【CoC】迷い夢【シナリオ】
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【CoC】迷い夢【シナリオ】

2014-10-01 18:04
  • 2

シナリオタイトル:「迷い夢」

推奨技能

導入:貴方達は、ある人は仕事で、ある人はアドバイザーとして、ある人はツテが有った為に興味本位に民俗学関連の取材に同行する事でしょう。この調査団は「骨こぶり」と言う風習について調べに来る。

フェイズ1:村到着

○探索者達は今回取材を計画している「中村敬司(なかむら・けいご)」と一緒に、「興日村(おきびむら)」を訪れる。村に到着すると村長の「久土蒼甫(くづち・そうすけ)」が出迎えてくれる。

・村長の話

現段階で村長が話せる話は以下の通り。

1、「骨こぶり」の概要について。※1

2、「骨こぶり」をする時は村に居る者は全員参加でお願いします。

3、「骨こぶり」は明日執り行われる。

4、村にある施設について。※2

5、これから打ち合わせがあるのでこの辺で。

※1「骨こぶり」と言うのは、死者を弔う儀の事である。骨と言う物に死者の思いが残ると言う考え方が有り、弔う際、骨を丁寧に一本一本顔の前で掲げてから骨壷に収めると言うものである。

※2村の施設:村長の家、歴史資料館、延天寺、民宿

他、話の流れで話せそうな情報はKPに任せる。

現状の時刻は15時で設定してある。この後ワンアクションだけ探索者達に行動を許そう。行動後は民宿に集合して夕食、風呂等を適当に取って貰い就寝の流れで。


・一日目の各施設タイムスケジュール

「村長の家」

笑顔で迎えてくれる。そこで翌日の骨こぶりと言う儀式の担当である若者二人と打ち合わせをしていたようだ。聞けば明日の行動の流れを教えてくれるだろう。

骨こぶりの儀:お寺に集合→黙祷→その年に亡くなった方の骨を運び入れる→それぞれの骨を担当の方が丁寧に顔の前に掲げて共同の骨壷の中に→列を組み、お寺の奥にある墓地の中に、この日の為に用意してある石碑が有るので、その下へ骨壷を埋める。

また、ここで村長から骨こぶりの儀は昔の様式の侭ではなく、変化したものだと答えてくれる。尚、詳しくは知らないようである。

「歴史資料館」

上記にある骨こぶりの儀についての説明がある。ここでも同様に江戸時代では儀式の様式が違うとの事が示唆される。また、ここには炎の巫女の伝承も残されている。一日目でそれを気付けるかどうかは、探索者に目星を振らせよう。二日目では夢の後なので自動的に見付けさせよう。

朱の巫女の伝承:古い絵巻物の資料が展示されている。其処には焼かれて骨になった死体、その内の骨の一本を顔の前に掲げる深紅の衣を着た巫女の絵が残されている。ここで「歴史」「考古学」いずれかに成功すると、絵巻物は続きがあり、欠けているのではないかな?と思いつける。

「延天寺」

訪ねて行くと少女「天月日和(あまつき・ひより)」とお寺の住職である「天月総司(あまつき・そうし)」が出迎えてくれる。

住職から聞ける話は村長の家での話と同等の話である。ただ、お寺の中には三猿(さんさる)の木彫りの像が置いてある。これには歴史、考古学が振れる。成功すると、見猿、言わ猿、聞か猿の内、言わ猿だけ少し新しいと言う事に気付く。住職に聞くのなら、住職の曽祖父の代に言わ猿だけ作り直したとか。恐らく壊れたりしてしまったのだろう、と答える。

 また、住職は余り我々にいい感情を持っていない様な態度で接すること。しかしあくまで丁寧な対応である。三猿に触りたいとか言うと全力で拒否しようとする。理由を聞かれたなら、「つい先日色々有りましてね。兎に角触れないようにお願いします。」と答えよう。

どうしても聞きたいなら、交渉技能を振ってもらおう。この場合は言いくるめ以外の二つで。成功したのなら、「先日、寺や神社を巡っていると言う取材チームが来ましてね。事もあろうに、裏にある石碑に巻かれていた締め縄を解いてしまったのですよ。お陰で少し神経質になっていたようで…。申し訳ない。」

帰る際に「天月日和」が鞠を突きながら童唄を歌っているのを聞く。

以下、童唄の内容。

   えんえんころり えんころり

    ひがしはじごく にぃしもじごく

     みなみもきたも みなじごく

      けえりたけらば みえんにききや

       えんえんころり えんころり

「民宿」

チェックイン出来るだけ。と言う訳でもなく、従業員の噂を聞き耳で聞ける。内容は「また取材?物好きな人って多いのね。」と言った感じ。詳しく聞くと「先日もこの村に取材の方が来たんですよ。その人達はお寺とか神社の特集を組んでいた人達らしいんですけどね。」と聞ける。これは誰も民宿に真っ直ぐ戻らずに、全員が他所の調査を終えて帰ってきた場合は食事前にでも聞き耳を振らせてみましょう。

イベント発生:明晰夢

その夜、寝付いた探索者は夢を見ます。

「貴方は夕暮れの四ツ辻の中央に立っています。前後左右に道は延々と続いている。道の奥を見ても、先は見えない事でしょう。ふと、背後から気配がする。いや、熱を感じると言った方が良いだろう。貴方は振り返る。その先には炎に包まれ焼け爛れた深紅の衣を纏う少女が立っていた。彼女は憐れむ様な、寂しそうな瞳を探索者に向けた…。」

翌朝、目が覚める。ああ、夢だったのか。しかし、背中は汗ばみ、あの熱量を確かに体が覚えている。夢ながら、限りなく現実に近い感覚を感じることだろう。(0/1d3)


フェイズ2:二日目

○探索者達は昨夜の夢に背中を汗に濡らしながら、「骨こぶりの儀」に向かう。

・「骨こぶりの儀」

前述した手順で儀式が執り行われる。儀式は何の問題も無く終了する。終了時間は14時過ぎ。その後、村長に皆さんは呼び止められる。

・村長からの勧め

「骨こぶりの儀」に興味を持って取材に来た探索者達に「深紅の巫女」についても調べたらどうか?と勧めてくる。これに中村敬司は乗り気になり、探索者達に取材の協力を継続して頼んでくる。中村に詳しく理由を問い質す人が居た場合、昨日変な夢を見て、この話が何か気になるんだ。と答えましょう。

村長は、資料館には巻物、お寺には資料が有る事を教えてくれる。奥にある大きめの石碑の石碑が「深紅の巫女」を祀っている石碑であるとも告げる。

・二日目の各施設のタイムスケジュール

「村長の家」

村長に昔の「深紅の巫女」の逸話について簡単な話を聞ける。村長から聞ける逸話は以下の通りである。

・昔、このお寺が有る位置に四ツ辻が有った。

・ある日を境に、その四ツ辻で焼死体が多発した。

・それは祟り神の仕業とされている。

・「深紅の巫女」はその祟り神の呪いを鎮めた。

・そして自身と共に、石碑に呪いを封印した。

「歴史資料館」

二日目は夢と村長の勧めがあるので、自動で以下の内容を知ることができる。

炎の巫女の伝承:劣化の酷い古い絵巻物の資料が展示されている。其処には焼かれて骨になった死体、その内の骨の一本を顔の前に掲げる深紅の衣を着た巫女の絵が残されている。ここで「歴史」「考古学」いずれかに成功すると、絵巻物は続きがあり、欠けているのではないかな?と思いつける。

「延天寺」

お寺に行くと、石碑の方向から戻ってくる住職と鉢合わせする。「深紅の巫女」を祀っている石碑の締め縄を巻き直し、浄めの儀式をしている最中のようだ。この段階で、他者への呪いの感染の心配は無くなる。探索者達の呪いを解決すれば物語として一応の終焉である。

また、村長に勧められて「深紅の巫女」の話を聞きに来た事を告げると書庫の使用を許可してくれる。住職は締め縄の件がある為、そちらに手を取られ協力はしてくれない。以下、書庫で図書館を行い手に入る情報。

〈深紅の巫女に纏わる逸話〉

江戸時代、この村では異国の者が布教した火の神に対する信仰を開始する。異国の者が見せた御技により、炎の神に対する信仰を疑うものは無く、毎年神を崇める祭りを行っていた。

しかし、ある時、村で不審な焼死体が多発する。その時になり、村人達はその神が祟り神で有ると自覚する。多数の犠牲を出す神を鎮める為、一人の少女が人身御供として自ら名乗り出た。

少女は深紅の衣を纏い、炎に焼かれながら祝詞を読み続けた。その姿は神々しく、慈愛に溢れていた。業火に焼かれた少女の遺骨を、締め縄を施し清めた石碑の下に埋めた所、村で不審な焼死体は出ることはなくなったそうな。

少女に敬意を表し、村では「深紅の巫女」と呼ぶようになった。

〈清めの儀〉

もし探索者の中に儀式の方に立会いたいと言い出す人が居たなら、見学をさせてあげましょう。儀式の内容は、

『緩まった締め縄を締め直す→締め縄に神酒を滴らせ濡らす→石碑を囲う様に石柱を立てる(五芒星の配置)→祈りを捧げる。』

 以上の工程を終えると見学する探索者にPOW×3で判定を入れる。成功した場合、徐々に石碑から清らかな気を漠然と感じる。

だがあくまで本編の解決とは関係ないので、これで呪いが解ける訳ではない。

イベント発生:救いの灯火

探索者達が調査を終えて、民宿の自室でゆっくりしている時、目星の半分で判定をさせます。成功した場合、石碑の方向に淡く光る何かを見付けます。失敗の場合は、お寺の方向としか解らない事でしょう。この時点で、石碑の後ろ側に「クトゥグアの退散の呪文」である「夢炎払唄(むえんはらいのうた)」が刻まれます。

 これは「深紅の巫女」の残した完全解決への道標です。これを見付けるかが、ノーマルからグッドへの派生の一つになります。

 更に、この光を見て夜間にも関わらず確かめに向かう勇敢な探索者は、石碑にて「深紅の巫女」の亡霊と遭遇します。彼女は探索者達が現れると、すっと姿を消すことでしょう。(亡霊目撃によるSANc:1/1d4+1)

フェイズ3:三日目

○探索者達は昨夜の恐ろしい明晰夢から目覚める。そして朝の食事の時間。食堂にて不穏なニュースが流れているのであった。

・食堂での追加情報

貴方達が食事を取っているとTVからニュースが聞こえてくる。以下、内容。

「ニュースの途中ですが臨時ニュースです。本日明朝、寺社巡りを行っていた番組クルーが焼死体として、立ち寄っていた宿で発見されました。不思議なことに周りに火の気も燃えた形跡もなく、警察では以前この不審火事件について調査を続けているようです。」

ここで全員に聞き耳ロールを振らせてみよう。成功者がいた場合中居さん達の噂話が聞こえてくる。

「今のニュースに出て来た番組クルーって、一昨日の朝に帰った人達じゃない?」

「ええ、多分住職さんを怒らせたあの人達よね。それが焼死体で見付かるだなんて、祟りか何かかしら。」

「やめてよ、そんな話。ほら、ちゃちゃっと仕込みの手伝いしないと。」

詳しく話を聞きたいなら交渉系ロール。成功した場合は以下の情報を得る。

「中居さんからの詳しい話」

・結構失礼な番組クルーだった。

・見栄えを良くしようと締め縄に細工をしようとしたら外れる。

・それに気付いた住職が激怒。取材は中止。

・一昨日帰っていった。

・そう言えば、帰る日の朝は大分顔色が悪かった。住職さんに対しちょっとは反省しているのでは?と中居さんは思った。

・ここでアイデア判定を振らせ、成功すると見た夢の内容から自身たちも同じ目にあう可能性を感じSANc(0/1d4)。

・お寺

お寺に行くと、村長と住職が話しているのを見掛ける。聞き耳か近寄って直接聞くかをすると、以下の事を教えてくれる。

・今朝、例の不審な焼死体の事件を見た。

・もしかして、石碑に封じられていたと言う「祟り神の呪い」が目覚めたのかと不安に。

・「祟り神の呪い」とは、江戸時代にこの村で起こった厄災で、標的にされた者は炎に焼かれる夢を見て、実際に炎に焼かれて死ぬのだという。

・住職に昨夜見付けた鍵を見せると、曽祖父が良く持っていた鍵と酷似しているとの事。曽祖父の部屋は、曽祖父が死んでから未だ余り手を付けていないので使える場所が有るかも知れないと答えてくれる。ちなみに場所は山の近くの離れになる。

・祖父の離れ

整理されていない乱雑な本棚がある。また、部屋全体や部屋にあるものに目星をすることで、押入れの方から風が流れて来ている事にも気付ける。押入れの床下に隠し収納があり、其処に「破れた巻物」と「歌い猿」の木造がある。

本棚に対しては図書館が可能。此処には「骨噛みの儀」についての本、「カグツチの書」、がある。

〈破れた巻物〉

資料館にある巻物の切れ端。其処には悍ましい姿をした炎の化身とも取れる何かが描かれている。そして、巻物の端には「この先道に迷いし者現るならば、唄を歌いて道を開かん(三猿のハンコ付き)。」と書かれている。

※ギミックとして、絵巻歌をつなげると、脳裏にイメージが浮かび石碑の背後に炎で文字が刻まれる描写が浮かんでくる。KPは、ほんの少しだけ繋げる事を促してあげてもよい。(例:破れた物を繋ぐと一つの物語になるようなものですね。等。)

〈歌い猿の木造〉

三猿の正しい組み合わせになる像である。これにより、真の三猿は「見ざる、聞か猿、唄う猿」と言う事が探索者に分かる。

〈骨噛みの儀の本〉

骨こぶりの儀と流れは同じ。だが、顔の前で掲げる時に人噛みすることで、その者を現世に縛らず天に健やかに召させる事が出来ると書かれている。

〈カグツチの書〉

炎を司る邪神について書かれている。また、「幻炎夢」と言う項目が有り、その様子が自身が見ている夢に酷似している事を知る。夢を見なくなるためには、夢から帰ってくるしかないとも書かれている。(0/1d6。神話技能+5%)
また童唄の正しい表記も書かれている。以下、童唄。

   延々殺り 炎殺り

    東は地獄 西も地獄

     南も北も 皆地獄

      帰りたけらば 三猿に聞きや

       延々殺り 炎殺り


三日目夜

探索者達が覚悟を決め、夢を見るならば、昨夜よりも炎の熱量を感じる夢を見る。背後に見える夕日は更に探索者に迫っている。此処から出るには、以下の方法がある。

1、耳を塞ぎ、目を塞ぎ、童唄を歌う。

これを行えば、一応夢からは解放される。しかし、夢から出る直前にPOW*3の判定が有り、これに失敗すると背後を振り返り、カグツチ(クトゥグア)の姿を見てしまいSANcが入る(1d3/1d20)。そして探索者は夢から解放されるが、ノーマルエンドである。

2、耳を塞ぎ、目を塞ぎ、夢炎払唄(むえんはらいのうた)を歌う。

これを行うと、閉じた目に輝く光の道が見える。これを辿って行くと何も支障なく夢から解放され、カグツチも退散させる事が出来る。

※クトゥグアを見てしまった時の描写例
「その熱量に、貴方は心を惹かれる。怖いもの見たさか、魅了されたのか、それは定かではない。しかし、振り向いた背後の先、夕日だと思っていたソレは、禍々しい炎の姿を直ぐ寸前にまで近付けている。本能が察する。これは、我々矮小な人間とは掛け離れた存在なのだと。今、自身が灰になっていないのは、限りなく零に近い幸運によるものなのだと。」

夢の跡…

三日目夜・1の後の朝:目が覚めると、あの悍ましい夢から解放されたことを実感する。しかし、夢の根本は解決されたわけではなく、またいつ夢が再び襲いかかるかは解らない…。だが今は、助かったことへの安堵を胸に、日常に帰る事を喜ぼう。(ノーマルエンド)

三日目夜・2の後の朝:目覚めると村長と住職に呼び出されます。住職曰く「天啓が有り、巫女の骨を骨こぶりの儀で清めようと思う。貴方達も参加しませんか?」と。此処で、骨噛みの義の作法を執り行う探索者がいた場合、巫女は石碑から魂を解放され、天に召されていく。骨噛みを行ったものは、それを感じるだろう。(トゥルーエンド)

※死亡者が出た場合バッドエンドと言う事で。

報酬

自身の探索者が生存:1d6

探索者全員が生存:1d3

夢炎払唄によりクトゥグアを完全退散:1d10

正しい骨こぶりを行う:1d4

余談

今回のシナリオ、一日目「骨こぶりを怪しみ調べる」二日目「実は骨こぶりよりも大変なことが起きているから捜査開始」→「解決へ向けて」と言う体裁を取っていますが、テストプレイでは大抵二日目で終わります(白目)。

なので、一日目に「深紅の巫女について」調べ始めた探索者が出た場合は、一日目にも情報を出して、二日目解決に向けてスケジュールを調整する事も大事になります。臨機応変な対応を心がけましょう。

質問やら何やらはコメントで承っておりますです_(:3 」∠)_


広告
×
ぷれいさせていただきました!
和製のクトゥルフといった雰囲気が味わえとても楽しめました。Plも同じだったようで、他のシナリオもプレイさせていただきたいと思います

ありがとうございました
24ヶ月前
×
コメントありがとうございます!
こちらとしても、楽しんでいただけたようでしたら、励みになります!

何分、自分が回しやすいような文体で公開しているため、回しづらい部分もあるかと思いますが
そう言った部分は、やりやすいように改変されて構いませんので
ほかのシナリオも、ぜひ楽しんでください!
24ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。