[感想] 響け!ユーフォニアム2 第十回 ほうかごオブリガート
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[感想] 響け!ユーフォニアム2 第十回 ほうかごオブリガート

2016-12-14 23:22
    こんにちは、ヘルシアです。

     神回でした。
     久美子があすか先輩に訴えかけるシーンでボロ泣きしましたよ。

    ■久美子が答を得る話
     姉が吹奏楽を辞めてから、久美子につきまとっていた"なぜ辞めるのか"の疑問に、やっと答が出ました。ある意味ここが、響け!ユーフォニアムの終着点です。
     「辞めることが、正しい選択だと"思いこんでいる"」というのが、麻美子さんや、あすか先輩が持っていた理由です。
     しかし、この理由が通るとすると、葵先輩はどうなるのか?という疑問が有ります。
     高校は滑り止めで受かって、ソレが嫌で大学は望む学校に進学できるように、早い段階で部活を辞めて、一応は「後悔していないよ」と明言までしている。
     退部してからも、少なからず登場しているので、彼女の行く末も描かれたら、選択の誤りに気づいた人間と、そうでない人間の差が表現され、麻美子や久美子の言葉によりリアルさが出るのではと思います。


    ■心の壁
     1期に久美子が、全国大会出場を目標に掲げることに手を挙げられなかったことについて、葵先輩に話た時の事を思い出しました。
     あの時、葵先輩は「本音で話すと傷ついちゃうから、みんな建前で話すんだよ」という話をしていたと記憶しています。
     この言葉が、2期のこの時期になっても、脈々と姿を表すところに、この作品の一貫性を感じます。

     例えば、今回、仲世古先輩があすか先輩を説得させるために、夏紀先輩の話を挙げました。当然、あすか先輩はこれを上手く交わすのですが、そもそも仲世古先輩は、なぜ夏紀先輩を理由にしたのでしょうか。
     例えば、久美子があすか先輩を説得させようと、低音パートのみんなの気持ちを引き合いに出しました。なぜ自分の気持ちを先に言えなかったのでしょうか。
     例えば、あすか先輩は、この件に関しては口を出さないで欲しいという態度を取り、なぜ「父に聞いてもらえるのを楽しみにしている」と言えなかったのでしょうか。

     いずれも、自分の心を守るための壁をテーマとして置いていたということだと思います。

     前回の9話で一つ気になっていた描写が有りました。
     あすか先輩の靴紐を縛る仲世古先輩を見るあすか先輩の顔に、黒い影が入っていたことです。あの描写、ユーフォニアムには似つかわしくない程、ひどく恐ろしく見えました。夏目漱石の「こころ」に出てくる黒い影の様です。
     視聴当時はわからなかったのですが、あれが、あすか先輩の心の壁だったのではと、思う次第です。

    ■余談・久美子の役割
     久美子がユーフォニアムとしての役割を超えたという話です。
     9話の感想にも書きましたが、久美子が主人公ぽくないところがユーフォニアムである所以でした。それは、物語の主旋律を取らないという意味になります。
     あすか先輩にも指摘されましたが、いろんな問題に首を突っ込むけど、決して中心人物にはならない。最後は見守るスタイルを貫いています。
     しかし、今回は中心となってあすか先輩を動かしてしまいました。
     この動きは、ユーフォニアムとして役割を与えられた久美子が、その役割を越えて動いてしまった事になります。
     物語の因果関係に直接関係はないですが、こういう動きをした場合には、役割を超えた力の反動がかかる可能性が有ります。
     そういう意味で次回、ちょうど麗奈と久美子の話なので、主旋律役の麗奈から新たな力が働くのではと、ちょっとハラハラしております。

    以上
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