のすじいのそーさく日誌181・・浜茶屋ってご存じですか?・・
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のすじいのそーさく日誌181・・浜茶屋ってご存じですか?・・

2020-07-12 03:40

    昭和のあの頃・・まあ、海やプール行けば
    ポケベルどころか公衆電話並んで待ってた昭和。

    海の家近辺の公衆電話、ちょっと錆が出ててさ・・
    もちろん100円玉使える黄色や緑色のじゃない赤電話。

    あ、何故かのすじいの故郷ではあれを=浜茶屋=って言うのよね。

    此れは江戸期の頃から三業地だった
    柳都という異名の県都の中央部が
    ほぼ女郎屋と料亭と置屋しかなかった砂洲の島だったので・・

    夏の一時期、涼を求めて遊野郎や文人墨客悉く集って
    飲んだ場所が海風の吹く=浜=に小屋掛けした
    =お茶屋(料理屋)=だった、なんぞという
    歴史から来たらしい、と聴いた怪しい記憶もあるんだが。

    まあ、山陰から京都の日本海側でも浜茶屋と言うとこあるので
    北前船航路沿いに伝播した可能性、大きいのかも知れず。

    海の家よりも何となく風情ある名前な気はするのよね・・個人的に。

    うん、遠い昔・・其れこそ一度ならず
    連れてきたのよ此の浜茶屋の砂浜に。

    太平洋と違っておみずきれい、とはしゃぎ回りつつも
    夕日の赤さと大きさに、綺麗すぎてさびしくなっちゃった、と泣く
    無垢じゃないけど幼過ぎる甘えたの脳足らず・・

    最後は浜近くにまだ往時いくつか残ってた
    ラブホにも満たぬ簡易旅館泊まって。

    近隣の料亭宴席に呼ばれたらしき
    芸妓のたたく締め太鼓と三味にのって
    遠く低く流れてくる越後追分の歌詞・・

    まあ、本来は竹一本、尺八なんだろうが
    其の座敷芸らしき華やかさが妙に物寂しく
    切なげに思えたのだろうな、遠く漏れ聞こえた其れ。

    気障っぽくも腕枕で教えながら聴いた其れが・・

     ♪櫓も櫂も 波にとられて 身は捨て小舟 
     何処に取りつく 島(ひま)もない

     浮世荒波 漕ぎ出てみればなかなかに 
     仇やおろかに 過ごされぬ

     浮くも沈むも 皆 其の人のね 
     舵のとりよと 風次第♪

    ♪夢ならば 醒めてくれるな 暫しの 間よ
     醒めて 添わるる 身では ない・・・

     恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 
     泣かぬ蛍が身を焦がす

     蝉は鳴いても 暮れ六つ限りね 
     蛍 可愛いや 夜明けまで♪

    訥々と、民謡の声じゃない、細い、情交後の気怠いテナーで
    いっぱしの遊び人のように閨(ねや)の夏着の襟元を直してやり



    まだ火照っているのに少し震えている豊満すぎの矮躯を
    なるたけ汗ばまぬように抱きよせて聴いた夜更けの潮鳴り。

    既に神話の彼方、としか言えねえ・・遠い日の幻視と幻聴・・か。

    其れでも・・あの重さと温みは生涯消えることは無かったな・・
    おそらく、遠からず此処から去る、のすじいの魂の一角からは。

    みんな夢の中 緑咲香澄


    ♪蝉は鳴いても 暮れ六つ限りね 蛍 可愛いや 夜明けまで♪

    いのち在る限り此の身を焼き尽くしてでも歌おうか・・
    遠くに逝った、遠くで待っていてくれる生き物のことを。

    遠い過去のことだけど、其の色も匂いも
    温みまでもあざやかな記憶だ。

    たとえ身は老い朽ちて壊れ、
    陋巷の片隅でただ生きていても。








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