身の次男坊以下の
    若厄介(わかやっかい)の隠語でもあった。

    若厄介とは長男(あんにゃ)と次男(もしかあんにゃ)
    相続に関わる男子と其の予備以外の男の子で
    まあ、家長権の絶対な時代、特に子だくさんの農家では
    かなり冷遇されたある種の余計もの扱い。

    それを鳳仙花の別名に引っ掛けて隠語のように呼んだ。
    爪紅・・つまくれない・・妻呉れない
    ・・嫁が来ないってえ語呂合わせの駄洒落、なのだろうが
    実際はそんなに生易しいものじゃ無かったらしい。

    家も田畑も継げぬ、形だけでも
    分家出来るなら上々の吉(きち)

    生涯独り身で生家の労働力としてこき使われ
    兄である当主家族から使用人同様の扱いを受け
    飯も囲炉裏、座敷ではなく使用人同様の板の間。
    台所の片隅で残り飯をあてがわれる・・

    まあ、態のいい血縁者奴隷のようなもんだ。

    だから何処の家でも小作でも水飲みでも
    娘を嫁に出すなんざ、絶対にあり得ない扱いの男。

    そういう兄ちゃんが、ああ、あの辺には居たのだろうな。

    まあ、女の子のほうは更に惨くて子守奉公や
    下手すると女衒に売られて苦海堕ちも多々・・
    昭和の御代になっても赤線が廃止された
    昭和33年までは普通に身売り奉公のあった寒村だったし。

    それこそのすじいの生まれた街にも
    そうした遊郭の跡が中学校のころまで残っていて
    其処の妓楼改め料理屋になった臨家の幼馴染むすめや
    芸者置屋の子の後輩少女と普通に遊んでた。

    其の臨家の少女の自室が・・妙に色っぽい長押(なげし)と
    微妙に隠微な雰囲気の壁だったのを
    なんとなく覚えている、まあ、ちょい話が逸れたが。



    其れだからか・・妙に此の曲、
    初めて聞いた時から沁みるのよね。

    思えばのすじいも・・諸事情あってとは言いつつ
    つまくれないを生涯やらかしちまった訳だし(苦笑)

    連れて逃げれば良かったのだろうな、あのころ。
    此の世の隅、知己ひとり居ない異郷の街にでも・・・





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