• 虹ヶ咲学園アニメーション研究会活動報告 その6

    2020-11-14 13:44
    こんにちは。ぬこもやしです。
    いつものヤツをやっていきましょう。

    といいたいところなのですが、まずそもそもアニメ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会第6話に関して、もう何を書けばいいかわからないくらい感情が迷子になっているので、とりあえず整理ができている話からやっていこうと思います。

    と、いうことで今日の話は



    ダンスシーンの話とそのちょっと前後に絞ります。
    そのほかの本編の話や天王寺限界感情怪文書は、まとまりそうな時期に適当に投げるので少々お待ちください。
    ところでこの動画のサムネ、さすがにちょっとずるくないすか?なんでここなの?ボケ?

    この「ツナガルコネクト」のダンスシーンは、6話でなんやかんやあって、なんやかんやを乗り越えた天王寺が満を持して初めてスクールアイドルとして人前に立つシーンです。
    ストーリーとしては今バッサリ省略したなんやかんやが重要なのですが、前述のとおりまだまとまってないので…

    まずそもそもこのダンスシーンは、この作中にすでに登場しているどのダンスシーンにもなかった要素がいくつかあります。
    その一つが「同好会メンバーのバックアップ人数が最多(というか上限値)」であることです。







    ジェバンニが一晩で作成したオートエモーションコンバート璃奈ちゃんボードを侑ちゃんに装着してもらい、薄暗い舞台袖から光にあふれるステージへと進んでいく天王寺。そして、その背中を見守る同好会メンバーという構図ですが、単純にその場にいる人数だけだったら3話のDIVE!も一応全員集合していますが、ステージに上がるにあたって全員から背中を押されているのはここの天王寺が初です。
    そのくらい、天王寺がスクールアイドルとして人前に立つにあたっては同好会全員の力を借りなければならないくらい、まだまだ生まれたての小鹿ちゃんのような存在なんだという解釈ができます。

    それから、1話アバンを除くと作中で初めて「お客さんを正式に呼んでやってるライブ」になっています。



    このカットいいですよね。
    ちょっと視点が低いような気もしますが、実際に人ごみに紛れて天王寺のライブを見に来たみたいな気持ちにさせてくれるカットです。





    6話に出てきたこの謎の猫のようなキャラクターも実はい仕事をしていて、事前に公開している天王寺の情報はこの「キャラクター」のみだというのが作中で語られますが、このキャラクターが先にあるからこそ、この画面が割れて出てきた天王寺が何やら謎のボードをつけていてもさほど抵抗がないんですよね。「見たことあるキャラクターが実際に出てきた!」みたいなテンションになるってことです。







    ここら辺、完全にサンライズの悪ふざけ感ありましたね。
    効果音やカメラワークが完全に「ガンダム大地に立つ」って感じで、ちょっと笑っちゃいました。けど、それもまあそれで正解で、さっきも書いた通りこのシーンは「天王寺が初めてスクールアイドルとして人前に出る」場面なので、「スクールアイドル天王寺璃奈!起動!」っていうのをどう伝えるかといわれれば、サンライズだったらそりゃガンダム演出がありますよねというやつです。まあ、ガンダムを見たことない人には伝わらないかもしれないですけど。
    ちなみに、このサンライズの悪ふざけは後でもう一回触れます。



    ここ鏡像なのに反転してない。


    といった感じで前置きはおしまいで、ダンスシーン本編に行きます。



    まず、今回のライブシーンはこれまでと違って心象風景というよりは実際に天王寺に見えている風景だと思っています。
    衣装やボードは自分たちで作成し、バックに映されている映像やエフェクトも本人が作成したもの。そして、フロアを埋め尽くす鮮やかな光は、お客さんのサイリウム。このカットが「スクールアイドル天王寺璃奈」の始まりの風景なわけです。
    また、ジョイポリスの屋内コースターである「撃音 ライブコースター」がシーンの転換に使われていますが、音ゲーとジェットコースターを融合させているこのコースタ―がちょっと見えるかどうかくらいに活用されているのが後で効いてきます。覚えといてください。





    それからここ、先ほど書いたサンライズの悪ふざけその2です(多分)
    これなにかというと、たぶん「勇者パース」の反転だと思っています。ちなみに勇者パースというのは、サンライズ作品の特にロボアニメによく出てくる、必殺技を放つ構えのようなカットのことです。サンライズパースとか勇者立ちなどの呼び方もあり、同じくサンライズのアイドルアニメであるアイカツにも出てきます。

    これです。
    実際に、さっきの天王寺を反転させると


    右足を大きく前にだし、剣先を画面手前やや左に向けて構える。
    持っている武器に強烈なパースがつくので、極端に武器が大きく長く見えるのが勇者パースの特徴です。

    そうみると、わりと条件は満たしているんですよね。ただし、天王寺が勇者パースをするには反転しかねればならないのと、反転させてもまだ背中を向けているというのが、普通の勇者パースにはない特徴となっています。
    まず、反転というのが「まだ天王寺が正しく勇者パースを使える場所にいない」ということなのでしょう。勇者パースから必殺技技を放てるのは、主人公かそれに類するキャラクターであることがほとんどです。それに対して、彼女はまだスクールアイドルとしてたくさんの人のバックアップを受けて初めて人前に建てた段階です。きっと、一人だけの力でステージに立てる時まで、正しい向きはお預けということなのでしょう。

    それから、背中向きなのはもはや言うまでもないですね。天王寺は自分の表情が思ったように変えられず、それを乗り越えるために璃奈ちゃんボードを思いついたので、まだ表情を見せて必殺技を放つことは当然できません

    それでも間違いなく「背中を向けて反転した状態」であれば「ライブを通してお客さんとここと心をつなぐ必殺技」を放てるようになったということでもあります。
    このカット、時間にするとほんの一瞬なんですが気付いたときはまあまあ震えました。



    これも本当に数フレームくらいしか映りません。
    「見えないけど確かにそこにある」という、天王寺の感情みたいな演出をしれっと入れるのはやめてください。死んでしまいます。







    アニメから虹ヶ咲を知った人だと、天王寺の曲がまあまあアップテンポでピコピコ音全開だし、ダンスも飛んで跳ねてちょこちょこ動き回ってという雰囲気で、わりと面食らった人もいるかもしれないんですけど、要するに「これが本来の天王寺璃奈」ということです。
    たまたまなんやかんやあって友達がつくれなかっただけで、普通に誰かと一緒に遊びたいし元気いっぱいに飛び回れる子なんだけど、それが見えてなかっただけ。本当はこんな風に生きていたいと思っているからこそ、自分の理想を体現している愛さんにあこがれているのだと思います。
    その証拠に、これまでアニメで出てきた挿入歌は愛さんの「サイコーハート」を除くと全員外国語タイトルになっていて、今回の曲名は「ツナガルコネクト」と、同じカタカナ表記でしかも韻まで踏んでいるという、徹底したりなあい楽曲になっています。やはり公式最大手カップルは油断も隙もありません。







    かあぁああぁあああぁぁぁぁあああ~~~!!!
    卑しかぁああぁああぁぁああぁぁ~~~!!!


    いやマジで時折挿入される作画カットはマジで何なんですかね。いくら何でも距離詰めすぎでしょ。ガチ恋しか生み出さない機械か何か?私は天王寺ガチ恋ではないので効果はありませんが、マジでこれは危険ですよ?





    もうはっきり言いますね。

    ここで一番大声出ました。

    このシーン、天王寺のソロ曲1曲目「ドキピポ☆エモーション」の反転なんですね。



    同じ姿勢のちょこちょこ歩きで、ステージ下手側から上手側に移動して、途中で何かにぶつかったような振り付けになっています。
    この下手から上手に移動というのが、インターネット回線の上りのことで「気持ちを送信」しているのがドキピポ☆エモーションです。ただし、振り付けを見ると送信した気持ちは「何かしらの壁」にぶつかって伝わり切っていないことがわかります。まあ、何かってそれはたぶん気持ちを伝えるために作ったボードのことで、ボードがあるから気持ちを送信できる一方で伝わり切らない何かがあるっていうのがまた後で出てくるんですけど。

    この話をし始めると長いのでアニメのほうに戻しますが、ツナガルコネクトでは逆に「下り」になっているので、気持ちを「受信」しています。
    そしてそのまま歌詞が「ここが私の好きな場所」と続き、客席中を指さし、自室でくつろぐ天王寺とゲームをやる気満々の天王寺が映ります。







    「気持ちを送信できるようになった!けど…」というドキピポ☆エモーションの反転ということは、気持ちをしっかりと受信できるようになった
    そして、相手の気持ちを受信したうえで「私の好きな場所」として今この瞬間のステージや自分のお部屋、ゲームなどの自分の大好きを発信しているというところから、気持ちの送受信ができるようになったということがこの数秒だけで分かるので、ここはマジで大声でました。
    というかこの、サビラストだけでも十分天王寺が6話まででどんな場所まで進んでこれたのかがわかるようになっているので、バケモン級の数秒です。えげつなさすぎます。もうみんな何回でも見てください。


    あとはまあもう、たぶんみんな何回も言ってるところですけど…



    だから!!!!!!!
    数フレームで!!!!!!!!!重要な演出を!!!!!!!!するのは!!!!!!!!!!!!やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1


    誰に見えていないところで、表情がちょっとだけ作れるようになりましたとさ。
    チャンチャン。

    ぼけ!!!!!!!!!!!!

    もうここに関して特にいうことはないです。ただただボケという称賛だけ送ります。



    ということでだいぶ長くなってきたので最後にしますが





    一瞬ですけど、今度は割とはっきり撃音 ライブコースターが映りこみましたね。
    ちなみにこの撃音 ライブコースターは、最初は謎の音ゲーをやらされて、それが終わると最後に屋内コースターで爆走というアトラクションです。
    つまり、「コースター部分は最後」ということです。ダンスシーンでも、最初に本当にわかるかどうかくらいの一瞬映ったコースターがはっきりと映るのは「ダンスシーンの最後」です。撃音 ライブコースターを使って締めですよという演出になっていて、ダンスシーン一番最初のシーン転換にコースターが使われていたのがここの伏線というか予告になっていたわけです。
    ジョイポリスのステージであることをフルに生かした演出も完璧で、まあまあびっくりしました。


    といったところで、ダンスシーンに関して書きたいことは大体書き連ねたので終わりにします。
    本編の話とかは、まあ、そのうち…

    解散!

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  • 虹ヶ咲学園アニメーション研究会活動報告 その5

    2020-11-04 21:26
    どうもこんにちは。ぬこもやしです。
    ではいつものヤツ、やっていきましょう

    今回はトピックを一つだけ、初めてタイトルの通りにフィールドワーク(フィールドワークとは言ってない)の報告をしていきます。


    ・劇伴がやばすぎる
    既に気づいている方も多いと思うんですけど、アニメ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会はストーリーの構成、演出、OPED、あらゆる要素が頭のおかしいクオリティになっているのですが、劇伴も頭がおかしいです。はっきり言って、変態が手掛けています。

    5話も序盤からエマ専用と思われる曲から始まったりしていますが、個人的にビビったのはAパートラスト。エマが果林の部屋を訪問して、服飾部に話をつけてくれてありがとうを言いに来るシーンです。

    ここから


    ここまでですね。


    夜の学生寮という、静かなシーンにふさわしいピアノのみの音で、エマと果林の何気ない穏やかな日常の1ページという雰囲気で、しっとりとした気持ちにさせてくれます。
    しかし、途中でエマが果林にスクールアイドルを一緒にやろうと声をかけたところで、果林の何らかのスイッチ(後で強がりだったとわかるのですが)を踏んでしまいます。そこから音に弦楽器が加わり、静かな雰囲気はそのままに少しの不安が加わります。
    本当に、この二人らしからぬ緊張感が漂い、息をのんでみていましたが、このシーンの音楽の進行があまりにセリフとぴったり過ぎたので、ツイッターで「もしかしてこのシーンのために作ったんですか…?」と空中に投げたところ




    作曲された本人から返事が返ってきました。
    いや、さすがにびっくりして部屋の中で横転してしまいましたね…

    映画音楽の制作手法の一つに「フィルムスコアリング」というものがあります。
    すでに出来上がった映像に対して音楽を作っていくという手法です。この手法のメリットは、「音楽による細かい心理描写」や「見ている人の心理を誘導する」ことができる点です。
    同じシーンであっても、音楽が変われば印象はがらりと変わります。それを狙った心理の誘導などができるのが大きな特徴です。
    もちろんデメリットは、絵に合わせるという制限がかかるということです。要するに、大きなテーマのもとで自由な尺で作ったりはできないということですね。
    アニメの劇伴は、サウンドトラックなどを聴くとわかると思うのですが、ある程度「こういうシーンで使いたい曲」というテーマの下で複数の曲が制作され、シーンに応じてどれを流すか決めていることが多いはずです。虹ヶ咲でも、よく流れるというかほぼ毎回使われている曲がありますよね。普通、アニメの劇伴はそういった流れで作られますが、このシーンの曲は明らかに異質でした。

    もちろん、遠藤さんのツイートをしっかり読めば、完全なフィルムスコアリングでないことはわかります。いやむしろ、わかっちゃうからこそこの作品のスタッフの変態度がわかるといいますか。作曲家が特定シーンのセリフ回しを想像しながら書いた曲とかいう、ほかで使えなさそうな曲にOKを出しつつ、それを不自然にならないように少しだけ編集して使ってるって…
    いやあのね…こだわりすぎですって本当に…

    という感じで、劇伴についての調査報告でした。


    ・次回の天王寺
    来ちゃいましたね…天王寺回…



    天王寺に関して、5話で明らかになった話があります。気づいてました?
    「同好会が公開してる映像周りは、天王寺加入後は天王寺が主に作成している」という設定です。
    6話予告でもバケモンみたいな音響設備の自室(と思われる部屋)が出てきていましたが、この子バキバキの理系で且つ映像制作や音いじりもたぶんできるってことなんですよね。
    それが天王寺回と何の関係があるんだよという話なんですが、同好会のPVを天王寺が作っているということは

    みんなの笑顔を自室で一人、何回も見ている

    ということです。
    映像制作をやったことのある方ならわかると思いますが、どんな簡単なものです数分かそこらで終わるものではありません。しかも、作成中はずっと素材となる映像とにらめっこすることになります。
    前回のブログでも言及しましたが、天王寺は「表情を作るのが苦手」です。そんな彼女が、表情豊かな同好会メンバーの笑顔をずっと見ているのですから、何も思わないはずはありません。
    その証拠が、5話Cパートのラストですね。エマ先輩の笑顔の目の前で、だれがどう見てもわかるごまかしを言いながら伏し目がちになる天王寺の対比が、とんでもなくえぐいラストシーンになっています。

    自分は表情を作るのが苦手。しかし、これからスクールアイドルとしてやっていくために克服しなければならない。そんなプレッシャーを抱えながら、同好会みんなの表情を一人で黙々と作業をしている間ずっと見せつけられている。
    果たして、次回どんな話になるんでしょうね…

    とりあえず、タオルは用意しておいたほうがよさそうですね。

    ということで

    次回!ぬこもやし死す!
    デュエルスタンバイ!


  • 虹ヶ咲学園アニメーション研究会活動報告 その4

    2020-10-28 21:31
    どうもこんばんは。ぬこもやしです。
    では、いつものヤツ、やっていきましょう。

    という感じで、今回は愛さん回だったので

    天王寺の話が9割です






    いやあのですね、なんでかっていうとですね。
    いや実際4話もよかったんですよ。何がよかったかというと、構成がもうめちゃくちゃうまい。3話まででとりあえず細かい話は置いといて「とにかく同好会を再始動する」という話のために時間のほとんどを使っていたので、(どのくらいいるかはわかりませんが)虹ヶ咲から初めてラブライブに触れました!という人のための細かい説明がかなり省かれていたんですね。

    特にスクールアイドルとは何ぞやとか、スクールアイドル同好会って何する部活なのとか。そういう世界観を共有したうえで展開される話はやはりその分だけ見る人の気持ちに届きます。
    何をどのくらい書くかというのは監督なりシリーズ構成のかたが塩梅を決めるものなのですが、虹ヶ咲の4話はそういった「世界観の話」をしながらも同時に「愛さん回」としての役割もしっかり果たしているんですね。そこらへん細かくやり始めるとめんどくさいので割愛しますが…

    それでですね。
    私、気づいちゃったんですよ…

    6話の天王寺回(暫定)が

    超ド級のクソデカ感情大爆発回

    になる準備が進んでるな…って。順を追ってやってきますね


    ・天王寺のキービジュアル



    いやまずですね。これがアニメ放映直前くらいに公開された各キャラのビジュアルなんですけど



    いや、あの…


    君なんか写真と顔違わない?!?!!?!?!!?!?!?

    ってところからアニメの話は始まってるんですよね。
    もう、この際ここの話は(一応)この先のネタバレになるので伏せますけど、すでに天王寺のオタクの感情はもうハチャメチャなんですよ。


    ・4話までの天王寺
    初登場から愛さんと必ずセットで登場していて、細かい説明がなくても「愛さんと仲がいい」というのがわかるようになっています。
    その関係で、4話でも愛さんと一緒に同好会の練習に参加している描写がされていますね。

    ここがさっきの話にちょっと関連していて、同好会の練習シーンを描くことで「同好会がどんな活動をしているのか」や「各キャラの現状」や「その中での愛さんの活躍(4話における重要ポイント)」を同時に描いています。
    しかもそこに天王寺の要素として「体めっちゃ固い」「インドア趣味」「スクールアイドルとして大切だと思っていること」などの天王寺個人の描写もしっかり混ざっています。
    これが、最初から愛さんと仲良しだということをちゃんと描いてるから無理なく各シーンに挿入できるわけです。






    ・これからの天王寺
    さて、ようやく本題です。
    天王寺が4話までで、愛さん以外にまともにほかのキャラと会話をしているシーンは実は数えるほどしかありません。
    1話の侑ちゃん(あと一応歩夢)
    3話の中川菜々
    4話のせつ菜とエマ
    です。

    特に重要なのが4話のエマとの会話です。
    ちなみに対中川ははんぺん保健所行き一歩手前の緊急事態だったことと、4話の対せつ菜はせつ菜が勝手にまくし立ててるのでこれから話すようなことは問題視されません。





    「同好会はどう?」

    と質問するエマに対して

    「楽しい」

    と天王寺が表情を変えずに返答するのでエマは首をかしげます。
    本人の言うように天王寺は「感情を表情に出すのが苦手」というのがここではっきりと提示されます。この時は愛さんが近くにいてすぐにフォローしてくれたので、「楽しんでくれてるならよかった」と天王寺が本当に楽しいと思っていることがエマにも伝わりました。

    しかし、「気持ちをうまく伝えられなくてごめんなさい」と謝るセリフがそのあとに出てきます。このやり取りが提示されるのはめちゃくちゃ重要だと思っていて、「描かれていないだけで、こういったやり取りが同好会の中ですら何回も行われているんだろうな」というのは容易に想像ができます。
    誰かが天王寺に何かを投げかけて、その都度返事はするものの表情は変わらないのでうまく気持ちが伝わらない。だから相手は少し困ってしまい、その都度天王寺は「ごめんなさい」をして説明をしなければならない。
    ちょっとしたことかもしれませんが、その負担は決して小さいものではないでしょう。

    ちなみに、唯一の例外は侑ちゃんです。皆さん、一話でのやり取り覚えてますか?
    天王寺が「質問されて少しびっくりしただけ」というったのに対して侑ちゃんは笑顔で「そっか。ならよかった」と答えます。
    もうすでに侑ちゃんが持つ人並外れた共感力や観察力はすでに語るまでもないことだと思いますが、そのおかげで1話の天王寺は侑ちゃんを困らせずに済んでいたわけです。同時に、侑ちゃんが持つパフォーマンスの伏線にもなってたんですけど。

    かすみんによるスクールアイドル概論では、参加していたしずくと愛さんと天王寺に「スクールアイドルとして必要なことは?」という質問がされています。
    そこで、天王寺は「ファンの人と気持ちをつなげる事」、しずくは「自分の気持ちを表現すること」と答えています。
    「必要なことは?」と聞かれて答える内容ということは、それは大なり小なり回答者にとって「自分に足りないもの」であるといえます。つまり、天王寺はほかの細かいことはさておきまずは「気持ちをつなげたい」と思っているにもかかわらず、同好会の中ですら気持ちをつなげられずごめんなさいを繰り返しているわけです。
    これは、相当やばいストレスですよ…?日々のちょっとしたやり取りですら自分の理想からかけ離れていると自覚させられているわけですから。
    まあ、愛さんは「わからない」っていう、ある程度何でもできるから逆に何していいかわからないとかいう一番やばい回答だったり、しずくも自分の気持ちを表現できてないんだ…ってなりますけど。

    閑話休題、ここまでくればもう何となく見えてきましたね。
    要するに、今までの天王寺はあくまで、愛さんがすぐ横にいたから大きな問題が起こっていなかっただけであり、これから天王寺は4話でも描かれた通り「ソロ活動をするスクールアイドル」として動き出さなければなりません。その時のステージ上は、すぐ隣には愛さんも侑ちゃんもはんぺんもいません。彼女一人の力で「気持ちを伝える」必要があります
    これをどうやって解決するのか。そして、その時に見える景色というのが一体どんなものなのか。

    想像するだけで…あ、うあぁ…


    気になりすぎて、3時のおやつものどを通らない生活を強いられています…

    いやまじで、天王寺回見終わったらその晩は要介護者になってしまうかもしれません。

    といった感じで、天王寺の話に全振りしましたが実はこの虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会とかいうアニメは、随所にこういった伏線というかネタ振りが隠されている(ような気がする)わけなんですね。
    ちょっとしたセリフや表現の一つ一つに、意外なほどの情報が詰め込まれているので、改めて見返してみるのも面白いと思います。

    では、今回はこの辺で
    また次回お会いしましょう。