[感想] 響け!ユーフォニアム2 第九回 ひびけ!ユーフォニアム
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[感想] 響け!ユーフォニアム2 第九回 ひびけ!ユーフォニアム

2016-12-07 00:45
    こんにちは、ヘルシアです。

     結局、「ひびけ!ユーフォニアム」とは何なのか?
     それは、久美子のユーフォニアムを吹き続けたいという願いなのだろう。

     1期前半の頃にしばしばネットで語られていたことがある。久美子は主人公にしては平凡だ。特別、演奏が上手なわけでもなく、リーダーシップを発揮するわけでもない。ただ昔からユーフォニアムを吹いてきた吹奏楽経験者というだけだ。高校になったら胸が大きくなることを期待していた、普通の女の子だった。

     そんな久美子が、なぜ主人公なのかというのが、今回の話で分かる。あすか先輩の言葉にあるように、久美子自身がユーフォニアムだったのだ。
     吹奏楽にそれほど明るくないが、ユーフォニアムはオーケストラにおいて中音域を担当していたと記憶している。主旋律を吹くことは希な楽器らしい。
     アニメに於いても、花形としてトラッンペットが取り上げられていたのに対し、ユーフォニアムは音の厚みを出すために用いられる描写があった。(久美子が府大会で吹けなかったフレーズだ)
     本来なら主人公はトランペットで麗奈、サブヒロインがユーフォニアムで久美子となるだろう。ちょうど麗奈は、ソロパートで先輩と一騎打ちをしたり、先生との恋愛話があったりと、麗奈視点で見ればヒロインに相当するイベントが十分に用意されていた。そして久美子は、主旋律を行くヒロインの対旋律として用意された人物だったのだろう。

     しかし、実際はユーフォニアムを主人公にして描くことをテーマにされていた。
     ヒロイックな物語ではなく、普通の人の物語。麗奈であればこの先、プロのトランペット演奏者としてのストーリーが待ち受けている。しかし、久美子はどうだろう?
     普通の高校生、部活は頑張っているけど音大を目指していない普通の高校生は、受験と共に部活を辞める。すなわち、吹奏楽を辞めてしまうだろう。実際は、辞めずに趣味で続ける事もできるが、物語で久美子の先をゆく人々は受験を理由に、吹奏楽を辞めてしまった。
     何故辞めてしまうのか。姉との約束も有ったからか、久美子には吹奏楽を辞めてしまうことを長く疑問に思っていたようだ。希美先輩の時にも言っていたが、「好きなのに吹けないのは何故だろう」という思いだ。
     その疑問が、この2期を通して久美子を動かし、希美先輩を復帰させ、こうして、あすか先輩の話を聞くに至っている。

     そんな中、なぜ久美子がユーフォニアムかといえば、一つは普通であること、もう一つは久美子と関わった人々が少しだけ豊かに成ったという点だろう。
     楽器と人物が関連していることは先に話したが、ユーフォニアムが音の厚みを出しているという演出が有った点を、ストーリーに当てはめると麗奈、葉月、夏紀先輩、希美先輩、みぞれ先輩、あすか先輩とそれぞれが吹奏楽において救われている。それも、久美子が主体的に救っている訳ではなく、あくまでも主体は各々だった。
     こういった、主旋律を取らない姿が、久美子がユーフォニアムたる所以なのだと、振り返って思う。

    以上
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