• 【CoC】『残響』【シナリオ】 修正版

    2018-04-29 00:42

    シナリオ名【残響】


    推奨技能

    必須//目星/聞き耳/図書館/医学or応急手当/精神分析

    有ると役立つ?//心理学/物理学/化学/交渉技能/コンピューター技能
    心理学、物理学、化学は研究関係者等に対し判定し成功すると理解のある人間として交渉技能の判定に+補正。また扶桑繁晴の研究内容上、物語と絡み易い専攻分野になる。


    導入:貴女方はある屋敷に呼び出される。呼び出した主は20代前半の若い女性。貴方達にひとつの依頼をしてくる。「父の、扶桑 繁晴の死の真相を調べてください。」


    フェイズ1:扶桑家

    ○探索者達は「扶桑 春香」に招待、もしくは自身からアポイントを行い扶桑家を訪れる。

    ・導入例「探偵、警察関係者」

    春香から依頼を受ける。内容は父の死の真相を知りたいとの事。しかし、本当はそれ以上の理由がある。実は、彼女自身も父の死に関係あると考えられる「音」を聞いてしまったのだ。これは、聞かれればこの場で告げても構わない。聞かれなかった場合、この後のイベント時に動揺する様子と共に告げてあげよう。

    ・取得済み情報「探偵、警察関係者」

    貴方方は、最近この街で複数の不審死が続いている事を知っていても良い。ただし、どれも自殺と処理されているので担当の警官と言う訳ではない。ただ、余りに多発且つ、連続で続いているので署内でも不安の声が上がっているようだ。死因は様々である。

    また、知識に成功した場合、最近心臓麻痺による死者も多発している事を知っていても良い。

    ・導入例「記者、オカルト関係者」

    今回、貴方は最近続く不審死に関係する人達にインタビューをしようとしていた。漸くその被害者と思われる人に接触を取ることが出来た。そしてその家族である、「扶桑 春香」にアポイントを取り、向こうも今日招待した方々と同席ならと了承してくる。

    ・取得済み情報「記者、オカルト関係者」

    貴方は最近この街のオカルト界隈を騒がせている事件を調べている。その内容というのは「ある音を聞いた人達が次々に謎の死を遂げている。」と言う噂だ。被害者達に統一性は無いようだ。

    ・導入例「扶桑 春香の友人、扶桑 繁晴の友人」

    貴方方は扶桑春香より今日の話に同席して欲しいと頼まれる。一人では不安で仕方ない、信頼出来る貴方達に同席して欲しいとのことだ。

    取得済み情報「扶桑 春香の友人、扶桑 繁晴の友人」

    貴方は「扶桑 春香」が心身衰弱している事を知っている。更に繁晴の友人は繁晴も死ぬ直前まで心身が非常に衰弱していた事を知っていて良い。また、その心身衰弱の直前まで繁晴は何かの研究をしていたようだ。協力者も居たそうだが、詳しくは知らない。繁晴自身も秘密裏に研究を行っていたためだ。ただ、繁晴が脳の知覚に対する研究をしていたようだ。



    ・扶桑 春香から聞ける情報

    以下、箇条書き

    1、父が死んだのは数週間前である。死んだ場所は父の書斎。発見したのは春香自身である。

    2、父の死因は心臓麻痺だったそうだ。その形相は、とてもこの世の物では無い物を見たように歪んでいた。

    3、父は脳科学の権威である(これは繁晴の友人枠が居ない場合春香が言う)。

    4、父が死亡する前の時期にうちを頻繁に訪ねて居た人が二人程いるが、詳しくは知らない。

    5、そして、自分もその音を聞いてしまった。音は、父の死体を発見した書斎から流れていて、自分が行くと音は止まった。音は形容し難く、とても不快と言うか、心をざわつかせる音であった。聞いた時は、頭が揺さぶられる感覚も有った。


    ・【イベント発生】

    彼女に探索者達が質問や提案を終えると、部屋の中にあるオーディオが動き始める。

    そして、そこから非常に不快で、そして脳を揺らす低音が流れ始める。音が鳴り終えると、扶桑春香は動揺を隠せないようだ。彼女が聞いた音と言うのは、この音なのである。彼女は耳を抑え、「やめて!もう止めて!聞きたくない、聞きたくない!」と止まっているはずの音に恐怖しているようだ。精神分析をし、気を落ち着けてやると、止まったはずの音が脳内で反響していたとの事。

    この音を聞いたことにより発生する累積Pは強制+1である。累積システムについては後述。




    フェイズ2:探索開始(一日目)

    ○ここから、探索者は自由に探索が開始できる。主要で情報が入る箇所は最初は「書斎」「大学」「大学の教授室」である。

    書斎

    「扶桑 繁晴」の書斎である。几帳面な性格故か、綺麗に整えられている。しかし、仕事を書斎に持ち込む事は少ないようである。置かれている物は「パソコン」「机」「本棚」である。

    パソコン



    パソコンの中には、多々ファイルが有るが、図書館技能に成功した場合に以下の情報を得る。


    「被験者に対するデータ」

    被験者①:周波数信号を被験者に聞かせる。脳波の測定結果からも、視覚野には微弱な反応しか見られない。周波数の調整が不十分だったようだ。

    被験者②:調整をした物を別の被験者に。しかし本人に負担が掛かるだけで成果は無い。

    被験者③:提供された音声テープを使用。試しに波長データと共に使用し再実験。本人に対する負担は増加したが、視覚野に確かな反応を確認。被験者も微かに見えているようだった。しかし、負担が大き過ぎた為体調を崩す。

    被験者④:音声テープとこちらの持つ波長データを程良い塩梅で組み合わせる事に成功した。負担を多少減少させ、より鮮明に見せる事に成功。脳波も視覚野への影響を顕著に示していた。

    被験者④:被験者が心臓麻痺により数日後急死したと知らされる。健康状態に問題は無かった為関連性は無いと大学側で処理。以降、実験を中断する。


    引き出しの中にスケジュール帳を発見する。探し方に指定があれば普通に出してもいいだろう。以下スケジュール帳。

    「スケジュール帳」

    4月16日:A 19:00

    4月20日:講師予定:朱武大学

    4月28日:実験内容提出//A 13:00

    5月1日:A 13:00

    5月4日:実験①

    5月7日:実験②

    5月8日:D 16:00

    5月9日:実験③

    5月11日:実験④

    5月13日:D 14:00

    5月15日:A 13:00

    (会田に会ったあとに、AとDのイニシャルに探索者がピンと来てない様子であれば、アイデアを振らせて「スケジュール帳のAとDはそれぞれ会田進と百目木竜二ではないか?」と判明させよう)

    5月15日に会田に手記を渡し、その数週間後に呪いにより繁晴は死亡する。

    本棚

    研究資料やら個人の読み物等が並んでいるのが図書館の結果分かる。資料の内容は脳と視覚に関する物が多数である。更にアイデアの半分に成功すると本棚の厚みの割に、本が並ぶ位置が若干前過ぎかな?と思い付いても構わない。

    ここで本棚を詳しく調べると、奥板が二重になっており、奥板の裏から鍵を発見する。鍵には「48」と書かれており、大学内にあるコインロッカーの鍵では無いかと推察出来る。



    大学の実験室と教授室

    実験室と教授の部屋は併設している。ここで調べられる場所は「研究員への聞き込み」「机」「書類棚」


    研究員

    交渉系技能に成功すると情報を得られる。また、機転の聞いた言動があった場合補正か自動成功にもなる。

    研究員から見て、繁晴はとても几帳面であったが人への配慮も出来る優しい人間だったと聞くことが出来る。責任感も強かったようだ。ただ、最近学長との折り合いが余り良くなかったように思える。よく口論(と言うより学長が只ひたすらに怒鳴っている)を見かけたそうだ。

    更に、研究員に研究資料について聞くと、資料室に保管してある筈だと答える。
    後でも記述があるが、資料室にあるはずの物はもうない。原本音声テープの方は繁晴が回収し、実験に用いていた最終編集データは百目木が持ち去った。

    また、繁晴と同じように死んだ研究員も数人居るそうだ。おかげでこの研究室は引き払い、別の研究者に明け渡すらしい。

    最後に彼は「自分に出来る事があったら言ってください。」と言ってくれる。

    彼にコインロッカー内の音源データ(原本)とUSB内の中和波長データの編集を任せる事が、今回のハッピーエンドの条件である。また、PC技能を持っているPLが編集を名乗り出ても可能。編集しようとする行動と発言があれば、KPからアイデアを振らせて「あの研究員なら出来るかも」と誘導するのもいいだろう。

    机の上には春香と繁晴が笑顔で並んでいる写真が写真立てに収まっている。引き出しを開けても、研究資料や数値の良くわからないデータしかない。

    が、写真立てから写真を外し裏を見るとUSBを発見する。会田邸の記述内にヒントがあるので、気付かなければここで渡さなくても良い。

    USBの中身は「中和波長データ」で、PCなどでファイル名を確認すると判明する。
    ただし、もともと波長データだけでは被験者に効力がなかったのと同じで、百目木からもたらされ、現在コインロッカーの中にある原本音声テープと編集しなければ効果がない。ただ、試しにこの波長データだけを聞いた者がいた場合「波長データなので無音ではあるが、どことなく落ち着くような印象を得る」と言う情報を与えると良い。中身を確認しなくても「これは良いものなのでは?」と言う印象をうっすらと伝えよう。

    書類棚

    彼の研究内容が記された物が見つかる。以下情報。

    「研究内容」

    4月16日:脳に作用を与える事で視覚情報を認識させ、実際に体験している様な感覚を引き起こさせる。信号を何らかの形で送る事で脳に影響を与えられるのでは無いか。人間の耳には聞こえない周波数になるが、脳波を観測しささやかながら影響を与えている事は実証された。更に研究を重ねれば、視力が無い者も視覚的認識を得る事も可能になるのではないか。研究を重ねていく事にする。

    更に研究協力者名に「会田 進」と書かれている。


    この時点で、会田家の住所と会田進の電話番号が開示される。

    資料室

    研究員に誰かが資料の提供を求めた、またはタイミングを見計らって開放される。

    資料室には研究資料として原本音声テープ最終編集データがあるはずだった。が、両方共見当たらないと研究員が答える。先に記述したが、原本音声テープは繁晴がコインロッカーに移し、最終編集データは百目木が持ち去った為だ。今起こっている不可思議な現象は、百目木が最終音声データを呪いとして自宅の地下で流し続けているのが原因である。



    【イベント発生】

    探索が終了したタイミングで校内放送が流れる。そこからは、扶桑家で流れた音と同じ音声が流れる。再び判定を行い、累積P処理を行う。【非公開1d100ロール】POWの4倍判定を行い累積判定。(+1)


    コインロッカー

    大学内のコインロッカーを探し、鍵の番号のロッカーを見付けると中にはテープが残っていた。(このテープは百目木が録音してきた原本音声テープである。)



    フェイズ2:探索開始(二日目)

    ○会田に会えるのはこの日からになる。

    会田邸

    会田邸は隣町にある。家の主は「会田 進」。脳波の信号の研究をしている方だ。彼は君達を快く迎え入れてくれる。彼から聞ける情報は以下の通りだ。

    「会田 進の話」

    ・彼とは研究協力者だった。だが途中からは経過報告を聞いていただけで実際の実験に立ち会ったのは二回である。具体的には一回目と二回目。

    ・その後からは「百目木 竜二」と言う人が研究協力をしていたようだ。一度だけ顔を合わせたが、信用ならぬ人間に思えた。

    ・繁晴に何度も会い、経過を聞いたり忠告をしたりもしたが、彼は研究はとてもよく進行していると笑い飛ばしていた。

    ・そして、この前自分の元を訪れ、手帳を預かってくれと言われた。

    「繁晴の手帳」

    焦りから乱雑で読み解くのは困難なものが多い中、確りと記述された項目を見付ける。以下記述情報。


    繁晴の手記

    私は悪魔の所業に力を貸してしまったようだ。百目木は初めから狂っていたのだ。

    私があのように、いや、あれ以上に気が違ってしまうのも時間の問題であろう。

    私には時間も力も無い。学長にも戯言と一蹴されてしまった。せめて我々の間だけで事が終焉を迎えてくれる事を祈りながら、此処に記しておく。

    百目木は、あれを辺境の奥地で手に入れたそうだ。其処に居た部族、其の恐ろしい儀式と恐ろしい化身。其の一部始終を音として残していたそうだ。

    最初、私は半信半疑だった。「これは、神の力を借り、人間の意識に強く働き掛ける為の儀式を録音した物だ。君の研究している波長データは、発想は素晴らしいが不完全だ。この、人間の意識に働き掛ける音と合わさったとき、初めて君の持つ波長データは意味を持つだろう」などと言われて素直に話を聞く者が果たしているだろうか?
    しかし、あいつのもたらした音は、本当に劇的な進歩を研究に与えた。だが、其の結果がこれだ。恐らく、関わった者達は皆死ぬ事になるだろう。しかし、其処で事が終わらず、恐怖が蔓延する様な事に成れば……。

    いや、百目木が事を起こす筈だ。其の時は、私の部屋の本棚と研究室の写真立てを調べてくれ。其処に、希望の欠片達を残しておく。私に作れるのはあいつの言う不完全な物までだ。完成させる時間がない。もう遅過ぎた。生きる資格も無い。

    春香、こんな父さんを許してくれ。お前だけは、幸せに生きてくれ…。


    また、百目木宅の住所も記述されているようだ。

    これにより「百目木の家」が解放される。



    【イベント発生】

    君達が会田邸を出て、隣町から当街に戻ったタイミングで町内放送が鳴り響く。

    そう、貴方達が聞き慣れたあの不快な音だ。しかも今までの比では無い。街中に響き渡るそれは、大音量で貴方達の耳を支配する。POW*4判定。成功で+1、失敗で+2の累積Pが蓄積される。

    更に、ここで目星か聞き耳を要求。成功した場合、車の窓の外、その惨状に気付いてしまう。道を行く人々の中には、突然倒れ、ピクリとも動かない人間が一瞬の目視では数え切れない程に溢れている。道路に併設するビル群からは、複数の何かが歩道にドシャッ、ベチャッと落下していく。その場は血だまりが広がり、外は阿鼻叫喚の悲鳴が響き渡っている。

    そして、漸くこの地獄を演出した音はぶつりと止む。放送自体の恐らく元の電源を落としたのだろう。このような大惨状を目撃した探索者達はSANチェック(1d3+1/1d8+1)




    ・最終フェイズ:百目木家

    ○最終局面である。荒事は無いが、選択を間違えれば、助かる事はあっても、救われる事は無いであろう。

    百目木家

    家に入ると、先ず聞き耳を行って貰う。成功した場合、一発で居間から小さいながら、あの不快な音が聞こえる事に気付くだろう。気付いてしまった人は、累積判定。失敗で+1。

    ここで誰も聞こえなかった場合、適当な間取りを提示し探索してもらう。出てくる物は無いが、居間に辿り着いた時点で音を確信して良い。

    探索者が気付いた音は床の下から聞こえてくる。居間は和風で畳だ。畳を剥がすと、地下に続く階段がある。


    地下に降りると、分厚い扉。それを開くと音響室のようだ。開いた瞬間、あの音が大音量で流れて来る。また累積判定である。失敗+1。奥には、砂嵐の画面の前に、椅子に深く腰掛け座っている人間の姿が。百目木 竜二の死体である。ここで身動きもせず死んでいる事を確りアピールしておこう(0/1d3)。

    後は機器を操作して、電波ジャックしているこの機械を止める。そして忌まわしき音の元のディスクを消し去ることである。ここまでで生還エンド。

    更に、「原本音声テープと合わせて編集した中和波長データ」を流すことで、この街は救われることとなる。自殺者は手遅れだが、心臓麻痺の患者達は奇跡的に一命を取り留めることであろう。




    エンドロール

    生還エンド

    貴方達は驚異を消すことが出来た。しかし、この街の人々には恐怖の残響が残り続けることだろう。ふと気付く、手元に原本が無い。果たして、あの原本は本当に百目木自身が録音してきた物なのか、神の邪な気紛れで生じた物だったのではないか。その答えを知り得る事は、もう出来ない。今は、必死で忘れて生きていこう。いつ訪れるか解らない不幸に怯えながら。

    トゥルーエンド

    低音が響き渡る。先程までと音自体が変わった訳ではない、それなのに、その低音は我々を守るかのように包み込む、そんな錯覚を覚える。

    貴方達は依頼人の扶桑 春香の元へと戻る。彼女は泣きながら答える。「父の、お父さんの声が聞こえた気がしたんです。」彼女は涙を流し、しかし嬉しそうに笑顔を浮かべた。

    謎の音により心臓麻痺で倒れた人達も、奇跡的に一名を取り留めたようだ。もうあの音はこの街には響かない。心に残るのは、温かみに溢れた、父の遺した残響だけであった。



    累積Pシステム

    ・POW*4の判定に失敗すると累積Pが+1される。慣れは適用されず、起こるたび減る。もし、探索者達が途中で音声データと中和用の波長を編集して組み合わせた音を聞いた場合、その後の減少判定は無いものとする。以下、累積すると起こる事象。


    累積値1:音が耳にまとわりつく感覚を得る。(1/1d3)

    累積値2:音が脳内で反響し続ける。(1/1d4)

    累積値3:視界にノイズのような影が映る。(1/1d5)

    累積値4:頭の中で音が反響する。その中に「死…ネ……死ネ…」と言葉が混じる。視界のノイズが凄まじい気配を放ち、あたかも実態となろうとしているかのように感じる。(1/1d6)

    累積値5:貴方の目の前に何かが居る。耳は水かき状で職種が伸びている。象のようで、しかし本能がそれが此の世界に存在すべき物では無いと直感する。その存在がこちらを指差す。途端、頭を揺さぶる音が脳を締め付ける。(1d5/1d10)

    ここで更にCONの5倍で判定。二回行い、一回目失敗で心臓停止。二回目失敗で気を失う。

    心肺停止からは医学、応急手当での治療、または幸運成功によりAEDが付近にあり、それを使い蘇生出来る。このように死の恐怖を感じた者は更に追加でSANチェック(1/1d6)。

    ※探索者達がクリア条件の音源を聞いた場合、それまでの累積はリセットされる。最後の百目木の家での判定も発生しなくなる。


    「原本テープと編集を行った中和波長データの取り扱い」
    これを聞くことで、完全に今までの累積を無効化出来る。流し続けていれば、再度呪いの音を聞いても新たな累積Pは蓄積しない。
    「これをイヤホンで流しながら行きます」などの宣言時の参考に。

    報酬

    バッドで1d10

    ハッピーで2d10

    全員生還で1d6

    ・想定される情報源

    ○ちょっとした例示として残しておく。

    オカルト研究会

    個人的に調査をしている学生から噂話を聞く。彼曰く「怪死した人達は、何かの化物の幻覚を見たとか、そんな噂もあったよ。」

    監視カメラ

    資料室の前には設置されている。繁晴が13日に入って「原本音声テープ」を回収しているのが目撃できる。尚、百目木も繁晴の後に入って「最終編集データ」を持ち去っているのだが、この時点で探索者が百目木の顔を知ることはないので、研究員に聞きでもしない限り誰かは分からない。

    学長

    学長と口論していた情報を得て、聞き込みに行く場合、交渉系技能を使用して少しだけ話を聞ける。「実験に問題は無かったのにグダグダと文句やら協力しろだのとフザけた事を言ってくるから叱責してやったまでだ。詳しくはこれ以上話す気はない。さあ、帰れ!」

    ここでの協力は中和周波数の発明への支援協力だったのだが相手にもされなかった。

    今回の神話生物「チャウグナー・フォーンの残滓」
    オリジナルの要素となります。奥地にてチャウグナー・フォーンを祀る部族と遭遇しそれを録音した結果の産物が今回のテープです。もしかしたら、チャウグナー自体が呼び寄せ、怨念をテープに収めたのかもしれませんね。
    着想としては、チャウグナー・フォーンには心臓を握り潰す力と催眠術の力があると言う点から、その要素を複合した物として儀式の音声を「チャウグナー・フォーンの残滓」と言う扱いにしました。音声だけでもやはり力は足りず、繁晴の研究を利用することにより、強く脳に作用させようと、百目木は画策したわけです。


    「大まかな流れ」
    扶桑 繁晴と会田 進が共同研究で「脳波に影響を与える波長で目が見えない人に映像を与える研究」を行う。

    あまり軌道に乗っていない所へ百目木 竜二が現れ「チャウグナー・フォーンの残滓」である原本音声テープを提供する。この時点で会田は自分の用もあるため研究から離脱。

    当初は結果が出て喜ばしかった繁晴。しかし、被験者④の死亡により事の重大さに気付く。

    原本音声テープを確保し、中和波長の作成に集中する繁晴。
    最終編集データを資料室から奪い、呪いの拡散を目論む百目木。

    繁晴は中和波長データを完成させるが、死期を悟る。百目木に邪魔されない為に音声テープを手元から隠していた事が裏目に出て、編集を行うまでの時間はないと判断。会田に前もって渡しておいた手記を読み、会田か誰かが解決してくることを祈りながら死亡。春香は父の死を目撃する。

    探索者達のターン。「原本音声テープ」と「中和波長データ」を見つけ出し。編集。

    百目木家へ乗り込んで「最終編集データ」を破壊し生存。出来ることならば、「編集した中和波長データ」を流して心臓麻痺で苦しむ人達も生還させる。



    友人のセッション内容を聞き、急遽書き忘れ部分を修正したり、整合性がおかしくなってる部分を修正した物になります。整合性が崩れていた部分は大分修正されたかと思いますが、もし読んでみて気になる点がや不明な点があればご指摘を!
    どれくらい崩れていたかの目安に、最初に上げた方も一応残しておきますので(汗)
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  • 【CoC】多元宇宙の欠片【シナリオ】

    2016-11-08 20:15

    COCシナリオ「多元宇宙の欠片

    【概要】

    オカルト雑誌の記者であるミハイル・ニコラエヴィチ・タタリノフが、取材先で消息を絶った。どうやら雪山で遭難してしまったらしいのだが、警察の捜索は不思議なほど早く打ち切られた。不審に思った探索者は、彼の足跡を辿るべく、ミハイルが最後に立ち寄った『ヴィジャの村』を訪れる。そこで、君達は闇に葬られた知識の一端に触れることになるであろう・・・。

    【基本情報】

    傾向:クラシックタイプ。探索重視のシナリオ。

    サプリ:不要。基本ルルブのみで遊べます。

    時代:2000年代ロシア

    舞台:雪山の麓にある村『ヴィジャ』

    所要時間:4~5時間程度、オンセではもう少し時間を見込んだ方がよい。

    推奨人数:4名前後

    戦闘回避:戦闘は想定されていません。

    KP難易度:★★★☆☆

    PL難易度:★★★☆☆

    【推奨技能】

    目星、図書館、オカルト、多少の交渉技能が必要。また、場合によっては回避が必要になるが、これはDEXの5倍でも代用可能だ。最後に、公開するかはKPに任せるが、物理学を持っていると、少しお得かもしれない。

    【導入】

    新聞記者のミハイル・ニコラエヴィチ・タタリノフが、記事の取材に行った先で消息を絶った。彼の家族が捜索依頼を警察に出したものの、それは異例の早さで打ち切られる。

    探索者達は、ミハイルとは大学の登山サークルで知り合い、無二の友人としてとても仲の良い付き合いをしていた。彼の捜索が打ち切られたことに納得のいかぬ君達には、彼の足跡を辿ってもらいたい。

    もし彼との接点を変えたい場合は、一人を探偵とし、それ以外を友人としても良いだろう。探索者達の間では極力接点があると良い。

    セッションの開始は『ヴィジャの村』に到着し宿屋にチェックインした直後からになるが、事前に情報を収集させてもよいだろう。

    【今までに起こったこと】

    ミハイル・タタリノフは三流ゴシップ紙の記者をしている。彼が担当する雑誌は俗にいうオカルト雑誌だ。どうやら彼は昔に起きたとある未解決事件について調査をしていたらしい。そのとある事件とは『ロマノフ峠事件』というものだ。

    『ロマノフ峠事件』とは、1959年に起きた事件である。イゴール・スチアノフ・ロマノフをリーダーとする登山グループが、シャイート・ホラル山中において変死体で発見された事件だ。

    登山グループの面々は、あるものは舌をなくし、あるものは外傷もないのに何か強い力で圧迫されたように全身の骨が砕かれ、またあるものは放射線に被爆していたという。

    そのような死体が発見されたにも関わらず、当時の警察は事故という判断を下した。

    この事件には不可解な点が多く、陰謀説など様々な噂がまことしやかに囁かれる中、事件当日にオレンジ色の発光を目撃した人が多数いたことから、「あれはUFOの仕業だ!宇宙人の侵略だ!」などのオカルトじみた憶測も生まれた。

    ミハイルはこの事件を調査すべく、登山グループが最後に訪れた『ヴィジャの村』を、友人の記者数人と訪れるのであった。

    上記の『ロマノフ峠事件』に関しては、探索者が事前に調査を行った場合に情報開示してあげよう。図書館技能の判定で書籍や古新聞から情報を抜き出しても構わないし、オカルトの技能を持っている人間ならば、もしかしたら既知の事件かもしれない。

    事前の調査がなかった場合には、村人からの情報に追加するのも面白い。

    【プレイヤーの情報】

    探索者達には事前に、「ミハイルは何かの事件を調査するためにヴィジャという村へ行った」との情報が与えられる。探索者が何か情報を引き出そうとする丁度いい道導べとなるだろう。

    【ヴィジャの村】

    シャイート・ホラル山の麓に、その村はある。村の歴史は古く、旧ソ連時代から存在しているらしい。実際、長い歴史を感じさせる民家が何軒か立ち並んでいるのが見て取れる。

    しかしどうだろう。立地的にお世辞にも交通の便が良いとは言えず、人が頻繁に訪れる訳でもない。それにも関わらず、商店や宿場が充実しており、歴史を感じる建物もしっかりと整備されているではないか。クリアの本筋とそこまで関係はないが、探索者がアイデアに成功した場合に、村の印象として伝えてあげよう。

    因みに、この村の整備が行き届いている理由は、国から補助を受けているためだ。研究所への道すがら、休息を取れる場所として重宝されていたこと。そして、研究の第一人者である博士の暮らす村だったこと。それらの名残で援助が継続されている。

    この事実を知っているのは、古くから暮らしている老人くらいだろう。【小売店】の主人ならば、知っていてもおかしくはない。

    情報収集が出来る施設としては、【宿屋】【小売店】【駐在所】【朽ちた空き家】【村はずれの学者の家】がある。もし探索者が他の場所を求めた場合は、臨機応変に対応していこう。

    【宿屋】

    探索者がチェックインのために最初に訪れる施設である。物語のスタート地点だ。

    宿屋の主はドミトリー・アレクセエヴィチ・パヴロフという。中年の男性で、もっさりと蓄えた髭が特徴の好人物。探索者達を暖かく迎えてあげよう。

    彼には娘がおり、名前はアリーナ・ドミトロヴィチ・パヴロヴァ。彼女は探索者達が宿を訪れたタイミングで宿から駆け出し、遊びに出掛ける。

    探索者の中には、宿屋の主人にミハイルのことを聞く者も当然いることだろう。宿屋の主人は、山へ向かい行方不明になったミハイルのことを覚えている。彼は、【小売店】【駐在所】へ聞き込みに行っていたそうだ。

    因みに、宿に残っていたミハイルの荷物は、既に彼の実家に送り戻されている。不審な物や情報になる物はなかったとしよう。

    【小売店】

    宿屋の主人からミハイルの行き先の一つとして提示される。

    店主は大体70歳程度とみられる老人だ。ここでは交渉技能を用いて情報収集が出来る。因みに、店の商品を買った上での交渉だと技能に+10の補正が入る。もし技能値の低い者がここへ情報収集に来た場合は、商品を買うごとに補正を釣り上げてあげよう。もしここで情報収集に失敗した場合は、道を歩く村人から情報を伝えさせても良い。

    小売店で入手出来る情報は、ミハイルが次に行った場所である。そこは村から少し距離を置いた場所にある【朽ちた空き家】だ。店主曰く、そこには以前、学者が住んでいたのだと言う。店主の父から聞いた話によると、その学者は旧ソ連の研究機関と繋がりがあったとか。その話に興味を持ったミハイルが、空き家に向かったらしい。

    また、探索者が先程の村の整備具合に関する情報を求めた場合には、ここで伝えてあげると良いだろう。

    【駐在所】

    駐在所には小太りの駐在警官が一人いる。村人との付き合いもよく、信頼されている駐在のようだ。

    探索者がそこを訪れると、駐在が誰か人と話している場面に遭遇する。駐在と話していた人の見た目として『灰色がかった頭髪の中肉中背の男性』。更に目星に成功すると『頬に傷がある』ことも分かって良い。聞こえてきた彼らの会話は以下の通りだ。

    「おや、アダムさん。また観測小屋に行くのかい?」

    「ええ。二、三日ほど留守にしますが、お気になさらないでください。」

    「はいはい。まあ、遭難した記者さんの件も有りますし、天候が荒れてきたら、観測小屋から余り出ないようにしてくださいね?って、専門家には余計な心配でしたな。」

    「ははは、ご心配のお気持ちは受け取っておきますよ。それでは、失礼します。」

    もし探索者が駐在に彼の話を聞いた場合、村はずれに1年程前に引っ越してきた自然学者だと教えてくれる。

    ミハイルのことについて聞くのであれば、事前情報がなかった場合は、ここでミハイルが調べていた内容を聞くことが出来る。駐在は昔から住んでいた訳ではないので、【朽ちた空き家】に住んでいた学者の話は知らない。

    【朽ちた空き家】

    少し村から離れた木々生い茂る中に【朽ちた空き家】はある。外観は平屋の一軒家。木造の壁はいたるところが破損し、冷たい風が中に吹き込む。だが元々が確りとした建物だったようで、長い年月を経ても原型を留めている。

    探索者達がそこを訪れると、宿屋の娘のアリーナがいる。探索者が話し掛けると、彼女は「ドモヴォーイ」を探しているのだと言う。彼女曰く、以前訪れた時に窓の外から家の中を覗くと、服がボロボロで髭や髪がボサボサした老人の姿を、暖炉の前で見たのだと言う。暫くその老人を観察していると、老人は暖炉の中へ姿を消したのだとか。その様子を見て、彼女は老人を家に住み着く妖精の「ドモヴォーイ」だと考えた。また、老人は暖炉の前で歌を歌っていたとも。

    「ドモヴォーイ、ドモヴォーイ、暖炉に薪を。ドモヴォーイ、ドモヴォーイ、暖炉に火種を。ドモヴォーイ、ドモヴォーイ、我が家に温もりを。ドモヴォーイ、ドモヴォーイ、暖炉に薪を…」と言う童謡だ。アリーナは、村の人ならみんな知っている童謡だと教えてくれる。それだけ伝えると、アリーナはお腹が空いたのか帰っていく。

    家の中に入ると、戸棚と本棚に囲まれた、暖炉のある部屋が迎えてくれる。埃が積もり、天井の一部が崩れて他の部屋に繋がる廊下は塞がっているため、この部屋以外の探索は不可能だろう。

    この部屋で調べられるのは、戸棚と本棚と暖炉である。

    戸棚に対しては目星を振ることが出来る。成功すると一枚の倒れた写真立てを発見し、写真には『灰色がかった髪と頬に傷のある男性』『茶髪に眼鏡を掛けた高身長の男性』、そして『金髪の女性』が、どこかの建物の前に並んで写っている。加えてアイデアに成功すると、他にも幾つか並んでいる写真があり、その中に写っている数から『茶髪に眼鏡を掛けた高身長の男性』がこの家の主ではないかという推察が立つ。

    本棚には、図書館とオカルトで判定が可能だ。図書館からは以下の情報が判明する。

    『本棚に並んでいる本は、数学、物理学、科学などの様々な分野に及んでいる。しかし全てに共通している点があり、それは「次元に関する研究をしている」ということだ。』

    ここは、物理学の技能を持っているPCが万が一いれば、振らせてから「次元に関する研究をしている」情報を与えても面白い。

    オカルトの成功からは『東洋、西洋に関わらず【繋がる】という関連の魔術的分野の資料が多い。また手に取った本の中から【繋がるためには言葉が必要になることもあり、それは呪文であったり、心に念じた言葉だったり、合言葉だったり、自分の好きな歌でもよい。それが鍵となるのが重要だ】と言う一文が気に掛かる』という情報が手に入る。

    最後に暖炉だが、ここは技能によって判定しても、ただ埃が積もり長く使われていない暖炉だということしかわからない。ただし、この暖炉の前で先程アリーナから教えてもらった「ドモヴォーイ」の童謡を口ずさむと話が変わる。

    童謡が屋内に響く中、探索者達の視界が歪む。いや、視界と言うのは語弊があり、実際に歪んでいるのは暖炉の周囲だけだ。暖炉の底へ向けて空間が収束し、次の瞬間にはその場に地下へと続く階段が現れる。恐らくこれが、このシナリオにおいて最初のSANチェックになるだろう。減少値は成功で0/失敗で1D3である。

    地下へと続く道は湿気を帯び、若干の不快感を覚える。周囲には光量がなく、足元が危うい程度に暗いのだが、一番下と思われる場所からは小さな灯りが漏れている。

    灯りの場所まで到達すると、目の前にあるのは小窓のついた木製の扉だ。小窓を覗けば、小さな机と壁際に本棚が目に入り、先程から漏れていた光量は机の上のロウソクだとわかる。また、逆光ではっきりとは見えないが、壁際にはロッキングチェアに腰掛ける人影を発見する。

    君達が扉をノックしても、ためらいなく部屋の中へ入っても、その人影は読書に夢中なのか気付かない。距離が近くなりロウソクの逆光の影響が薄くなると、人影の姿がはっきりする。

    『足先まで隠れるローブを着用し、目深に被っているフードが彼の顔の大半を隠す。フードからは長らく切られていない頭髪が覗き、大半の髪は白髪でわずかに茶髪が混じるのみ。曲がっている腰が真っ直ぐならば、昔は身長が高かったであろう。』

    入室して彼に呼び掛けることで、漸く反応が帰ってくる。予想外の来訪者に驚いた様子だ。

    老人の名前は『イワン・マルコヴィチ・モロゾフ』。シャイート・ホラル山中にある旧ソ連の研究施設で研究員をしていた。外の空気が吸いたく地下室から出たときに、丁度ここを調べていたミハイルと出会ったらしい。久し振りの話し相手に嬉しくなったイワンは、ミハイルに自分のしていた研究と、ミハイルが追っていた事件との関係を教えたそうだ。

    イワンは【超次元の存在から知識を引き出す】研究を行っていた。詳しい内容としては
    『複数の小さな次元を内包し、形成する存在がいる。本来、その存在から情報を引き出すと人間の脳は負荷に耐えられず気が狂ってしまう。そこで、存在の内包する複数の次元の中から特定の知識を引き出す方法を研究していた。』とのこと。

    研究は一定の成果を上げ、方法論はほぼ確立されたのだが、研究者の一人が先走り実験を行い、大きな事故が起きた。その事故に巻き込まれたのが、『ロマノフ峠事件』の被害者達である。どうやら被害者達は、悪天候に襲われて実験の前日に研究所へと避難してきたらしい。

    イワンは被害者達と共に事故に巻き込まれ、超次元の存在が内包する空間に飲み込まれてしまった。空間の中は時間の流れが異なり、彼はあっという間に老化してしまう。だが幸運なことに、この地下室にある実験中の魔法陣と次元が繋がり、数年前に戻ってくることが出来たのだ。

    しかし現在も超次元の存在と未だに身体的に繋がり続けているため、魔法陣のあるこの家から離れることが出来ず、村民と接触することも出来なかった。ただ、イワンはそれを特段困ったと感じてはいないらしい。地下で延々と研究を続ける今の生活も、中々気に入っているようだ。

    因みに、上にあった写真の二人も研究員で、『灰色がかった髪と頬に傷のある男性』『アダム・イリイチ・レザノフ』『金髪の女性』『マルタ・ルキーチ・クラスノフ』だ。事故はアダムが先走った結果、引き起こされた。

    以上の話を聞いたミハイルは、研究所を見に行きたいと言った。老人は迷ったのだが、ミハイルから今が2000年代であることを聞き、ソ連も解体され、あの事故のあとでは研究所もまともに機能していないだろうと判断して、彼に場所の詳細を教えた。探索者達が望めば、老人はミハイルの向かった研究所跡の場所を教えてくれる。同時に、「ミハイル君が戻ってこないのなら、何かしらアクシデントがあったのだろう。もし君達も行くのならば用心しなければならない。」と忠告を与える。

    また、ミハイルの捜索が打ち切られたことに関しては、まだ政府内に残る旧ソ連の残党が、研究所跡に警察の手が入るのを嫌がって、圧力を掛けたためだろうとのこと。

    イワンは無関係な人間を実験の失敗に巻き込んでしまったことに負い目を感じているので、探索者達やミハイルに協力的な立場を取る。しかし、彼自身の行動範囲には制限があり、直接的な協力は期待出来ない。その代わりと言ってはなんだが、彼はお守り代わりに持って行きなさいと、小さな水晶玉を探索者に差し出す。水晶玉の中央には、何やら燻る炎のようなものが見える。データ的には、10ポイントのMPが付与されているアーティファクトだ。

    イワンの行動として他にもいくつか想定されるものがある。先ず、彼の話を探索者達が信じない場合だ。現代の科学でも、いや、そもそも科学と言えるのかもわからない彼の主張に、肩をすくめる探索者がいるのは当然のこと。その場合、彼は服の袖をめくり、更にはフードで覆われた顔を探索者に見せる。

    『その腕の一部と顔の半分は、まるでそれがあるはずの空間を削り取ったかのように失われている。削られた断面は、血が溢れる訳でも血管や脳髄が見える訳でもなく、ただ底深い黒に塗りつぶされているのだ。』

    この様なおぞましい姿を見てしまった探索者には、SANチェックが発生する。成功で1/失敗で1D5の減少だ。

    彼曰く、失われた箇所が超次元の存在と繋がっているらしい。生きるために必要なエネルギーはその存在から供給されているのだとか。そのおかげというべきか、この地下室で食料や水がなくとも生きていける。

    次に想定されるのが、探索者から『写真に写っている男と同一と思われる男を見た』という話題が出た場合。この話題が出ると、イワンは表情を曇らせる。そして、「自分が巻き込まれて未来に来てしまったのだから、同じく実験の場にいたアダムも奇跡的に未来に飛ばされたとしてもおかしくはない」と答える。

    その上で、もし可能ならばアダムと思われる人物の家を調べてみるのもいいかもしれないと提案してくれる。

    【村はずれの学者の家】

    イワンから提案を受けた場合、もしくは探索者が気になった場合に訪れることになるだろう。

    村はずれにあるものの、イワンの屋敷とは異なり一応村の敷地内に建っている。家自体は生垣に囲まれており、外から中を窺い見ることは難しい。それはつまり、人目に付きにくいということだ。一応、玄関は施錠されているのだが、探索者が目星に成功すると『頻繁に動かされた跡のある植木鉢』の存在に気付く。植木鉢を調べてみると、その下から家の鍵を発見することが出来るだろう。

    建物自体は大きくはなく、調べられるのは彼の私室くらいのものだろうか。彼の私室で調べられそうな場所は、本棚と机である。

    先ずは本棚だが、こちらは判定の必要はなく、イワンの家の本棚と分野が酷似した本が並べられていることがわかって良い。他にめぼしい点はないようだ。

    次に机だが、とても【古びた日記帳】が置かれている。少なく見積もっても40~50年ほど経過していて、損傷も激しいように思える。日記帳の年代に関しては、アイデアなど適当な技能を振らせて情報を出してもいいだろう。中身は次の【古びた日記帳】の項目に記載する。

    更に、机の引き出しを調べてみると、中から【黒い装丁の本】を発見する。タイトルにはこう書かれている。【グラーキの黙示録:第9巻】と。おそらくはロシア語版の写本だろう。この本を読むには研究に44週間。斜め読みでも88時間を要する。だが幸いなことに、本の持ち主が集中的に研究を行っていた箇所にいくつもの付箋が付いているようだ。付箋の箇所には【ヴェールを剥ぎ取るものの招来/退散】【恩恵の選択】という呪文の説明が書かれている。

    前述の魔術、【ヴェールを剥ぎ取るものの招来/退散】は、文字通り【ヴェールを剥ぎ取るもの:ダオロス】の招来と退散の魔術である。魔術の説明として、『闇の中で瞳を閉じ、心の中で彼の者の名を念じよ』と書かれている。この魔術の行使を行う場合、【招来】では最低限MPを20消費し、【退散】では10消費する。基礎成功率は50%で、そこにMPを1ポイント追加するごとに2%、呪文の成功率が上昇する。

    続いて【恩恵の選択】の魔術は、【ダオロス】から与えられる膨大な知識や影響を取捨選択して得るための魔術である。本来の召喚方法ではなく、部分召喚の方法と考えよう。この魔術を使用しなければ、人間の精神という器には、【ダオロス】から与えられる恩恵が収まりきらない。また、【ダオロス】の膨張を防ぐためにも、召喚する範囲を取捨選択することが必要になるのである。

    魔術の行使に必要な最低限のMPは10で初期成功率は50%。MPを1ポイント追加するごとに成功率が5%上昇する。儀式に必要な下準備も記載されており、『恩恵を選択し、我々の次元に顕現させるためには、三つの魔鏡により屈折した光を集中させることが必要である。』と書かれている。

    【グラーキの黙示録:第9巻】を読んだ者は全員上記の呪文を習得することが出来る。ただ、【恩恵の選択】に関しては魔鏡の精製方法が記載されていないため、個人の力だけで実行するのは困難だろう。この魔術書に目を通し、呪文を習得したものには当然SANチェックが発生する。成功で1D3/失敗で1D6の減少である。更にクトゥルフ神話技能が1%上昇する。

    実はこの魔道書、不完全な写本になっている。そのため、【恩恵の選択】の記述が間違っているのだ。正しい魔道書と内容は、後ほど出てくるので、ここで探索者に気付かせる必要はない。

    【古びた日記帳】

    前述した日記帳の内容である。

    『漸く本の解読が終わった。私達の提唱した理論が実現可能である確信を得ることが出来てとても満足している。知識の抽出に必要な機材も、少し手間を掛ければ作ることは容易い。そう、これも私の理論が正しかったからだ。私が正しかったからなのだ。』

    『召喚に必要な魔鏡の生成も順調だ。もう直ぐ実験を行うことが出来るだろう。だが、マルタが何やら新しい資料を発見したそうだ。そんなものは必要ない。私の理論は完璧なのだから。そう、完璧なのだ。今更実験を遅らせる必要はない。』

    『昨日からマルタがうるさい。俺の理論では間違いだと?ふざけるな!俺の理論は完璧なのだ!イワンの奴までマルタに同調しやがって、組織内での評価が俺より上だからといって調子に乗りやがって…。実験を、実験を急がねば…。』

    『実験は失敗に終わってしまった。私は今、病院のベッドでこれを書いている。だが、理論は、私の理論は正しかったはずだ。あの女が、マルタが邪魔をしたから失敗したのだ!今回のことで、組織も研究から手を引くと言い出した。駄目だ、そんなことは許されない。必ず、必ず成功させてやる…。例え組織からの協力も受けられず、どれほどの月日が掛かろうとも…。』

    『あの実験の日から、私の体が蝕まれている。既に下半身は麻痺してしまった。これでは、私が正しかったことを証明する前に息絶えてしまうのではないだろうか。死ぬのは構わない。だが、私の理論の正当性が証明出来ないのは、死ぬことよりも恐ろしい。そうだ、仕込めばいい。知識も、思考も、姿も、私と同じ者が証明すればいいのだ。物心付く前に、今から仕込んでしまえばいい。私の血を継いでいるのだ、きっと上手くいく。手始めに、私が幼少の頃に受けた頬の傷を、あの子にも刻んでやらないといけないな。ふふ、ふふふ…。』

    勘の良い方は気付いたと思うが、日記を書いたアダムと今ここで暮らしているアダムは、父と子の関係にあたる。事故から運良く生き延びたアダムの父が、自分の生き写しとして今のアダムを仕立て上げたのだ。この情報はKPから提示する必要はないが、探索者側が気付きそうな場合はアイデアなどで情報を出しても構わない。

    【シャイート・ホラル山と観測小屋】

    シャイート・ホラル山は、一年を通して溶けることのない雪に覆われた山だ。登山に慣れていない者が、十分な準備もなく登るのは自殺行為に等しいだろう。しかし、十分な準備を行った登山家ならば、問題なく登れるはずの山だ。それだけに、登山慣れしたミハイルの遭難は、探索者達には信じられないものかもしれない。

    駐在所で駐在とアダムの会話を聞くことで【観測小屋】が、イワンに会うことで【峠の廃墟】が目的地として解放される。【観測小屋】に関しては、積極的に行く必要はない。

    【観測小屋】だが、誰の姿もない。それどころか、長い間使われた様子すらない。自然観測のためにアダムが使用していたはずなのだが、その痕跡もないのだ。これは、アダムが【観測小屋】に向かうと言っていたのは嘘で、本当の目的は別にあるという演出情報である。もしアダムの家を調べる前に探索者達がここへ来たのならば、アダムに対する疑惑が大きくなることだろう。

    【峠の廃墟】

    イワンから貰った地図を元に山を登って行くと、ほのかにオレンジ色の光を放つ場所が見えてくる。君達がオレンジ色の光の元へ近付けば、光に包まれた廃屋を発見するだろう。端から見ると、屋根は吹き飛び、窓や扉は外れ落ち、崩れかけの壁が廃屋になる前の小屋の形を残すのみである。
    だが、探索者達がオレンジ色の光の中へ踏み込むと、その様相が変わる。光の中は、廃屋のはずだった。しかし、そこにあった景色は崩壊していない小屋の内装だ。型の古いラジオ、休息を取るためのソファ、帳簿のようなものが並ぶ本棚と机。生活感のある光景が広がっている。本来なかったはずの光景に触れようとすると、まるでノイズの入った映像のように『ジジジッ』と歪みが走る。その室内で気になる箇所と言えば、地下へと続く階段であろう。ここでも少量ながら正気度の減少が発生する。SANチェックを行い、成功で0/失敗で1の減少だ。

    地下へ続く階段をある程度降りていくと、左右と正面に扉がある開けた空間に出る。左側の扉には【資料室】、右側の扉には【休息室】と書かれている。正面の鉄製の扉には【研究室】と書かれているが、どうやら鍵が掛かっていて開かないようだ。

    【資料室】

    資料室の扉を開けると、そこは本棚が並び資料を確認するための机もあるのだが、その机の前に座っている女性がいる。だが、探索者がどんなアクションを取ろうとも、その女性は反応を示さない。彼女もまた、幻影なのだ。彼女は一冊の黒い本を手元に置き、もう一冊の日記帳のような物に何かを書き込んでいる。そして記入が終わると、二冊を手に持ち本棚へ近付き、棚の目の前の床に触れる。幻影はこの場面をひたすら繰り返している。

    探索者がその床を調べると、どうやら床が外れるようだ。床の下からは、多少劣化している二冊の本、そして鍵が出てくる。鍵には【研究室】と書かれたラベルが貼られている。二冊の本は、片方は日記帳のようで、片方は黒い装丁の本だ。もし、【村はずれの学者の家】を訪れ、【グラーキの黙示録:第9巻】を発見しているのならば、それと同種の本だと容易に気付くことだろう。ただし、この本は英語で書かれている。最低限の英語技能があれば、判定なくタイトル程度は読むことが出来るが、中の内容を読むには翻訳と内容理解のためにロシア語版【グラーキの黙示録:第9巻】の倍の時間が掛かる。だが、この本にも付箋がしてある箇所があり、その部分は翻訳されたメモも挟まっているため、誰でも読み解くことが出来る。内容としては【村はずれの学者の家】にあったロシア語版【グラーキの黙示録:第9巻】に書かれていた【ヴェールを剥ぎ取るものの招来/退散】【恩恵の選択】に加え、【相殺】という魔術が増えている。

    しかし読み比べてみると、【恩恵の選択】の記述内容が違うことに気付くだろう。ロシア語版の方では三つの魔鏡により屈折した光を集中させること』が必要と書かれているが、こちらの英語版では四つの魔鏡により屈折した光を集中させること』が必要と書かれている。また、追記で『誤った方法による魔術の行使は、恩恵ではなく災いを与えることになるであろう』とも書かれている。

    追記された【相殺】の魔術は、『次元よ、閉じよ。』と念じながら、相手が魔術の行使に使用しているMPとこちらの消費MPとを対抗させ、打ち勝つことで相手の魔術の発現を止めることが出来る。相手がつぎ込んだMPと同じ数値での対抗で【相殺】の成功率は50%。そこからMPを1上回るごとに成功率が1%上昇、下回るごとに2%減少する。

    ロシア語版の不完全な【グラーキの黙示録:第9巻】と異なり、こちらは本物である。故に、ロシア語版を読んでいても正気度喪失は発生する。減少の数値は成功で1D6/失敗で2D6。同時に、クトゥルフ神話技能は3%上昇する。ただし、ロシア語版の不完全な【グラーキの黙示録:第9巻】の魔術書を読んでいる場合は、最大減少値からその時に減少した数値分を差し引いて計算してもよい。

    例)ロシア語版で正気度を4喪失していると、本物の【グラーキの黙示録:第9巻】の正気度喪失では、1D6の場合は2、2D6の場合は8までしか喪失が起こらない。

    続いて日記帳の方だが、背表紙の端に『マルタ・ルキーチ・クラスノフ』と記載されている。長い時間経ったため劣化が目立つが、なんとか読み解くことが出来る。以下に日記の内容を記載する。

    【マルタ・ルキーチ・クラスノフの日記】

    『漸く私達の研究が結実しようとしている。アダムが少し急ぎすぎている感はあるが、彼の気持ちも分かる。彼は特に研究に心血を注いでいたもの。でも…少し執着しすぎ、と思う時がある。イワンは心配性だというが、あの人も大概お人好しだから。』

    『知り合いから、アダムの持っている【グラーキの黙示録】と同じ類いの本を見付けたとの情報が入った。もしかしたら原本では、という話だ。貴重な情報になるかもしれないし、取り寄せてみようかしら。』

    『内容が英語で、少し翻訳に時間が掛かったのだけど…書かれている内容が、アダムのものと少し、違う?これは伝えた方がいいわね。明日、早速彼に伝えなければ。』

    『駄目、アダムは聞く耳を持ってくれない。彼の研究の成果を否定したいのではなく、資料が根本的に違うから修正しよう、と言っているのに…。イワンからも話をしてくれると言っていたけど…。恐らく無意味ね。彼、もう実験準備は完了目前だと言っていたもの。必要な魔力の用立てが出来たら、すぐにでも実験を行うつもりでしょうね。』

    『ここ数日天候が悪かったけど、まさか遭難者がここに来るだなんて…。流石にこの天候の中へ放り出すわけにもいかず、休息室からむやみに出歩かないことを条件に避難を受け入れた。でも、まさかアダムが素直に受け入れるなんて思わなかったわ。研究の邪魔になるから放り出せ!とでも言うかと思っていたのに。寧ろ、優しく接していたし…彼にもそういう一面があるなんて、少し見直したかも。』

    【休息室】

    今までの部屋と同じく、この部屋も幻像に侵食され、先程までそこで生活していたかのような様子だ。小型のキッチンに食卓など普通の生活を行うのに必要なものが揃っており、仮眠用のベッドも並んでいる。そして、その場で数名の若者と白衣を着た研究者と思われる人物が話している光景が目に映る。見た目の特徴から、研究者はアダムで若者達はイゴール・スチアノフ・ロマノフと登山メンバーだということは察してよい。アダムは、若者達にフレンドリーに話し掛けている様子だ。ある程度会話をした後、若者達が研究者の側にあった大型の鏡を三つ手に取り、運び始めた。研究者はそれに礼を言うような素振りを見せる。以上の流れを目撃したあと、部屋は荒れ果てたものに変わる。今の光景と切り替わったのだ。

    光景が切り替わると、壊れかけのベッドの上にカバンと水や食料などがある。カバンには見覚えがあり、探索者達はミハイルの登山バッグだと気付く。カバンの中を確認すると、中に探索者達がイワンから貰った水晶玉と同じものを発見。この水晶玉も同様にMP10ポイントが付与されている。

    【研究室】

    研究室で手に入れた鍵を使い実験室の扉を開くと、最初に真っ暗闇な部屋に出る。明かりを点けると分かるのだが、この部屋は倉庫代わりに使われていた部屋のようだ。既に使える状態ではないが、色々な機材が並んでいる。また、奥に扉がある。

    この部屋は、探索者達が【ヴェールを剥ぎ取るものの招来/退散】を行う場合に使用する部屋である。ここは電気さえ消せば、部屋が完全な暗闇になるので、【ヴェールを剥ぎ取るものの招来/退散】を行うのに必要な『闇』を創り出すことが出来る。『闇の中で瞳を閉じ、心の中で彼の者の名を念じよ』の条件を簡単に満たすことが可能な部屋はここだけだ。

    奥の扉の先は少し長めの階段になっており、降りた先には隙間から光が漏れる扉。その扉を開くと、今までにない眩いオレンジ色の光が君達を襲う。眩んだ瞼を開くと、また幻像が広がっている。

    幻像は、今まさに実験の最中といった様子だ。周囲に三つの鏡が並ぶ中、一人の研究者・・・アダムが中央におり、足元にイゴール達が倒れている。アダムは天を仰ぎ、何やら詠唱を行う。そうすると、アダムとイゴール達の体がオレンジ色の光を放ち、その光が周囲にある鏡へと吸い込まれた(これはMPが魔鏡に吸い込まれた演出である)。その光はアダムが見上げる先へと収束し、強い光を放つ力場を発生させる。このタイミングで、二人の研究者・・・イワンとマルタが飛び込んでくる。二人は何かを叫び、アダムに訴え掛けるが彼は聞く耳を持たない。アダムの説得を諦めたのか、マルタが弾かれたように魔鏡に向けて走り出す。そして、鏡を押し倒し破壊した。アダムの聞こえぬ怒号が響く中、収束されていた光が極彩色を放ち始めた。そして、その場の者達を飲み込む。ある者は光の中に消え、ある者は体が捩じ切れ床に叩きつけられ、ある者は光に焼かれる。そのような凄惨な光景を見た探索者達は正気度を喪失する。1D3/1D6の喪失だ。

    ここでの描写の意味は『魔鏡の破壊による儀式の妨害は、悪い結果をもたらす』ということを伝える。もし、この後に探索者達が『魔鏡を割る』という行動を取ろうとした場合は、アイデアを振らせて『貴方達は先程の幻像が何故か引っ掛かった。』と情報をあげよう。

    現像が終わると、まさに先程見た光景に近い状況になっている。アダムと思われる人物が中央におり、周囲には三つの魔鏡。そして足元には、君達の友人であるミハイルとその協力者と思われる男性が一人。今まさに、実験・・・いや、儀式を執り行おうとしている瞬間だ。君達には大体三つの選択肢がある。

    1:【相殺】の魔術を使用する。

    2:魔鏡を破壊する。

    3:さっきの真っ暗な部屋に戻り【ヴェールを剥ぎ取るものの招来/退散】を行使する。

    1の場合は、判定に成功すれば見事ハッピーエンドを迎えることが出来る。相手のMPは、足元の二人から10ポイント、そしてアダムの息子が20ポイント、合計40ポイントのMPを魔術につぎ込んでいる。【相殺】の魔術により、儀式自体を妨害出来るので、ミハイルを無事救い出すことが出来る。

    2の場合は、幻像で見たのと同じ結末を辿る。君達は極彩色になった光に飲み込まれ、幸運の10分の1の判定に成功しなければ、ロストとなってしまう。成功した場合、次元の裂け目からこちらの世界に戻ってくることが出来るが、1D4の四肢の欠損が発生し、不定の狂気に陥る。

    3の場合は、先程の真っ暗な倉庫で魔術行使の条件を満たせば退散させることが出来るのだが、退散のためには対象が召喚されている必要がある。それ故に、この3を選択するのは1の場合に失敗し、【ダオロスの化身:災厄の光】が召喚された時だろう。この選択肢では、ミハイルは死亡してしまう。因みに、【ダオロスの化身:災厄の光】を見た場合1D5/1D20の正気度喪失が起こるので、それを乗り越える必要もある。また、先ほどの真っ暗な部屋に戻る為にDEXの5倍に成功する必要もあるので気を付けよう。

    【成功報酬】

    探索者の生存:1D10の正気度回復

    ミハイルの生存:2D6の正気度回復




    ―――――

    久しぶりの投稿です。ちょっと別の媒体で公開する予定があったシナリオなのですが、機会が流れてしまったのでこちらで公開をば。
    相変わらず読みづらいですが
    自分が回す用のメモを公開してるだけなので許してください(;´д`)
    一応、舞台はロシアの山奥となってますが、アメリカや日本の山奥の寒村にしても良いでしょう。NPCの性格は、各卓の色に合わせてお使いください。

    例により、質問等ありましたらお気軽に(`・ω・´)ノシ
  • 【CoC】ハウスルールメモ【TRPG】

    2015-07-12 19:56

    『戦闘時発狂表』


    ●戦闘の直前や最中に発狂した際に適用される。戦闘での回避のしようのない事故予防。

    解除は戦闘終了、精神分析、外部からの衝撃を受けてからの幸運判定による。


    1:健忘症//自身の出来る事を忘れる。戦闘の間、技能値が全て初期値になる。

    2:パニック状態//攻撃を選択する事が出来ず、回避のみ選択出来る。

    3:言語障害//正確な言葉の発音や、コミュニケーションが取れなくなる。魔術の詠唱等が不可能になる。

    4:恐怖の超越//覚悟が恐怖を上回った状態。発狂によるデメリットが無い。

    5:緊張症//1d6ラウンドの間、身体を動かす技能値に-20%。

    6:恐怖症//1d3ラウンド行動不可。

    7:幻覚//攻撃の対象が「攻撃対象+3からランダム選択」になる。攻撃対象以外を選択した場合攻撃は失敗。また、攻撃の成功率に-10%。

    8:反復動作//その戦闘の間、最初に選択した技能以外の判定が出来なくなる。

    9:恐怖の超越//同上

    10:破壊衝動//戦闘の間、攻撃系の技能に+20、回避が半減になる。また、肉体系の戦闘技能の際、ダメージボーナスに+1d4される代わりに、追加ダメージボーナス分のダメージを受ける。