[感想] 響け!ユーフォニアム2 第十一回 はつこいトランペット
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[感想] 響け!ユーフォニアム2 第十一回 はつこいトランペット

2016-12-22 00:03
    こんにちは、ヘルシアです。

     麗奈が少し大人になる良い話でしたが、道中久美子との関係が終わってしまいそうな冷や冷やする話でもありました。


    ■恋する少女
     滝先生のためにトランペットを吹く意味が、この話で大きく変わったのが、面白かったです。
     県大会本番を待っている間、久美子と誰かのために演奏するという話になったとき、麗奈は滝先生のために吹くなら熱くて息苦しい演奏になるよ、と答えていました。しかし、この時の「滝先生のため」は、滝先生へ自分の想いを伝えるため、という意味でした。あくまでも、自分本位な意見です。そういう意味で、県大会の時点で麗奈は、少女だったのだと思います。


    ■少女の怒り
     親や久美子が滝先生の奥さんの事を黙っていた事実を知って、怒りを覚えた麗奈はまだ少女でした。
     自分の滝先生への想いを知っておきながら、どうして伝えてくれなかったのか。
     久美子は傷つくのを避けるためと言っていましたが、麗奈はそう言うことも分かっていた。でも、麗奈は教えて欲しかった。理由はお話の中では明確でなかったけれども、滝先生の事がもっと知りたかったから、自分が真実を知って臆するほど弱い人間だと思われたくなかったから、自分だけが知らないという孤独感を味わいたくなかったから、知った時に側に居て欲しかったから、と言ったところだと思う。

     余談だけど、大吉山に登って久美子と話をするまで、麗奈は久美子とも別れる覚悟でいたかのように見えた。道中「お別れ植樹」の札を映したり、頂上で久美子が冷たい風に当って寒さを感じたり、別れを感じさせる演出が随所にあった。「だったら帰る?」と聞いた時、本当に久美子が帰ろうと言ったら、麗奈は二度と久美子と口を利かなかったでしょう。最後に映った「孤高のトランペット」のタイトル通り、孤高となる闇落ち寸前の麗奈でした。
     
     麗奈にとって、ギリギリ救いだったのは久美子が滝先生の奥さんの死について教えてくれたことでした。それは、死を喜んでいるわけではなく、麗奈が先生を諦めるギリギリのところで、「本当に諦められると思っているの?」と、久美子の彼女らしい言葉が、麗奈の心に刺さったということです。


    ■少女から大人へ
     2期は通して「聞いてみなければ分からない」という行動指針があります。
     10/1の宇治市で行われた定期演奏会でTRUEさんは「伝える」というテーマがある、と確か発言されておりました。言葉を聞いた当時は、麗奈の演奏の様に、演奏表現の幅が広がる話かと思ったのですが、実際は人間関係の話でした。
     その為、麗奈も先生に質問をする形を取ります。麗奈の経験から言えば、夏の合宿が生きました。質問の意図は、先生が好きになる人はどんな人なのだろう程度のだろうと思います。そもそも、先生とどう向き合えば良いか分からない状態でした。
     結果的に、先生の答えが麗奈の思考を変えました。
     少女の頃、自分が好きだった気持ちを伝えたい一心だったのに対し、先生の気持ちを考え、好きな人の望みを叶えてあげたい。正しく、先生の為にトランペットを吹こうと決意したのです。

     思えば、麗奈は小さな頃から先生に追いつきたいという気持ちを胸に、トランペットを吹いていた経緯がありました。それは、最初に書いたように自分の為に吹き続けて来たことです。それが、今、他人のために吹こうと決意した彼女の心は、少し大人になったように見えました。

    以上
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